No.3021 童謡小径(わらべうたほそみち) 投稿者:木器 投稿日:2025年10月24日 (金) 13時39分 [ 返信] |
柏雀さんのよくぞ録ってくれた「夕焼け小焼け」のチャイム。 これってふつうの楽器や人の声による演奏より、なにかもっと郷愁を誘うように思いませんか? 夕暮れで赤く染まるころの空にしみるように響き渡って、子どもらにはもちろん、大人にも家路を思いださせますよね。
これを聞きながら思い出したのは、何年かまえ柏雀さんのウクレレ発表会を覗こうと柏に行ったとき、隣駅の豊四季駅で降りて諏訪神社の茅の輪くぐりに行ったときのことです。
茅の輪の∞型のくぐり方など、改めて知ったのでしたが、この神社には木器にとってはそれにまさる意外なごほうびがありました。 それは境内に、「童謡小径(わらべうたほそみち)」というのがあり、林の中の小道になんと21曲もの懐かしい童謡の碑と歌詞が建てられていたことでした。
当時一つ一つたどったその曲名を列挙してみると……。
てるてる坊主(浅原鏡村作詞、中山晋平作曲)、 通りゃんせ(作詞作曲者不詳)、 しゃぼん玉(野口雨情作詞、中山晋平作曲)、 赤とんぼ(三木露風作詞、山田耕筰作曲)、 七つの子(野口雨情作詞、本居長世作曲)、 靴が鳴る(清水かつら作詞、弘田龍太郎作曲)、 春の小川(高野辰之作詞、岡野貞一作曲)、 たなばたさま(権藤はなよ作詞、林柳波補作詞、下総皖一作曲)、 雪(武笠三作詞、作曲者不詳)、 君が代(作詞者不詳、作曲者は林廣守・奥好義・フランツ・エッケルト)、 うれしいひなまつり(サトウハチロー作詞、河村光陽作曲)、 あめふり(北原白秋作詞、中山晋平作曲)、 日の丸の旗(高野辰之作詞、岡野貞一作曲)、 夕焼け小焼け(中村雨紅作詞、草川信作曲)、 どんぐりころころ(青木存義作詞、梁田貞作曲)、 故郷(高野辰之作詞、岡野貞一作曲)、 背くらべ(海野厚作詞、中山晋平作曲)、 仲よし小道(三苫やすし作詞、河村光陽作曲)、 かたたたき(西條八十作詞、中山晋平作曲)、 かたつむり(文部省唱歌、作詞作曲者不詳)、 ないしょ話(結城よしを作詞、山口保治作曲) (小径外) かごめかごめ(わらべ歌、作詞作曲者不詳)
なぜしつこく全部作者を上げたかと言えば、この中で長野県出身者の手になる曲は何曲あるか数えて見たかったからです。 ざっと数えると9曲ありましたが、調べてみると「てるてる坊主」の浅原鏡村も北信の出身とのこと。これは1曲増えるかと思ったのですが、作曲が中山晋平なので増えません。 でも21曲中9曲と言えば、半分近くの歌の作者を信州人で占めていることになり、やはり長野県は「童謡唱歌王国」です。
こうした童謡唱歌の路と言えば、すぐ思い出すのは、大分まえにはりまの shioz さんの案内で三五会の関西旅行をしたとき訪れた、三木露風の生誕地、たつの市の「童謡の小径」でしょう。 ここでは歌詞と共にボタンを押すと曲が流れる仕組みになっていて、みんなで口ずさみながら楽しませてもらいました。曲の内容と共に懐かしい思い出です。
ここで紹介されているのは、市民投票で選んだという次の8曲でした。 ここにもやはり草川信・海沼実が出てきますが、こうしたリストの定番と言える高野辰之・岡野貞一の歌が出てこないのはなぜでしょう。 木器の憶測ですが、やや近くと言える鳥取に岡野貞一の記念館があり、そこでも「故郷」を中心に歌が紹介されているので、そこに何らかの配慮があったのではないか……と。
赤とんぼ(三木露風作詞、山田耕筰作曲)、 里の秋(斎藤信夫作詞、海沼実作曲)、 夕焼け小焼(中村雨紅作詞、草川信作曲)、 七つの子(野口雨情作詞、本居長世作曲)、 ちいさい秋みつけた(サトウハチロー作詞、中田喜直作曲)、 みかんの花咲く丘(加藤省吾作詩、海沼実作曲)、 月の砂漠(加藤まさを作詩、佐々木すぐる作曲)、 叱られて(清水かつら作詞、弘田龍太郎作曲)
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