| [244] 紫式部 |
- 大滝 - 2024年04月22日 (月) 12時00分
NHKの大河ドラマ「光の君へ」を見ている。見ているとこれは史実ではない(例えば花山天皇が藤原兼家の謀略によって出家退位したとか紫式部が藤原道長の愛人であったとか)んじゃないかと思って見ていたが、紫式部日記の現代語版(紫式部ひとり語り 山本潤子)を読んでいると、ドラマもそんなに嘘を書いているわけじゃないな。
紫式部は、中宮彰子(道長の娘)に仕え、権力の中枢を身近で見聞できた立場から権力闘争とか宮廷内部のいじめとか、驚くほどの内容が記載されており、非常に面白い。若い頃、チャラチャラした宮廷文学の「源氏物語」はノーサンキューと読むのを避けていたが食わず嫌いだったかもしれない。紫式部日記には仏教の無常観が流れており、紫式部の人間観や感覚も現代人の感覚とそう離れているわけではないと新しく発見したな。面白かった。
限りとて 別る道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり (もうおしまい。お別れして、行かなくてはなりません。でもその死出の道の悲しいこと。行きたいのは、生きたいのはこんな道ではありません、私は命を生きたいのに。源氏物語 桐壺)
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