No.2994 またまた90代のすごさ 投稿者:木器 投稿日:2025年10月04日 (土) 13時19分 [ 返信] |
つい先日、91歳の「兄弟船」に聞きほれ、93歳の狂言に恐れ入ったばかりなのに、またまた今度は95歳で舌を巻く元気さのジャズピアノニスト・秋吉敏子さんのことを新聞で読みました。
91歳の「兄弟船」については、面白いことに、こないだの歌例会で異論がありました。曰く、「んー、あまり感動がなかったんだよね」とか「チャンピオンは歳のおまけじゃない?」などなど……。 でもね、木器はやはり TOMO さんが「同感」と言ってくれたように、狂言の万作さんともども、お手本にしたくてもできないくらい大したものと思っております。
で、ジャズピアノの秋吉さんですが、なんと95歳にして歯はまだ全部自前、裸眼で楽譜が読めると言います。 これはなぜか。なんと戦争時代の女学校で、40キロも歩く戦時教育で鍛えられたそうです。今でも毎日数時間はピアノに向かうそうですが、すごいのは鍵盤を普通より重くしたピアノで、1時間は音階や運指の基礎練習をするのだとか。 やはりすごいですねー。ここまで現役で活躍できるには、それ相応のことをされているんですねー。
そう言えば、今、仕事で本づくりのお手伝いをしている著者・中沢千枝子さんも、じつは92歳で現役の「花紋折り」の作者です。 すでに日本の折り紙芸術は世界でも、ORIGAMI として認められ、ファンも少なくないそうですが、中でも「花紋折り」というのは、写真のようにじつに精緻な幾何学模様を折りだしていく日本の伝統芸術の極致です。
有名な工業デザイナー・柳宗理氏なども、ヨーロッパで広がりつつあった芸術運動「バウハウス」の有名な一人、マックス・ビルの作品に例えて次のように称賛しています。
「花紋折りは、無限の幾何学模様をかもし出し、その形態は数学的原理に基づき直線的構成によっていて、マックス・ビルの抽象絵画のように、近代デザインにおける新しい美の創造といえる」
その「花紋折り」に創始者からの直伝で打ち込み、すでに60年以上も作品を作り続けた著者が、このたびその膨大な作品を整理して作品集を作りたいというので、お手伝いすることになったのです。
お住まいが西東京市、西武新宿線田無駅の近くなので、われらがボラさんの近くということで、仕事が終わった後しばしばついでにと声がけして付き合ってもらっています。
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