[831] ヒメコウホネ一輪
投稿者:穂高
投稿日:2008年06月30日 (月) 23時14分
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写真は、「ヒメコウホネ」です。 私の家から車で10分程度のところに、やや広い農業用のため池があります。 その形がひょうたんに似ていることから、地元ではひょうたん池と呼んでいます。 このひょうたん池には、多くの植物研究者が訪れています。私もその一人かなと思っていますが・・・・。 ヒメコウホネとヒツジクサという珍しい植物が群生しており、今、その花が咲き誇っています。 ヒメコウホネは、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧二類としている貴重な種です。絶滅の危機が増大している種にランクされています。岐阜県では絶滅危惧一類としています。県内においては絶滅の危機に瀕しているということで、深刻な状況にあります。ヒメコウホネはきれいな水を好む水生植物であることから、ひょうたん池を水辺環境として、今後も守り続けていかなければならないことは言うまでもありません。そのことをいちばんよくよく知っているのは地域の住民だと思います。年に数回、町内総出でひょうたん池周辺などの環境整備作業を行っています。 広い池の中で遠慮気味に咲くヒメコウホネを見ていると、そこに咲いていることがとても嬉しく感じられます。

■[832] ヒツジグサ穂高(2008年06月30日 (月) 23時14分)
写真は、「ひょうたん池に自生するヒツジグサ」です。 ヒツジグサは、漢字では「未草」と表記します。 このヒツジグサが咲くのは、正午前後です。未(ひつじ)の刻に咲くから、未草と名づけられたといわれています。 ひょうたん池に自生するヒツジグサは、研究者たちによって、昭和58年にエゾノヒツジグサと確認されました。北方系のエゾノヒツジクサであるとすると、国内の分布の南限になり、貴重な生育地ということになります。しかし、その後、エゾヒツジグサと分類する研究者とヒツジグサと分類する研究者が現われ、確実にエゾノヒツジグサと確認されるまで、ヒツジグサと表記することとなったそうです。遺伝子鑑定によって、科学的に分類される日がやがてくることと思います。 ヒツジクサの自生地は、高山市内にも数ヵ所あったと言われていますが、今ではひょうたん池だけになってしまいました。 池の周囲の景観ともに、ヒツジグサ、そして、ヒメコウホネの命を守っていくことが、自然を破壊してきた人間の責務であると思います。 今、松之木町の住民の力によって、その小さな命が守り続けられています。

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■[833] みたことないみずき(2008年07月04日 (金) 21時25分)
すごい、見たことないです。 蓮の一種ですか? 善光寺で蓮をみましたけど。
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■[834] すごいですみずき(2008年07月13日 (日) 20時50分)
絶滅危惧二類としている貴重な種が車で10分のところにあるんですか。 すごいです。 気品がありますね。 子孫を残すために頑張っているんですね。 すばらしい。
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