スマッシュには「重い」と感じるものがあります。このようなスマッシュは通常、インパクト時のスピードが速く、コートに打ちつけるような(角度のあるもの)弾道のものが多いと思います。このような「弾(たま)」を「体重がのっている」と言ったりします。体重がのっていない「弾」はスピードがあっても軽くすぐにスピードが落ちてしまいます。ようはシャトルはインパクト時には羽の部分がすぼまり、空気の抵抗が少なくなって飛び出します。それから次第に拡がりもとの大きさになり空気抵抗が増え減速し、失速します。もうお分かりと思いますが「重い」と感じるのは羽の部分が広がる前のスピードの速い時期にレシーブするからだと思います。それほど速くない人でもレシーブするところをいつもより前でレシーブしてみてください。「重くて速い」と感じるでしょう。では、通常のレシーブ位置でも「重い」と感じる(感じさせる)弾がどうしたら打てるかについていくつか考えてみましょう。
@スマッシュフォーム
インパクトするとき、シャトルに最大の速度(250〜350`)の速度で打ち返すためには、「小さなテイクバック」「すばやいラケットの振り」「手首のスナップ(回転)」「上半身の回転(腰の回し)」「打点の適正な位置」「適正なラケット面(垂直に当たる面)」加えて「強靭な大胸筋と上腕二頭筋」をつくることです。
Aラケットのテンション(張力)とスゥィートスポット、ラケットバランス
ラケットのバランスについては「トップヘビー」のもの。ガットを張ったラケットで重心がラケットの長さの半分よりフレーム側にあること。(「やじろべい」のようにして重心位置を調べる。)
ガットのテンションについては、一様にはいえませんが参考までに、述べておきます。一般的にはテンションを上げるとスゥィートスポットは狭くなり、跳ね返りは強くなりますが筋力がないと(インパクト時のスピードが遅いと)かえって逆効果になりシャトルは飛びません。それに加え肘へのダメージも大きくなります。ですからチカラのない時期(人)はテンションを下げ、筋力のない分をガットの「しなり(伸び)」を利用して跳ね返して打ちます。ちなみにラケットに書いてあるテンションは、フレーム剛性やラケットの性質を十分に発揮できる張力で平均的な人が使う場合の最適なテンションです。現在の自分にあうテンションを探すことです。
こんな感じですが、ようは、「無駄のないフォーム」で「正しい打点位置」、「正しい面」で「素速い振り」でシャトルをとらえることと、「ラケットとガットのテンションの選び方」、「筋力トレーニングでバランスのよい筋力をつけること。」だと思います。がんばってください。