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【松子さんのコメント】
特選 2 冬帽子目深に富士のしまき見て 大きな地震がありました。寒いです。 新年を寿ぐ気分にも、富士に清々しさを感じる気持ちも湧きませんでした。 入選 3 松過ぎの川や一途に暮れゆける 7 寒の水汲みて目合はす石狐 10 能登になえ襲い来し日や寒昴 12 冬薔薇富士の別荘固く閉づ 16 大鍋にスープ煮てゐる小正月 17 金星に寒九の夜明来たりけり |
【珍辰さんのコメント】
特選 16 大鍋にスープ煮てゐる小正月 一月七日までの大正月に対して15日前後の小正月は、様々な祭りごとが行われる時期でもあり、 一方で女正月の異名もあるように、大正月の女性たちの働きに対する慰労の期間でもあったわけで、 この句はまさにその光景を髣髴とさせます。 入選 11 春近し富士もゴトンと発車する 17 金星に寒九の夜明来たりけり 18 農園に向かふ凍て土ぬるむ午後 26 妻ありし頃は子も来てお正月 39 元日の榾火絶やさず村社 42 風花は空の隙間のいづこより |
【凡々さんのコメント】
特選 17 金星に寒九の夜明来たりけり 寒の冴切った夜明けを見事に詠っている句だと思います. 入選 6 初富士の見えるまで行く上り道 24 大試験富士を仰ぎて下宿出づ 35 辰年の初日が山にのつと出て 37 日脚伸ぶ塀を覗きにまた一人 42 風花は空の隙間のいづこより 51 寒星を肩にそびゆる富士の影
[360] 屁散人 > 特選、ありがとうございます! 辰年の句もありがとう♪
早起きすると、金星が良く見えましたね。 特に寒の空はくっきりとして、金星が一層輝いてみえました。 夜明とともに光を収めて行きました。 (2024年02月02日 (金) 10時09分) |
【犬客さんのコメント】
特選 19 冬ざれや富士のみ光失はず 遠山に日の当たりたる枯野かな の富士バージョン。 説得力あります。 入選 6 初富士の見えるまで行く上り道 15 強霜や富士にいつもの砲撃音 16 大鍋にスープ煮てゐる小正月 33 しなやかに裾野を湖へ雪の富士 47 富士山といふ駅雪の富士は指呼 48 富士に子を見せに来し昔懐かし |
【まゆ子さんのコメント】
特撰 23 富士山の裾野でひとり大根引く 華々しい富士山の句のなかで地味ですが、心ひかれました。 裾野の大根畑が見えるような気がしました。 入選 6 初富士の見えるまで行く上り道 28 富士の嶺の小さく見ゆる冬の朝 33 しなやかに裾野を湖へ雪の富士 36 黒々と富士際立たせ冬茜 42 風花は空の隙間のいづこより 46 世の音を消し世を消して雪の降る |
【朱胤さんのコメント】
【特選】 34 葉牡丹に円周率を諳んずる 葉牡丹と円周率がなぜかよく合う。発見です。 【選】 4 見慣れたる富士も初富士隠れなく 富士というイコン。 25 一月の甲斐は富士山あるばかり 小説の書き出しのような格調。 26 妻ありし頃は子も来てお正月 小津映画を思いました。 29 ひとひらの雲置く富士に春近き 完璧な絵。季節感が伝わってきます。 50 大寒の大の字に似て夕焼富士 説得力のある比喩ですね。 51 寒星を肩にそびゆる富士の影 富士の擬人化と大きな構図に惹かれます。 今月もありがとうございました。
[361] 屁散人 > 26 妻ありし頃は子も来てお正月
選、ありがとうございます! 隣の家の奥さんが亡くなって、子どもさんたちが来ることも少なくなりました。 お正月も、半日ほどいただけで、子どもさんは帰っていきました。 (2024年02月02日 (金) 10時11分) |
【屁散人さんのコメント】
特選 38 我ながらまめに動くや春隣 1月になり、日の出時刻が早くなり始めると、日の光も日一日強さを実感します。 寒中といえど、風のない日中などは、ポカポカ陽気になることもありますね。 こんな日はその気がなくとも、自然と体の方で動いてしまったりする。 体の方が季節に敏感で、大気が緩むと体も動きたくてうずうず。 寒さにこわばった体の、解放される喜びが見えるようです。 そんな自分に自分が驚いている面白さ♪ 普通選 8 左義長のほむら夕富士呑んでゆく 20 元日の富士を眼下に旅立てり 24 大試験富士を仰ぎて下宿出づ 29 ひとひらの雲置く富士に春近き 39 元日の榾火絶やさず村社 43 目をつむり幸ひここに柚子湯かな |
【芽笹のコメント】
特選 46 世の音を消し世を消して雪の降る しんしんと降り続く雪をうまく表していると思います。 大雪ともなれば、一週間以上降り続くこともあります。 まさに「世を消して」しまうかのごとくに。 入選 6 初富士の見えるまで行く上り道 15 強霜や富士にいつもの砲撃音 17 金星に寒九の夜明来たりけり 21 御降のひととき枯葉にぎはへり 34 葉牡丹に円周率を諳んずる 42 風花は空の隙間のいづこより そのほか、よいなぁと思った句 8 左義長のほむら夕富士呑んでゆく 11 春近し富士もゴトンと発車する 29 ひとひらの雲置く富士に春近き 39 元日の榾火絶やさず村社 43 目をつむり幸ひここに柚子湯かな |
【山本洋さんのコメント】
特選 46 世の音を消し世を消して雪の降る しんしんと降る雪が全てを浄化する。 汚れた世に生きている我々の対極にあるような美しさを表現し得ている句だと思いました。 入選 8 左義長のほむら夕富士呑んでゆく 19 冬ざれや富士のみ光失はず 29 ひとひらの雲置く富士に春近き 34 葉牡丹に円周率を諳んずる 36 黒々と富士際立たせ冬茜 51 寒星を肩にそびゆる富士の影 |
ここより下は2023年12月の句会の結果です。
皆さま、今年も熱闘句会にご参加いただき、ありがとうございました。 新年もどうぞよろしくお願いいたします。
[342] 屁散人 > 昨年中はありがとうございました。。
お蔭様で、毎月の楽しみが楽しみでした♪ シスターズの皆さんにも大変お世話になりました。 今年もよろしくお願い申し上げます♪ (2024年01月02日 (火) 11時17分) |
【朱胤さんのコメント】
【特選】 4 ひとひらの雲のふくらむ二日かな 風景描写としても、感慨の表現としてもすばらしいと思います。 【選】 15 子ら帰り部屋に日の差す三日かな しみじみとします。 26 寒椿落ち悔恨は残りけり 「椿落つ」と「悔恨残る」の対比、「残りけり」の余韻、ぐっと心を掴まれました。 29 バス通りバスだけが来る二日かな 正月二日らしい風情が伝わってきます。 49 切餅の角より焦げてお元日 「角より」の観察の繊細さに惹かれます。 52 水鳥の動かぬ池や二日過ぐ 「動かぬ」が利いています。 56 元旦や家族は遠くありにけり 孤独な内容がこともなく言い切ってある。 一年間ありがとうございました。 よいお年をお迎えください。
[343] 屁散人 > 特選、ありがとうございます!
元日はどこか緊張感があるけれど、二日はとろけた感じがありますね。 残念ながら今年は曇りで寒いですけど♪ (2024年01月02日 (火) 11時20分) |
【まゆ子さんのコメント】
特撰 15 子ら帰り部屋に日の差す三日かな 子供たちがいる間はまったくこんなに陽が射していたのかと思うほどの日差し。 寂しさがあふれてきます。 入選 18 来し方は後悔ばかり毛糸編む 27 一日の枯野に夕日沈みゆく 39 青空へ向かふクレーンの四日かな 41 草摘みの母に手引かれ六日かな 42 冬鳶の一羽の現れて海静か 49 切餅の角より焦げてお元日 |
【屁散人さんのコメント】
特選 15 子ら帰り部屋に日の差す三日かな わが子、孫たちに囲まれて賑やかだった日々もあっという間に過ぎ、彼らが帰ってしまった三日の部屋はがら〜んと静か。 ホッとすると同時に少し寂しさもあるけれど、人けのなくなった部屋には暖かな正月の日が満ち、 楽しく充実した日々の余韻が漂っています。 普通選 1 吊革をつかむ晴着の三日かな 18 来し方は後悔ばかり毛糸編む 21 積読の本に手がゆく三日かな 23 ヘルパーに肩抱かれおり二日かな 25 駅伝に母校走らぬ二日かな 39 青空へ向かふクレーンの四日かな |
【珍辰さんのコメント】
特選 33 開講のネクタイ選ぶ七日かな 開講というのですから、何か勉強の講座が始まるのでしょう。 新年最初の講座に向けてきちっと服装を決めて出かけよう、という姿が ありありと浮かびます。正月気分から日常への転換が ネクタイを選んで結ぶことによって行なわれる五日という特別な日を 上手く描けたと思います。 普通選 3 箱根から三日のヘリが飛び来る 16 除夜の鐘独居の婆は寝て待てり 26 寒椿落ち悔恨は残りけり 44 五日なる海の怒濤が崖砕き 48 あれこれと五日の日記長くなり 59 朝寝ぐせすぐに治らぬ四日かな |
【山本洋さんのコメント】
特選 39 青空へ向かふクレーンの四日かな 都会の年明けの景色。四日になればクレーンのオペレーターも仕事を始める。 青空を背景にしている力強さが秀逸。 入選 8 幾枚か欠け皿増えて五日かな 15 子ら帰り部屋に日の差す三日かな 18 来し方は後悔ばかり毛糸編む 20 針のめど素直に通り霜夜更け 30 投げ釣りの竿光らせて浜小春 52 水鳥の動かぬ池や二日過ぐ
[347] 芽笹 > 山本洋さん、ありがとうございます。
近所でマンション建設が進んでおります。 現場ではいくつものクレーンが働いていて、いつもすごいなあと思って見ています。 (2024年01月03日 (水) 10時23分) |
【芽笹のコメント】
特選 41 草摘みの母に手引かれ六日かな 七草粥のために出かけた母子でしょう。昔ながらの風景、というか昔の風景のようです。 草摘むが春の季語ですが、昔の風景を詠んだ句と解釈して、新年は新春なのだからいいのかな。 15 子ら帰り部屋に日の差す三日かな 18 来し方は後悔ばかり毛糸編む 20 針のめど素直に通り霜夜更け 21 積読の本に手がゆく三日かな 30 投げ釣りの竿光らせて浜小春 33 開講のネクタイ選ぶ七日かな
[344] 屁散人 > 特選、ありがとうございます!
おっしゃる通り、七草摘みへ行く親子であります。 なんとなしに、お母さんは割烹着付けてる感じが目裏に浮かびました。 旧暦ならともかく、今年は暖冬のためか、もう蓬がなびいてます。 (2024年01月02日 (火) 11時25分) |
【松子さんのコメント】
特選 47 番犬の一日吠えぬ四日かな 番犬…なんと懐かしい。来客がうれしくても犬は吠えます。寂しくても鳴きます。夜中に耳を立てて、何かの音を聞いている犬。そんな様子を見ると、ああ、犬が守ってくれるなと思えます。悲しいことに、犬は人よりも早く命を終えます。人は残されても、あたらしい犬と暮らすことができなくなります。年を取るから。私にも、番犬がいました、8年前までは。仕事始めの4日、長閑な1日だったのでしょうか。 入選 1 吊革をつかむ晴着の三日かな なんとなく、ありそうで、なかなか見かけられなくなりました。 晴着が和服でなくともいいのでしょうが、どうしても和服を思ってしまいます。それも、振袖。 8 幾枚か欠け皿増えて五日かな お正月には一番いい食器。それが、欠けてしまう。乱暴に洗う人や、酔って落としてしまう人。 5日になって、しみじみと惜しいことをしたと思うけれど。 こうやって、数がそろわなくなっていくものでと、しみじみと思うのは、お正月が終わっていくという感じなのでしょうか。 普通の日々に戻っていく。 15 子ら帰り部屋に日の差す三日かな たまにがいいのです、家族が増えて、わちゃわちゃして、にぎやかで。 さっと撤収されて、淋しさよりも、まずは一人がうれしい。 温かくて静かな日差しが床に差し込んで、ふーっと長い息ができます。 24 子等遊ぶ庭に白菜よく乾き なんていい感じ。 でも、私は一度も白菜を干したことがなく。子たちも見たことがありません。イメージと雰囲気だけです。 41 草摘みの母に手引かれ六日かな 6日ということは、この草摘みは7日の七草がゆのためのものなのでしょうね。 42 冬鳶の一羽の現れて海静か 2023年はたくさん鳶を見ました。 たいてい単独で飛ぶのですが、群れになって飛んでいるのも見ました。 群れになると勇ましくて、趣が違いました。 ゆっくりと風に乗って飛んでいる感じではなくて、烏のように見えました。 海ではなくて、山で見たのでした。静かな海1羽の鳶が似合いますね。
[345] 屁散人 > 41 草摘みの母に手引かれ六日かな
選、ありがとうございます! 近くに野原があるという生活は豊かな感じがありますね。 子どもの心にいつまでも残っていて欲しいな、と思います。 (2024年01月02日 (火) 11時32分) |
【凡々さんのコメント】
特選 49 切餅の角より焦げてお元日 餅を焼いている賑やかな家族の風景がお正月らしいと思います。 普通選 17 急かされて厨に大根煮始める 20 針のめど素直に通り霜夜更け 24 子等遊ぶ庭に白菜よく乾き 39 青空へ向かふクレーンの四日かな 43 コンビニのお結びうまき六日かな 46 めでたさも二倍三日の伊勢参り
[348] 芽笹 > 凡々さん、特選ありがとうございます。
39番の選もありがとうございます。 今年の餅はなぜか伸びが悪くて困っています。焼き方が悪いのかな。 (2024年01月03日 (水) 10時27分) |
【犬客さんのコメント】
特選 49 切餅の角より焦げてお元日 解説不要の秀句。否、名句。 入選 10 二日はやロードパイクが土手を行く 24 子等遊ぶ庭に白菜よく乾き 25 駅伝に母校走らぬ二日かな 33 開講のネクタイ選ぶ七日かな 37 七福詣大川に日のきらきらと 39 青空へ向かふクレーンの四日かな
[349] 芽笹 > 犬客さん、特選ありがとうございます。過分なお言葉をいただき恐縮です。
39番の選もありがとうございます。 餅を焼くのは意外と難しいです。 (2024年01月03日 (水) 10時29分) |
【風子さんの選句】
特選 50 しらじらと四日の街の靴の音 入選 4 ひとひらの雲のふくらむ二日かな 21 積読の本に手がゆく三日かな 25 駅伝に母校走らぬ二日かな 39 青空へ向かふクレーンの四日かな 49 切餅の角より焦げてお元日 61 駅前の小さきシネマ漱石忌
[346] 屁散人 > 特選、ありがとうございます1
四日は松の内であるけれど、お祝い気分が濃厚なのは三日まででしょう。 役所などは仕事始めだし、なんとなくざわざわとした感じが四日にはありますね。 (2024年01月02日 (火) 11時34分) |