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【風子さんのコメント】
特選 7 涼しさや赤点の無き成績表 これはほんとに涼しいでしょう。頑張った結果だと思います。 私も孫の成績が気になりますが、聞くわけにもいかず、聞いてがっかりするのも なんだかなあだしな、の夏です。 3 天の声半日聞いて蓮閉づる 5 心電図結果待つ間の熱帯魚 22 涼しさや岩に砕ける峪の水 27 通院は片蔭たどりたどりつつ 28 夕涼しあかり点ればまた涼し 45 素数涼し円周率もまた涼し |
【山本洋さんのコメント】
特選 12 垣根から一茎の百合出てをりぬ さりげない日常の中にこそ美しさがある。その美しさを悟られぬように、垣根からひょろりとテッポウユリが咲いている。 入選 3 天の声半日聞いて蓮閉づる 14 雨音の地を跳ね止まず半夏生 16 波音の遠くにありて夜涼かな 19 蛇衣を脱ぎたる草の熱気かな 27 通院は片蔭たどりたどりつつ 58 酒米の田の風寄する茅の輪かな |
【屁散人さんのコメント】
特選 19 蛇衣を脱ぎたる草の熱気かな 蛇が脱皮する現場を見たことないけれど、この句を見ていると、草草の熱気が蛇に脱皮させているような気になりますね。 蛇は草草の熱気をエネルギーに、一回り大きくなって世に出現する。 自然の力強さにあふれた句。 普通選 1 冷素麺妻の小言は聞き流し 16 波音の遠くにありて夜涼かな 22 涼しさや岩に砕ける峪の水 27 通院は片蔭たどりたどりつつ 33 縁側に夕星とゐる涼みかな 47 子等発ちし日の夕蝉のいつまでも |
【犬客さんのコメント】
特選 26 海の日や虹となりたる潮頭 海の日を寿ぐような俳句です。 入選 5 心電図結果待つ間の熱帯魚 14 雨音の地を跳ね止まず半夏生 29 朝涼や雀下りくる水たまり 37 晩涼やビール棒飲み溶接工 49 百尋の岩場乗り越え小屋涼し 57 夕涼し楽曲止めて海の家 その他良いと思った句 7 涼しさや赤点の無き成績表 10 歳時記を机に放り冷し酒 28 夕涼しあかり点ればまた涼し 30 白球の歓声消えて風涼し 31 麦藁帽あみだに被り海へ老 43 星合ひの夜の天上に父遊ぶ 51 かくれんぼ十薬の香に息つめて 61 白き歯に声も涼しきバスガイド
[455] 屁散人 > 特選、ありがとさんです!
「海の日」の句は初めて詠んだ気がします。 (2024年07月31日 (水) 08時38分) |
【まゆ子さんのコメント】
特選 32 白日傘突き抜け刺さる日射しかな この猛暑はまさに白日傘に突き刺さって突き抜けるような怖さがよく出ています。 実感します。 入選 8 川床の涼しき光揺れにけり 14 雨音の地を跳ね止まず半夏生 20 夕涼し一番星が山の端に 27 通院は片蔭たどりたどりつつ 53 頓服薬恐々飲めば夕涼し 56 家々に差す月光の涼しかり |
【凡々さんのコメント】
特選 47 子等発ちし日の夕蝉のいつまでも 子供達が夏休みで帰省してきて、賑やかで楽しい時を過ごしましたが、 静かな生活に戻ってホッとしている反面寂しくも思っているのわかります。 夕蝉がいい。 普通選 8 川床の涼しき光揺れにけり 16 波音の遠くにありて夜涼かな 20 夕涼し一番星が山の端に 25 亡きひとの魂を運びて川蜻蛉 29 朝涼や雀下りくる水たまり 31 麦藁帽あみだに被り海へ老 |
【芽笹のコメント】
特選 47 子等発ちし日の夕蝉のいつまでも 訪れた子どもたちが帰っていった夕方の寂しさ。 元気に帰っていったのはいいけれど、やっぱり寂しいね。 蝉の声がいっそう心に染み入るように響く。 入選 5 心電図結果待つ間の熱帯魚 20 夕涼し一番星が山の端に 31 麦藁帽あみだに被り海へ老 41 島々の涼しき海をめぐりけり 51 かくれんぼ十薬の香に息つめて 56 家々に差す月光の涼しかり |
【酔牛さんのコメント】
特選 57 夕涼し楽曲止めて海の家 今年は酷暑すぎて海の家を利用する海水浴のお客様も減少ぎみとのニュースもありました しかしこの句は海水浴を楽しんだ人々の笑顔が浮かんできます 賑わいも夕べをむかえ家路に着く人々 海の家の楽曲もいつしか消えて一抹の寂しさが辺りを包んでいく 夕涼しの季語がいかされている 入選 2 ランチ終わる涼しき中華料理店 8 川床の涼しき光揺れにけり 14 雨音の地を跳ね止まず半夏生 25 亡き人の魂を運びて川蜻蛉 33 縁側に夕星とゐる涼みかな 47 子等発ちし日の夕蝉のいつまでも |
【珍辰さんのコメント】
特選 61 白き歯に声も涼しきバスガイド 声も涼しきバスガイドが乗っているようなバスでツアーにいきたいものです。 若々しく、健康美溢れる女性像が見えてきました。 普通選は 1 冷素麺妻の小言は聞き流し いつも小言を言われるので亭主は慣れてしまっているのです。 10 歳時記を机に放り冷し酒 もういいや、飲んじゃえ。暑くて何も思いつかないのだ。 27 通院は片蔭たどりたどりつつ せっかく日陰に入ったのに、そこで切れているじゃないか。くそ。 33 縁側に夕星とゐる涼みかな こういう風情のある夕涼みは、もうなくなりましたね。 36 月涼し星屑そばに零れけり 33と同じですが、景というか視野が広くてより涼しさが感じられます。 43 星合ひの夜の天上に父遊ぶ 七夕の天上界で亡き父が遊んでいるだけでなく、亡き母もやってくるのでした
[456] 屁散人 > 10 歳時記を机に放り冷し酒
選、ありがとさんです!おっしゃる通り、もう、飲んじゃえでありました。 (2024年07月31日 (水) 08時39分) |
皆さま、熱闘句会にご参加いただき、ありがとうございます。
7月もどうぞよろしくお願いします。 |
【山本洋さんのコメント】
特選 2 振り向けど何も還らず五月闇 五月闇の本質を詠んだ句。ただ闇があるばかり。 闇の深さは梅雨時期の闇は音もなく際立っている気がします。 入選 1 点滅の裸電球夏至の夜 4 同じ道同じかたすみ濃紫陽花 15 あぢさゐの径むらさきの角曲がる 17 雨粒を載せて鮮やぐ四片かな 20 芍薬のはらりはらりと終はりけり 33 あぢさゐの寺抜ける道水昏し
[437] 屁散人 > 特選、ありがとうございます!
過去は振り返っても決して還っては来ませんね。でもやっぱり振り還る。五月闇に吸い込まれる感じ。 (2024年07月01日 (月) 07時56分) |
【まゆ子さんのコメント】
特撰 4 同じ道同じかたすみ濃紫陽花 リズムがよく紫陽花の色が印象的です。 入選 9 色褪せてなほ咲き続く四片かな 11 マニキユアは爪に夏の海作り 23 岬へはアイスクリーム食べてから 25 雨続く海長谷寺の七変化 27 短夜の星を数えてをりにけり 34 日曜日四葩に海の凪いでをり
[439] 朱胤 > 4の特選、9の入選、ありがとうございます。 (2024年07月03日 (水) 00時05分)
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【朱胤さんのコメント】
【特選】 18 短夜の老母の声は歌ふごと 現実なのか幻なのか、どういうシチュエーションを詠んだものかしかとはわかりませんが、とても惹きつけられました。 声が聞こえてきそうです。 【選】 8 青空を見たる海月の沈みゆく 童話のような、夢のような、不思議な雰囲気に惹かれました。 15 あぢさゐの径むらさきの角曲がる 「むらさきの角」という捉え方が面白いと思いました。 27 短夜の星を数えてをりにけり 小さな宝石のような句だと思いました。 33 あぢさゐの寺抜ける道水昏し 「あぢさゐ」「寺」「水昏し」がよく合っていると思いました。 35 山家人の寝つきは早し蛍の夜 現代では別世界のような鄙びたところでしょうか。 36 ででむしや枝分かれして道迷ふ おおらかなユーモアを感じました。 【惹かれた句】 16 夕立の近づくを見つ浜に立つ 17 雨粒を載せて鮮やぐ四片かな 25 雨続く海長谷寺の七変化 29 小糠雨モノクロームの犬と人 31 傘雨忌やむいて温もるゆで卵 32 黒南風や天浜線の光る窓 34 日曜日四葩に海の凪いでをり 38 紫陽花の日疲れしたるゆふべとも 39 はつなつの菫にあをき栂の影 今月もありがとうございました。
[438] 屁散人 > 8 青空を見たる海月の沈みゆく
選、ありがとうございます! わが家からほど近い横須賀港には海月がたくさん、浮いたり沈んだりしてます。自分でも不思議な感じの句だと思います。 (2024年07月01日 (月) 08時00分) |
【珍辰さんのコメント】
特選 21 梅雨籠り郵便受けをまた覗き 梅雨入りということで、まさに無聊をかこつ毎日。 外界と遮断されたような中、ポストに落ちるDM一通すら 救いのような思いに駆られますね。良い空気を描いていると思います。 普通選 8 青空を見たる海月の沈みゆく 13 紫陽花も絵の紫陽花もまだ濡れて 18 短夜の老母の声は歌ふごと 31 傘雨忌やむいて温もるゆで卵 37 炎天に汗拭きながら見舞客 38 紫陽花の日疲れしたるゆふべとも |
【犬客さんのコメント】
特選 23 岬へはアイスクリーム食べてから 岬の突端は日差しが強く、遮るものがなにもないので、まずは手前の茶屋で、アイスクリームの一休み。 実感があります。平明にして、明快な句。 入選 8 青空を見たる海月の沈みゆく 18 短夜の老母の声は歌ふごと 24 子らの声路地を抜けゆく立葵 26 紫陽花に流るる水のしじまかな 31 傘雨忌やむいて温もるゆで卵 38 紫陽花の日疲れしたるゆふべとも |
【芽笹のコメント】
特選 23 岬へはアイスクリーム食べてから とても明るい句です。溌溂とした夏を感じます。 普通選 2 振り向けど何も還らず五月闇 4 同じ道同じかたすみ濃紫陽花 10 紫陽花の石段上り海を見る 14 破れたる網戸をのぞく猫のゐて 16 夕立の近づくを見つ浜に立つ 21 梅雨籠り郵便受けをまた覗き |
【凡々さんのコメント】
特選 25 雨続く海長谷寺の七変化 観光俳句のようですが、雨のかまくらもいいなと旅情を誘われる句です。 梅雨も楽しみたいです。 普通選 2 振り向けど何も還らず五月闇 8 青空を見たる海月の沈みゆく 15 あぢさゐの径むらさきの角曲がる 22 紫陽花に寄れば昔のひかりかな 27 短夜の星を数えてをりにけり 36 ででむしや枝分かれして道迷ふ |
【屁散人さんのコメント】
特選 35 山家人の寝つきは早し蛍の夜 山住みといっても、ごく近くに清流があります。 自然豊かな土地は、季節とともに風景が変わり、出て来る生物も変わる。 この山家人は、自然の移り変わりとともにあるけれど、螢が舞う夜もいつもと同じように早い就寝。 豊かな夜に山家人が包まれている感じがありますね。 普通選 10 紫陽花の石段上り海を見る 13 紫陽花も絵の紫陽花もまだ濡れて 14 破れたる網戸をのぞく猫のゐて 18 短夜の老母の声は歌ふごと 21 梅雨籠り郵便受けをまた覗き 24 子らの声路地を抜けゆく立葵 |
【松子さんのコメント】
特選 35 山家人の寝つきは早し蛍の夜 蛍は、もう螢というだけで圧巻です。もう一つ、「山家」というのは私の旧姓です。「やんべ」と読みます。 普通選 2 振り向けど何も還らず五月闇 そんな気もしてくる。 6 影持たず昨日の人も紫陽花も 昨日の人は影がないというのは明るいという意味でしょうか。明るいだけという意味でしょうか。意地悪でごめんない。 8 青空を見たる海月の沈みゆく 水面を通して青空を見ると、どういうふうに見えるのでしょうか。昔、見たことがあったような。遠い昔ですが。 9 色褪せてなほ咲き続く四片かな 我が家の紫陽花は咲き初めは白いです。忘れたころに青くなります。 そして青いままで枯れるというよりも、しおれていきます。 青いままで色あせていくのですが、その過程を長い時間楽しませてくれます。 16 夕立の近づくを見つ浜に立つ 風景が見えてくるようです。「つ」の連続がいい感じでした。 29 小糠雨モノクロームの犬と人 絵のようですね。
[440] 朱胤 > 6、8の選、ありがとうございます。昨日の人はもう思い出や写真の中にしかいないので、現実世界では影を持たないのです。紫陽花は実在してもまるで幻のようなので、影を持たない、としました。「残像」と言った人もいましたが。 (2024年07月03日 (水) 00時19分)
[441] 屁散人 > 8 青空を見たる海月の沈みゆく
選、ありがとうございます!本当に海月から空はどう見えるんでしょね。考えてみれば、海月の目ってどこにあるんだろう (2024年07月03日 (水) 07時28分) |
皆さま、熱闘句会にご参加いただき、ありがとうございます。
選句とコメントを掲載しました。 6月もどうぞよろしくお願いします。 |