[164] 森友事件について感じること |
- 暁烏 - 2023年04月12日 (水) 21時05分
籠池夫妻が収監されました。高齢にも関わらず、収監されたことはお気の毒としか言えません。
この森友事件に関わって感じたことですが、森友事件あるいは森友学園に群がった人の中には、詐欺師みたいな人も少なくなかったと言うことです。中には、自分の動画サイトで堂々と嘘と出鱈目を平気で話す人もいました。(私は、その人の話す内容が嘘だと言う証拠を持っているので、断言できます。)さらに、動画のコメント欄を見ると、その嘘を信じた人が多くて驚きました。
これは籠池泰典さんご自身も言われていましたが、籠池泰典さんには、「脇の甘さ」が目立ちました。森友学園に関する報道がなされ報道が加熱すると籠池家にもすごいストレスがかかるようになりました。その混乱に乗じて、籠池家に「応援します」「助けてあげます」などと甘言を持って接近し、もっともらしい嘘をついて籠池さんたちを信用させ、結果として森友学園や籠池家に大変な損害を与えたことが繰り返されました。
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[165] 続き |
- 暁烏 - 2023年04月13日 (木) 11時03分
森友事件の報道が始まると、大変な数の報道陣が籠池家に押しかけました。その時、某ジャーナリストの仲介で、テレビ局の記者達が籠池家に泊まり込むようになりました。
余談ですが、私が籠池家の人に、「その間の食事や宿泊はどなたが負担したのですか?」と尋ねると、「籠池家が負担しました」と言う返事をもらいました。その対価を受け取った形跡はありません。籠池家がそのような厚遇をしたのは、自分達に有利な報道を期待してであるのは言うまでもありません。籠池さん達の言い分を信じるならば、この記者達は、取材対象から宿泊や飲食の接待を受けたわけです。閑話休題。
さて、記者達が籠池家に泊り込むと、自然に交流ができて、相談をするようになります。すると、籠池家としては、何か報道にコメントをする際に、記者達と相談をしてから返答をするようになったそうです。最後には、内容も記者達が指図するような場面もあったみたいです。籠池泰典氏は、「今思うと、ストックホルム症候群にかかっていた」と言われていましたが、記者達に洗脳されていた可能性を強く感じました。
籠池家は教育の専門家ですが、法律とかジャーナリズムには素人ですから、指示されるままにコメントをした形跡もあります。籠池家としては、自分達に有利なアドバイスと信じてアドバイスに従ったのですが、結果として、これらの内容は、籠池さんや森友学園には何も良い結果をもたらしませんでした。
「もりかけ」事件と称される森友学園と加計学園の問題ですが、取材に積極的に応じた森友学園が破滅し、取材を拒否した加計学園が無傷で生き残ったのは、これから同様の問題に直面する人たちには重大な教訓になります。
報道記者達は、取材対象に「真相の究明が大事です」などという美辞麗句で迫りますが、こんなものは建前でしかありません。取材をしても、自分達に都合の良い部分だけを切り取って使います。森友事件でも、籠池さん達に不利な情報ばかりが流れ、疑惑を打ち消すような情報は封印されました。
メディアの記者は赤の他人でしかありません。こんな人達に協力する義理は取材対象にはないことをはっきりと自覚した方が良いです。
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[166] 続き |
- 暁烏 - 2023年04月14日 (金) 10時42分
メディアの関係者の言動には問題があったが、それ以上に一部のジャーナリストの中には、もっとひどい人がいました。もちろん、立派な人もいましたが、唖然とするような酷い人達もいました。この人達は、真面目に取材をするよりも、世間で耳目を集めるような内容の記事を乱発しました。これらの記事に引きづられて、メディアや野党も発言を過熱させました。しかし、それらの内容は、根拠の薄いものか、あるいは都合の良い部分だけを切り取ったもので、調べると信用できない部分が多いものでした。
森友事件の真相がわかりにくいのは、これらのいい加減な言論があまりにも多く流布されていることが背景にあります。
私が特に悲しむのは、事件当時の理事長の籠池泰典氏、さらには次の理事長さんにそれぞれ別々のフリーのジャーナリストが甘言をもって近寄り、結果的に森友学園に大きな損害を与えたことです。これらの人達は、ジャーナリストを名乗る「事件屋」のようなものでした。現在、森友学園は事実上閉鎖の状態になっていますが、その原因の大きな部分は、これらの人達に原因があると思います。
ただし、強調するべきは、心あるジャーナリストの中にはこのようなジャーナリストを名乗る「事件屋」に対して、強く糾弾する人も少なくなかったです。ある出版社の社長さんは、
「あのような人物が、ジャーナリストを名乗ることは、ジャーナリズムの信用を失墜させひいては言論の自由の危機につながる。何とかしないといけない。」
と私に語っていましたが、全くその通りだと思います。
私は、言論の自由は極めて重要であり、中国や北朝鮮のような国にならないためにも、基本的人権の擁護は必要だと思います。しかし、このようなジャーナリストを名乗る「事件屋」の跳梁跋扈は許すべきではないと感じます。
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[167] 余談です。 |
- 明烏 - 2023年05月14日 (日) 10時25分
最近、少し森友学園に影響を与えるような動きがあったので、言及します。 脱線しますが、お許しください。
最近、森友事件で言及されるのは、赤木俊夫さんの問題(公文書の改竄)がメインで、いわゆる国有地に関する話題には、どのメディアも触れようとしません。これは、リベラル系も保守系もそうです。これについては、私たちは、複数のメディア関係者から、以下のような話を聞いております。
一部のネットで報道されていますが、NHK党(旧名称)の元党首の立花孝志氏と元幹事長の上杉隆氏が、森友事件を巡って対立し、訴訟にまで発展しております。この訴訟は、一旦は治まりましたが、最近、また紛争が再発しており、立花氏と上杉氏がお互いを訴えると言うまでになっています。したがって、ここでは、具体的な内容は差し控えさせていただきます。
実は、この紛争を巡って、数年前に森友学園関係者の名誉を毀損するような発言が立花氏からなされ、名前を挙げられた人が立花氏を告訴し、一部勝訴をしています。しかし、裁判の判決内容により、迂闊に森友学園に関する問題に触れにくくなったようです。断っておきますが、訴訟当事者となった森友学園関係者は、いわば騙されたようなもので、完全な被害者なのですが、これを明らかにすることは、ご本人や関係者の望むところではないような事案です。そのため、メディアも、森友学園についての報道をするのが難しくなったと聞いております。
ただ、国有地問題の報道が、下火になったのは、このような背景があったと言うのは、保守系もリベラル系のメディアの人も話していたので、それなりの説得力はあるかと思っています。
しかし、国有地自体は、それを別にしても、忘れ去られるべきではないと思っています。
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[168] 冤罪 |
- 暁烏 - 2023年05月14日 (日) 20時53分
森友事件では、籠池ご夫妻の言動をメディアは面白おかしく紹介することが散見されました。メディア側は、籠池夫妻の言動を紹介することで、視聴率が上がることは理解しており、それ自体は、何も批判するつもりはありません。
しかし、そのような姿を見て、一般の人達の中には、籠池ご夫妻を何か異常な人だと言う偏見を持ち、そのような非常識な人だから、国有地の詐取をしても不思議ではない、と言う声が上がるようになりました。
「鉛筆舐め舐め」と言う籠池夫人の発言が取り上げられ、文書の改竄が実際にされたような考えを持つ人も多かったと思います。つまり、一部の発言が切り取られてメディアに取り上げられ、それだけが誇張され、まるで有罪であることが確定しているような印象が世間に広められました。
が、籠池夫妻の有罪となった事実は、あれだけ騒がれた国有地の違法取得ではなく、補助金の詐取です。国有地の問題は、起訴すらされていません。これはどう言うことかと言うと、メディアが作り上げた籠池夫妻の像は、「虚像」であったと言うことです。そうでなければ、大阪地検特捜部が、起訴しないはずがありません。
このようなことは、過去に頻発した冤罪事件ではよく見られたことです。証拠を冷静に検討するのではなく、イメージが先行して、気がついたら世論が過熱し、特定の人を捕まえないと捜査当局が糾弾されることになる、と言う状況です。
さらに言うと、今回、国有地の違法取得ではなく、補助金詐取が起訴されたと言うのは、結局のところ、最初に籠池夫妻を有罪にすると言う目標があり、そのネタを探している中で、補助金の詐取という材料が見つかったと解釈するのは不自然ではないと思います。しかも、補助金詐取の中でも、サステイナブル補助金については、有力証拠の領収書がワープロ打ちという不自然な代物です。普通に考えて、これを有罪にするのはおかしいでしょう。他方の職員の水増しも、籠池夫妻は抗弁をしていますし、この件に関する有力証人は捜査段階での供述は強要されたものであったと法廷で証言しております。仮に事実であったとしても、どの幼稚園でもされていることだという声は聞きます。
要するに、この事件は、過去に頻発した冤罪事件と同じ背景があると言えると思います。
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