[79] 生涯、身を立てるには物憂く |
- 大滝 - 2022年05月23日 (月) 11時00分
中野東禅の良寛詩歌集を読んでいる。 「生涯身を立つるに物憂く、騰騰、天真に任す 嚢中、三升の米、炉辺一束の薪 誰か問わん迷悟の跡、何ぞ知らん名利の塵。 夜雨、草庵の裡、双脚、等閑に伸ぶ」
(一生、立身にはやる気がなく、自由に遊び歩いて心のままに任せ てきました。頭陀袋の中には三升の米があり,囲炉裏には一束の
薪があります。誰かが悟りについて質問したら云いましょう、面子 だとか利益などという塵がどこにあるのでしょう。
夜の雨が降る草庵の中で、二本の足を伸ばしているだけです。)
僕は良寛のこの詩を、座右の銘にしている。勇気が湧いてくるのだ。 事務所を経営している以上、利益を上げなければならないが、その
利益のために何かを犠牲にしようと思わない。社労士の仕事は、経 営者とか労働者とか、誰かの役に立って報酬をいただく仕事だと思
っている。そのことに喜びも感じている。仮に顧客の希望に添えな くて顧問が切られて食えなくなったとしても、
「頭陀袋の中に三升の米があり、一束の薪」があれば、それで十分で はないかと思っている。
事務所の職員から何タワケタことを考えているんですか!と云われる とは思うけどね…
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