 コンピュータは0と1という2進で計算処理をする。0と1は実際にはIC(集積回路)の中を電気信号の電圧の値で判別する。正弦波(SIN波)はアナログで時間軸に対していろいろな値をとるが、矩形波(パルス波)は0ボルトと5ボルトの2つの値しかない。 だからデジタルなのだ。 しかし、時間軸をCPUのクロック周波数の領域まで拡大してμ秒まで拡大してみると、矩形波も実際には垂直に0ボルトから5ボルトに立ち上がって、また0になるということはできないのが現実である。 なぜならば、矩形波信号は回路内のコンデンサ成分とコイル成分および抵抗成分により波形がなまってしまうからである。
波形がなまるとアナログの様になってしまうので、0ボルトと5ボルトの中間値も出てきてしまう。そこで閾値(しきいち)という考え方で、0〜2.5ボルトまでは0とする。2.5を超えて5ボルトまでを1とするという切り捨て、切り上げ処理を行う。その境界の値を閾値という。 ICチップの信号の出口では波形のなまりが出てくるので、受け継ぐICの入り口で閾値を以て0が1を判断していく。 電子回路内では当然ながら電気的なノイズも発生するので信号がノイズによって変形されることもある。 その為にエラーがあった時にパリティチェックを行って、信号の伝送途中でエラーが発生した時に、それを再送して正しくなる様に修復するしくみになっている。
デジタル信号もつきつめればアナログ信号なのである。
2014年08月08日 (金) 13時36分
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