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[328] 神は存在するか?2 |
- 大滝 - 2025年04月28日 (月) 08時52分
石川明人の「宗教を信ずることはどういうことか?」の中でシモーヌ・ヴェイユが次のように言っている。
「他の人に知られずに隠れて祈るだけではなく、神は存在しないのだと考えて祈ること」。「己の救済を欲する人びとは、神における歓びの実在性をほんとうには信じていない」。「神の臨在を体験していないふたりの人間のうち、神を否認する人間のほうがおそらく神の近くにいる。」
シモーヌ・ヴェイユはクリスチャンである。「神は存在しないのだと考えて祈る」とか「神を否認する人間のほうが神の近くにいる」とか、とても信者とは思えない発言であるが、僕は何となく理解できるような気がする。
表面的に神を否定しても真摯に神を求めて悩んでいる人間を神は見捨てはしないのだといっているような気がする。僕もそうあってほしいと思っている。臨済宗の臨済も「仏に逢えば仏を殺し、師に合えば師を殺し」といっているしな。
石川明人の「宗教を信ずる~」は、信じるということについて様々な角度が説明していて面白かった。一口に宗教を信じるといっても、単純ではないな。
シモーヌ・ヴェイユの考えによれば、僕も宗教を信じていることになる。まぁ否定しないけど。
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