Managed DirectX 用 SDK が導入されているシステムに、Windows Update に出現する DirectX End User Runtime 9.0a をインストールしてしまうと、以降、Microsoft.DirectX.dll 等のアセンブリ参照が行えなくなるようです。
色々と解決方法を検討した結果、正しい方法かは不明ですが、元の環境に戻す事に成功したので情報提供してみようと思います(私の環境では上手くいきましたが、実際に試す際は、自己責任でお願い致します。尚、この方法を試みた OS は WindowsXP です)
1 :
Managed DirectX の開発者用ランタイムに含まれている "DirectX.cab" をアーカイバで展開する。SDK ダウンロードページから落としたもの(WinZip の自己解凍形式)をそのまま展開したならば、Temp フォルダにあると思います。
2 :
展開したフォルダ内に、"Microsoft.xx" の様なファイル名を持つ DLL がある事を確認して下さい(C# 上で Managed DirectX を使用する為のアセンブリ名と同じ名称になっています。using で指定するものと同義です)。
3 :
これらのファイルを、以下のパスへコピーする(ここではシステムドライブが "c:" で .NET Framework もこのドライブにインストールされているものとします)。
Path:
C:\WINDOWS\Microsoft.NET\Framework\v1.0.3705
このディレクトリには、他のアセンブリの本体 DLL も存在します(例えば System.Data.dll 等)。尚、これらは COM ではないので regsvr32 を使用して自己登録する必要は無いようです。
4 :
VS.NET を起動し、Managed DirectX 用アプリケーションをウィザードから生成してみると、ランタイム 9.0a 導入直後にエラーの出ていた Microsoft.DirectX.dll の参照が正しく行えている事が確認出来ると思います。
補足 :
この方法は、WEB 等で検索したものではなく、実際に私のシステムを色々観察してみて編み出したものなので、公に推奨されているものではありません。より良い方法があり、それをご存知の方がいらっしゃいましたら、是非情報提供をお願い致します。