[726] 平湯民俗館
投稿者:穂高
投稿日:2007年08月29日 (水) 19時13分
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写真の手前に写っているのが高山市上宝町蔵柱(旧吉城郡上宝村蔵柱)より移築された豊坂家です。その後方にあるのが、越中五箇山より移築された若山家です。ともに、平湯民俗館の構内にあります。 豊坂家が市の重要文化財に指定されています。そのため、若山家より知名度が高いようです。 平湯民俗館を紹介したあるHPに「入母屋風の合掌造りである。」という記述がありました。 その表現に・・・・・?と思ってしまった私です。 「合掌」とは、皆さんがご存知のように仏教用語です。手のひらを合わせている姿になぞらえて、白川郷及び五箇山地方の伝統的形態の民家を「合掌造り」と呼んでいます。当然のことですが、「合掌造り」に該当するのは若山家です。しかも、屋根の構造は切妻です。 白川郷や五箇山から遠く離れた上宝村蔵柱の地にあった豊坂家を「合掌造り」と呼ぶのには無理があるようです。2つの家は構造的に全く異なっていることは、写真からわかると思います。萱葺きであるということでは共通しますが・・・ 皆さんは、「入母屋風の合掌造りである。」の記述をどう思われますか。

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