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[568]虹の向こうに〜12〜 番外後編どうしたよ。連載シリアスハリポタ親世代。-------- 紫珠葉 - 2002年06月27日 (木) 20時48分 - MAIL

夏は好き。
冬のように闇がちらついたり
力がそれほど高まらないから
ただ、水は嫌い
何故か 全てを流して消し去ってしまう気がするから





「ジェームズ〜試験の時間割・・・おいどうした?」

シリウスの爆弾発言、ジェームズ曰くシーナへのプロポーズの数日前、生徒達に試験の時間割が配られた。シーナは特に時間割について思うことはなかったが、ジェームズはその時間割を見た途端に固まった。時間割がまだ回ってこないシリウスは、そんなジェームズの様子を見て尋ねる。


「1日目・・・9・・・時から・・・・・・魔法・・・薬・・・学・・・」


まるでこの世の破滅を示した予言書でも読んだような口振りでジェームズが時間割を読み上げる。ピーターはそれどころではなく、試験の時間割を目の当たりにしてどうしようどうしようと騒いでいたが、ジェームズの時間割の音読を聞いていたリーマス、リリー、シーナ、シリウスはそんなジェームズを冷静に宥めた。

「そんなことで固まってるのかい?」
「いいじゃないの。試験の結果であいつを抜かせばいいでしょう?」
「それに次の試験はジェームズお得意の変身術じゃない」
「そうだぜ。だいたい席だって端と端に座ればいいじゃないか」
「だってさぁ・・・」

四人の説得に少し耳を傾けながらもまだ未練があるように時間割を眺める。そんなジェームズにリリーが一発渇を入れた。

「もう!だったら魔法薬学も含めて全部一番とればいいでしょ!?そしたらセブルスより賢いってコトになるんだから!!!」
「リリー・・・そうか・・・そうだよね!分かった!僕全部一番取るよ!!」

「・・・・・・ねえシリウス」
「なんだシーナ」
「ジェームズって単純よね。一人称僕になってるし」
「今更だな・・・」

シリウスが溜息をつきながら時間割で自分の顔をぱたぱたと扇ぐ。そこにリーマスがひょいっと顔を出してジェームズには聞こえないように付け足した。

「闇の魔術の防衛術の一位を譲る気はないけどね」
「おいリーマス・・・それジェームズに言うんじゃないぞ」
「でも負けないもん」
「リーマス・・・まだ試験も始まってないんだしそういうこと言うのは・・・」
「俺も天文学負ける気ないけど」
「・・・・・・」

もう全てが終わってあとは結果だけのような言い方にシーナは苦笑する。願わくばその自信が見事試験に反映されることを、だが、ジェームズ達ならやりかねないなと一人友人達のやりとりをフォローも入れず眺めながら思っていた。






















































そしてシリウスの爆弾発言の一週間後、試験が終わり学年度末パーティーが開かれた。得点の計算が済んで、寮杯の獲得はグリフィンドールに決定していた。広間は真紅と金色のグリフィンドールカラーで、ハイテーブルの後ろの壁をそびえ立つようなライオンが覆っている。

これもきっとジェームズ達が最初の方で人並み以上の得点を取っていたから、人並みに減点されても点が残ったんだなとシーナは垂れ幕を眺めながら思った。自分もその人並み以上の得点を入れた人物に入っていることなど気にもせず。


少ししてからダンブルドアが現れた。

「また一年が過ぎた!一同、ご馳走にかぶりつく前に老いぼれの戯言をお聞き願おうかの。何という一年じゃったろう。君たちの頭も以前に比べて少しでも何かが詰まっていればいいのじゃが・・・・・・新学年を迎える前に君たちの頭が綺麗さっぱり空になる夏休みがやってくる」


「空になっておまけに色々知識を詰め込むから新学年になったときの勉強詰め込む余裕はなさそうだな」

ジェームズがシリウスに呟いているのが聞こえた。


「それでは寮対抗杯の表彰を行うことにしよう。点数は次の通りじゃ。
四位、ハッフルパフ 三二六点。
三位、スリザリン 三九四点。
二位、レイブンクロー 四五八点。
そして・・・」


「グリフィンドール!五二三点!!」



ものすごい歓声が沸き上がる。ジェームズもシリウスも、みんなが席を立って飛び跳ねた。

「分かっててもこうやって発表されると嬉しいわよね!」

リリーにつられてシーナも立ち上がりそして声を上げた。








沢山のご馳走を目の前に、シリウスはせっせとシーナに色々な食べ物をとる。

「シリウス〜そんなに食べられない。さすがにそれは・・・」
「大丈夫だ!今日はパーティーだからな。いつもより食える」
「そんな無茶苦茶な・・・」
「食え!ってかリーマス〜!!さっきから見てりゃデザートばっかり食いやがって!!」
「いいじゃないか好きなんだから〜!」

チョコのソースがたっぷりかかっているデザートの取り皿を取り上げながらリーマスを怒鳴りつけるシリウスを見て、シーナはリリーやジェームズと顔を見合わせ笑う。そして自分のお皿に山盛りになったご馳走を見ながら溜息をついた。

「夏休み中もこんなに食べないといけないのかなぁ・・・」
「あはは。シリウスの家の食事が質素ってことはあり得ないぞシーナ。」
「でも去年からやってて大分胃袋も大きくなったんじゃない?」
「それにしたって多いよ」

一番上にあるモノから食べてしまおうと口にほうり込むが、やはり残りの多さにおされ食べる気がしない。

「でもシーナって好き嫌いあるわけじゃないのよね」
「そうだね、その辺はいいんだけど量がな・・・」
「ジェームズも嫌いな物ないんじゃない?」
「なんでも偏りなく食べるのが一番だぞ。強さと賢さの秘訣だ。なぁピーター」
「でもぼく野菜嫌いだよ〜」

リーマス達の言い合いから避難してきたピーターがシーナと同じくシリウスに大盛りに盛られたサラダを涙目で眺めながら声を上げる。

結局、自分が盛ったんじゃないとはいえ自分の取り皿に盛った食べ物を残すのは良心が痛んだので、苦し紛れにも全て完食したシーナであった。




















































そしてまた数日後。試験の結果が出る日がやってきた。試験の結果がおおっぴらに談話室に大きく張り出され、個人成績の書いてある羊皮紙が一人一人渡される。

「うん。僕闇の魔術の防衛術トップだ。」
「天文学トップ・・・」
「あら、私妖精の呪文トップよ」
「・・・魔法薬学例のあの人に負けた・・・」
「ある意味縁起悪いからその呼び名やめなよ・・それに変身術トップだったじゃないか。ぼくはギリギリでパス・・・」
「みんな自分の言ってた通りになったじゃない?よかったね」

「「「「シーナはどうだったの!?」」」」

全員の様子を眺めてにっこり笑っているシーナに、ピーター以外の4人が詰め寄る。

「え?私は・・・」
「ええいよこせ!その様子だと悪くはなかっ・・た・・・」

ジェームズが個人成績の表をシーナから無理矢理取り上げ、高々と黙読し、そして試験の時間割の時同様固まった。

「ど、どうしたんだ?ジェームズ・・・」
「この中で成績一番はシーナだな・・・」

ジェームズが脱力しながらシーナに成績表を返す。その行動の意味がよく分からないシリウス達。

「はぁ!?何訳分かんないこと言ってんだよ」
「だって全教科トップいかなくても全教科二、三位なんだぜ!?オレらみんな得意不得意で偏ってるのに!」
「ホント・・・平均的にいいわね・・・」

「(そりゃ100年生きてりゃね)すごいじゃない?シーナ」
「(100年生きてても魔法学校に通ったのはこれが初めてなのよ)有り難うリーマス」

一緒に騒ぐ元気もなく、ただ突っ立っているピーターはそのリーマスとシーナの笑顔に背筋に悪寒が走った気がした。


試験が終わればもうあとは夏休みまで秒読み状態だ。シーナもリリーも旅行かばんに洋服やらをつめこみ、ついでに注意書きの紙も入れた。(ジェームズが燃やそうとしたが、先生に見つかった)

6人は一つのコンパートメントに固まって、そしていつものようにわいわい会話を楽しんだ。


「リーマス、くれぐれも気を付けてね。水がたくさんあるところに一人で近寄らない方がいいわ」
「ありがとうシーナ。君も気を付けて。」

二人で聞こえないよう耳打ちして、夏休みに絶対会うことを約束する。シーナは1年がこんなに楽しいモノだとは知らなかった。来年もこうやって過ごせたらいいなと考えながら、窓の外を眺めていた。









やっと柵を通り抜け、なんとか人のいない所を見つけてまた集合する。

「じゃぁ夏休みに会おうぜ。手紙送るよ。リリーのところは大丈夫?」
「平気。理解ある親だけど・・・でも姉があまりいい顔しないわね・・・出かける予定は立っていないから、いつでも来ていいわよ」

リリーがウィンクしてリーマスを伺う。

「僕もいつでも平気。あ、7月の2週目と8月の1週目はパスかな」
「ぼくも平気だよ」

続いてピーターも頷く。

「俺とシーナは一緒だし。あれ?あそこのキチッとした集団はお前んとこの迎えじゃないか?」
「・・やだなぁ彼処に帰るの・・・絶対連絡する。じゃな!」

ジェームズは溜息をつき、“お先”と手を上げて迎えの集団の中へ消えていった。

「私も母さん達が来てるから。またね!4人共病気に気を付けて」

リリー、リーマス、ピーターと順々に人混みの中に消えていった。

「俺達も行くか?」
「うん。どうやって行くの?」
「迎えは暑苦しいからやめるよう言ってあるんだ。自力で車を探す」
「・・・シリウスのお陰で体力はばっちりよ」

苦笑し、そしてはぐれないよう手を繋いでシーナとシリウスは駅の外へ向かう。ずっとリラと思える気配がうっすらとしていたのがシーナの気に掛かりはしたが、殺気がなかったので大して気にしなかった。シリウスに教えられた車を探すことに専念する。数十分してから見事にシリウスが見つけだし、車に乗り込んだ。暑い日差しの中でクーラーが充分に利いている車の中は居心地が良かった。

























一一ねえ、いつまで殺気も表さず見てるつもり



一一夏はあまり好きではないの。調子が出ないから



一一・・・“彼”にこのことを報告するの?



一一勿論よ。・・・じゃあ、せいぜい頑張って























「シーナ?」
「寝てた・・・」
「そっか。もう少し寝ててもいいぞ。」
「ううん・・・もういいや・・・・・・」





夏は好き
ただ その変わり夢が見られない

あるのは闇と そして




**********to be continued?***********


・・・すげぇ書き方をしました・・・。まず始めに時間割のエピソードを書いて、次に結果のエピソードを書いたところで賢者の石を読み、結果の前にパーティーがあることを学習。結果の部分だけ保存しておいて一旦消して、パーティーのエピソードを書く。そして一段落つけて眠くなったので全部保存。次の日、読み直して文章の流れが変なところを修正、結果のエピソをコピペして繋げ、流れを自然にする。最後に汽車の中と駅でのエピソを書いて終了!なんてセコいやり方!!(笑)
手元に賢者の石しかないのでとりあえずペチュニアは姉にしました。ダンブルドアの言葉も語尾を少し変えて意味は同じ。点数は適当です。スリザリン三位vバンザーイ(待て)さぁこれで次回から第一回夏休み編入ります。次回キーワードは「夢」です。多分・・・。
前回読んで下さった皆様に感謝v次回をお楽しみに。これから結構マイ設定が出てきます・・・そりゃもう。ていうか日本語4巻発売されるまでに終われるかなぁ・・・微妙な所だ・・・な紫珠葉でしたv(ハイ、意味不明ですv)



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