[367] ああ 飛騨が見える 2
投稿者:穂高
投稿日:2004年11月04日 (木) 23時08分
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写真は、野麦峠から見た御嶽山と政井みね兄妹の像です。 人はいくつも、峠を越える 雪の野麦は……どなたが越えた なぜなぜ越えた 思い出たぐれば 涙に濡れて 胸にまわるよ 糸車 ああふるさとの 飛騨が見える 野麦峠は だてには越さぬ 一つア身のため 親のため
阿蘇 健さんが作詞した「ああ 飛騨が見える」の一節です。 雪の野麦峠を越えて、帰らぬ人となった工女も少なくなかったようです。大人でも、この峠を越えるときには、親しい人と水盃を交わしたそうです。それほど、この峠を越えることは至難の業であったようです。 家族の生活を豊かにするため、幼くして製糸工場へ出稼ぎに行った工女たちは、この峠を越えるとき、どんな思いを胸に秘めていたのでしょうか。「いつの日にか、飛騨に帰れる。」と、自分自身に言い聞かせていたのではないかと思います。
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