こんにちは。
ロビングについてのご質問ですが、本当にネットすれすれ
に落ちるシャトルをさばくにはかなりのテクニックが必要
となります。ここでは、それ以外の比較的安易な球筋のネットが入ってきたときのロビングについてお話しします。
ロビングといっても2通りのロブがあります。
1つは、「しのぎのロブ」。2つ目は、「アタックロブ」
の2つがあるのは知っていると思います。それをふまえて
シャトルのネットに対する位置で分けてお話しします。
@シャトルがネットより高い場合
これは、ネットより高いのでロブと言うよりは、プッシュ
又はストップを「ワイパーショット」で処理します。
Aシャトルがネットの白い帯より下で半分の高さより上の場合
「ヘアピン」か「アタックロブ」。
Bシャトルがネットの半分より下の場合
これは「しのぎのロブ」か「ヘアピン」しかありません。
さて、本題です。「しのぎのロブ」と「アタックロブ」の
いずれにせよエントリー時のラケット面は「シャトルがラ
ケットに当たった後、ネットを超えるような面」でなけれ
ばなりません。シャトルをとらえる打点が低ければ低いほどラケット面は上を向いて来ます。ちなみに普通のヘアピンは45度くらいの角度でエントリーしますが、ネットの半分近くでは、60〜80度といった様に上を向いてきま
す。80度も上を向くなら相手コート奥までは行かないかもしれませんね。でも、「高く上げること」が目的なので
すから、シャトルが相手のところに落ちてくる間に、しっ
かり守備を固めましょう。そのために「しのぎのロブ」と
言われています。
さて、そのポイントです。
@踏み込んだ足の内側(右利きの人は右足の左側半分)で
コンパクトに振ります。(大振りはしない。)
A肘を中心に振り手首を利かせ、天井に向かって素早く
振ります。
Bラケット面は60〜80度。ネットにかかるようなら
面をもっとねかせます。(天井を向くくらいのつもりで)
C上体を起こして、なるべく顔は上げます。
Dなるべく早くシャトルの近くに入れる様にします。
(打点をなるべく高い位置でとらえた方が楽です。)
これらに注意して、練習してみてください。考えなくても
打てるようになるまで何度も練習してください。
上げられるようになったら、守備位置までもどる練習が
まっています。
それから、エントリー時に遅れて入ると体が前進しながら
インパクトになるので、相対的にはその速度と打ち上げる
速度の合成ベクトル方向になりますから、速く入って、止
まって打つ練習も必要になると思います。ほとんどの人が
これが原因でネットに引っかけていることが多いです。対策として、上げる面をねかせて、なるべく高く天井に打ち上げることです。以上です。がんばってください。