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覚書

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ベルウィックサーガ
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[145] 2005年12月04日 (日) 01時13分 ベルウィックサーガ
「大丈夫か」
 降って沸いた声に、セネの呼吸が止まった。
「クレイマー、」
「あぁ、怪我してる 駄目だろ、こういうのは早いうちに手当てしないと」
 民家の探索任務を終え、退路に向かう坂道を登りきったところに、彼はいた。
「ありがと って、そうじゃなくて」
「手、出して」
「うん …て、だからね」
 差し出した手に、クレイマーは携帯袋から取り出した傷薬を丁寧に塗りこんだ。
 途中、痛みに顔をしかめると、…彼が笑った。
「ん、これでだいじょぶだろ」
 綺麗に包帯を巻きつけたあと、おまじないのようにポン、と軽く叩いて。
「あんた、前線にいるんじゃないの?」
「そういうお前こそ、撤退指令でてるだろ、今まで何やってたんだよ」
「…う、それは」
 任務に出る際、個人的な用件を引き受けていたから遅くなったとは、いえない。
「ほら、行くぞ」
「うん」
「前は任せろ、一気に走るぞ!」
「…うん」
 戦いに望む前に見せる、不敵な笑顔は昔と何ら、かわらない。
 昔と言ったって…出会ったのは半年くらい前だ。
 なのに、ずいぶんと古くから共に居るような錯覚をする。
 心の敷居を感じさせない男だと、思う。
 けれど、背の丈ほどもある真紅の柄の大剣が、彼の成長を語っていた。
 英雄になるのだと、口を開くたびに言っていた青年が、確実に、その夢へ進み寄っている、証。
 開いてしまった、距離。
 ………。
「どうした?置いてくぞ」
 ぼんやりとしたままの少女へ、青年が振り返る。手を伸ばす。
「…、待って」
 手を取ることは、流石に恥ずかしくて出来ない。
 その代わりに、なびく赤いマントの端を、掴んだ。
 クレイマーは笑った。
「離すなよ」
 その言葉に、どうしてだか胸が鳴って、セネは慌てて首を振った。


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ごめんなさい。
えぇと、気の迷いです(セネの)。
フェイだったら、きっと迷わずその手を取ってラブラブして帰ることでしょう
いや、戦場で剣士二人揃ってそんな阿呆なことはしないと思いますが。
普段はね、ぽんぽん口論してる二人だけど、時折「年上のお兄さん」にときめくセネ、とかも可愛いじゃない!とか。
あぁ、ほんとう、クレイマーって基本的には世話焼きなんだなぁ、とか。
登場時は一緒だけれど、その後は単独で探索作業のセネと、バリバリ前線主力のクレイマーとで、距離ができてしまうということで。
こんな感じかな、って。
季節は7章頃のイメージです。入団&CC済み。任せろ。(何を)


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