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[288] 永遠の今 |
- 大滝 - 2024年11月13日 (水) 17時37分
古東哲郎の「ハイデガー=存在神秘の哲学を読んだ。20年ほど前に6回 読んでいる。当時は古東の情熱だけは伝わったが、「人間は在り、しかも
在らぬ。あるように見えて在らぬのだ。」「在ることによって在らぬので あり、在らぬことによって在るのだ。」「人間は在るやいなや、すでにも
はや無い、存在していないのである。」の文章には面食らったね。当時は ハイデガーの哲学をそんなに深く理解していなかったから、論理矛盾だ
ろうと思ったが、今は多少はわかる。ハイデガーの存在論は禅や西田幾 多郎の哲学と似かよっているところがある。西田幾多郎の絶対矛盾的自
己同一も面食らったが、古東は、ハイデガーの「存在」をろうそくの炎 を例に、存在は、燃え上がるのと消えゆくのが同時だと。燃え上がるだ
け、消えゆくだけだと炎(存在)は維持できないと。燃え上げると消え ゆくのは、表裏の関係にある。生死も同じ。生の中には死が含んでおり、 死なかにも生が含まれていると。
ハイデガーは、「存在」を意識しながら生きろと言っているように思わ れる。存在が年々起滅の「時」だとすると、「永遠の今」が存在の意味
だと理解しているんだけど…
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