この掲示板はメンバー制です。
皆さま、2024年も熱闘句会にご参加いただき、ありがとうございました。
2025年も続けてまいりますので、よろしくお願いします。 どうぞよいお年をお迎えください。
[540] 屁散人 > みなみな様、あけましておめでとうございます!
そして、シスターズのみな様、毎月毎月の案内や集計その他、大変な作業をありがとうございます♪ おんぶにだっこ(して欲しい〜♪)で申し訳ない、とは思いますが、温かく抱きとめてやってください。 本年もよろしくお願いいたしま〜す♪ (2025年01月02日 (木) 21時24分) |
【松子さんのコメント】
特選 11 せせらぎかシリウス燃えるささやきか 冬だからでしょうか、目は星を見ているのに、耳が音を拾てます。 現実の音、想像の音。水の音と星のささやきをきくなんて、素敵ですね。 選 10 ホットワイン呑む唇の尖りけり ホットワインでも、熱燗でも、💋尖りまくりですね。 14 子どもらのいそいそ顔も聖夜かな いそいそが、素敵です。いそいそ顔って、顔じゃないんだろうなと思いながら、 老いも若きも、動き回る様子が想像できて楽しかったです。 15 「だが」と言ひ「やはり」と応ふ冬星座 いやーん、冬星座ってもう一人の自分ですね。 28 年の瀬や中風病みも町に出て ちょっと、違和感もあります。口当たりがよすぎる気がしましたが、 中風病みという言葉に、惹かれるのは何故? 29 鹿火屋守星凍つる音聞いてをり ほんとうに寒そうです。どんな音が聞こえるのか知りたいです。 49 陽だまりにけふの命を冬の蠅 冬の蠅がとてもきいていて、いいなあと思いました。
[538] 屁散人 > 28 年の瀬や中風病みも町に出て
選、ありがとうございます! 中風病みは我が身のことで、揺れる船の甲板を酔っ払いが歩いている、というのがピッタシって言えばいい、と思い当たりました。暮れともなると、何にも用がないようでも、何となくそわそわしてきますね♪ (2025年01月02日 (木) 21時16分) |
【酔牛さんのコメント】
特選 18 事始め作務衣を風に干してより 12月13日は正月事始めと言われる。関連する言葉は「煤払ひ」「松迎へ」「年男」などである。 神社、寺院、各家庭では年神様を迎えるために清めの清掃が行われる。 正月事始めを前に作務衣は洗濯されて、各作業への準備が整う。 作務衣が干されたところから正月事始めがはじまるという潔い心持ちが感じられ、身の引き締まる雰囲気もある。 この清々しさが巧みに表現されている。 入選句 6 消灯すオリオンのそば渡るとき 26 日向ぼこしていていいと子に問はれ 36 冬霧の灯はベーカリー官庁街 47 嘆くにはあらぬ寂しさ凍てる星 48 寒星や仏師彫り出す金剛像 52 荒星の車庫に眠らす終列車
[539] 屁散人 > 特選、ありがとうございました!
これはわが家の事始めですが、結局、作務衣は干したもののな〜んもしなかったのであります。決意だけは立派!といえますが(笑) (2025年01月02日 (木) 21時18分) |
【山本洋さんのコメント】
特選 30 子ら駆けるその惑星の冬日和 子どもは冬も元気。生命の塊。 この不安定な惑星に子どもがいることだけが救い。 普通選 21 汝も我も星の末裔冬の石 25 魂が声だけになる冬星座 27 七島をふたつに分けて星流る 38 荒星やもう店しまふ靴磨き 40 寒すばる息を吸うほど輝けり 52 荒星の車庫に眠らす終列車 |
【まゆ子さんのコメント】
特選 40 寒すばる息を吸うほど輝けり 6つのスバルが息を吸うごとに光輝くのがみえるようでした。 選 2 冬の星老いても減らぬ願い事 5 冬北斗湖吹く風にゆらめきぬ 15 「だが」と言ひ「やはり」と応ふ冬星座 22 烏帽子岩鳶色に染め冬の暮 53 寒昴鈴の音遠く響きをり 57 明星を見上げる家路暮早し |
【犬客さんのコメント】
特選 43 剣岳に手をかけてゐるオリオン座 スケールの大きな句です。 入選 2 冬の星老いても減らぬ願い事 23 墓山の削られてゆく冬日かな 48 寒星や仏師彫り出す金剛像 49 陽だまりにけふの命を冬の蠅 51 山茶花の散れば聞こゆる水の音 53 寒昴鈴の音遠く響きをり |
【凡々さんのコメント】
特選 43 剣岳に手をかけてゐるオリオン座 こんなふうに剱岳が見えるかどうか、わかりませんが、雄大で冬の澄み渡った夜空が見えてくるよう。 見たい。 普通選 12 夕餉にはクリームシチューオリオン座 18 事始め作務衣を風に干してより 29 鹿火屋守星凍つる音聞いてをり 37 熱燗を贈る働く細胞に 47 嘆くにはあらぬ寂しさ凍てる星 57 明星を見上げる家路暮早し |
【芽笹のコメント】
特選 48 寒星や仏師彫り出す金剛像 夏目漱石の夢十夜を思い出しました。 木の中に埋まっている仏様を鑿で彫りだしていくという話。 金剛像とは金剛力士像、仁王さまですよね。寒い夜に彫りだされていく仁王像。 筋肉質の体から発せられる熱量が寒さを跳ね返しているように思えます。 入選 6 消灯すオリオンのそば渡るとき 20 冬凪や子どもの声もよく透り 27 七島をふたつに分けて星流る 42 草紅葉迷ひ戻れば同じ道 43 剣岳に手をかけてゐるオリオン座 52 荒星の車庫に眠らす終列車 |
【屁散人さんのコメント】
特選 49 陽だまりにけふの命を冬の蠅 芭蕉の終焉の地は、大阪の南御堂の花屋仁左衛門宅で、 その日、障子にたかる蠅を追う弟子たちに上手下手があるのを面白がり、 「この蠅も思わぬ病人がいるのを喜んでいるだろうな」というのが芭蕉最後の言葉だった、と伝えられています。 句は、蠅そのものの命でしょうが、芭蕉の命の終りを思い起こさせます。 普通選 2 冬の星老いても減らぬ願い事 5 冬北斗湖吹く風にゆらめきぬ 27 七島をふたつに分けて星流る 29 鹿火屋守星凍つる音聞いてをり 48 寒星や仏師彫り出す金剛像 51 山茶花の散れば聞こゆる水の音 |
【珍辰さんのコメント】
特選 49 陽だまりにけふの命を冬の蠅 冬蜂の死にどころなく歩きけり、という村上鬼城の句がありますが、 それに対して、このハエは陽だまりを得て身を温め、 今日も生きていくぞという決意やしぶとさを感じさせます。 ポジティブな作品を目指しましょう。北澤先生もいつも、そう言っていました。 普通選 8 鳶は糞垂れて小春の空に消ゆ 18 事始め作務衣を風に干してより 22 烏帽子岩鳶色に染め冬の暮 23 墓山の削られてゆく冬日かな 27 七島をふたつに分けて星流る 42 草紅葉迷ひ戻れば同じ道 |
【風子さんのコメント】
特選 56 夕靄のけふ暖かし花八つ手 冬至を過ぎて読むと、句に暖かさがもわっと感じられる気がしました。 花八つ手がいいですね、 入選 2 冬の星老いても減らぬ願い事 14 子どもらのいそいそ顔も聖夜かな 33 オリオンの鉄剣離婚決まりけり 45 寒星に深く眠れる船の旅 52 荒星の車庫に眠らす終列車 61 枯れ芒ばかりの星に不時着す |
【朱胤さんのコメント】
【特選】 56 夕靄のけふ暖かし花八つ手 「暖かい夕靄」に惹かれました。季語にも合っています。一読、心が静かになるようです。 【選】 1 冬の旅ベツレヘムの星見上げつつ 故事に基づいているのですね。 34 教えてよ冬の大三角形はどれ 会話調がストレートで爽やかです。 35 憂きことも楽しきことも十二月 その通りですね〜。 42 草紅葉迷ひ戻れば同じ道 深遠な警句のようでもあります。 43 剣岳に手をかけてゐるオリオン座 勇壮で痛快です。 51 山茶花の散れば聞こゆる水の音 しっとりと、しみじみとした気持ちになります。特選にしたい。 【惹かれた句】 29 鹿火屋守星凍つる音聞いてをり 凍つる音とは神秘的ですね。 41 冬銀河仰ぎ大地に沈みゆく 膨張宇宙の体感でしょうか。 53 寒昴鈴の音遠く響きをり 鈴の音が聞こえる句。 58 ふるさとの星を結びぬ冬星座 「ふるさとの」が利いています。 59 柊の花に昼の光の留まりぬ 美しい。 60 夢見しかオリオンの腕に抱かれて 冬の星空は幻想的ですね。 今月もありがとうございました。 よいお年をお迎えください。 朱胤 |
皆さま、11月も投句・選句とありがとうございました。
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【屁散人さんのコメント】
特選 16 冬の日へ改札口は人を吐く 切符切り(っていういのかな)のおじさんが改札に立っていたころはあまり感じなかったけれど、 自動改札になった今、まさに各馬一斉にスタート、人々が改札口から吐き出されます。 特に時間帯は示されてはないですが、朝の通勤時間を思わせますね。 寒い冬の一日が始まる。 改札口は人を吐き、人は白い息を吐く。 あわあわとした日の中に、人が吸い込まれ、包まれてゆく感じもあります。 普通選 4 強張りてひとりぽつちの日向ぼこ 25 冬の日をうつらうつらと寺巡る 33 夕の鴨しぶき光らせ着水す 35 冬の日のころがつていく町外れ 57 冬の日や老犬にある座り胼胝 61 冬に入る椅子浅く掛け受診待つ |
【凡々さんのコメント】
特選 16 冬の日へ改札口は人を吐く 通勤の朝の風景でしょうか。 着膨れた乗客が駅から冬の低い朝日に向かってどんどん出てくる様子がよく描かれていると思います。 みんな忙しいでしょうが、良い一日になって欲しいです。 普通選 1 冬の日の懐にまで波の音 20 冬の日や妻に遅れて歩きゐる 31 老い進む冬の日さへも持てあます 37 猫の耳立ちたる午後や漱石忌 56 地下街もずんずん分けて大熊手 60 星の夜へ虚子を帰して柿二つ |
【まゆ子さんのコメント】
特選 22 冬の日が一輪挿しに差し込みぬ 静かな部屋で一輪挿しにだけ柔らかい冬日がさしてほっこりと美しいのにひかれました。 入選 1 冬の日の懐にまで波の音 17 羽繕ふ雀に冬日ふくらみ来 42 トンネルを出れば紅葉の山の中 43 折りかへす鯛焼きの列冬木立 52 枯芝に立ち一遍のゆかり読む 54 冬の日のころころなめる喉の飴 |
【山本洋さんのコメント】
特選 23 川底の石に冬の日あたりけり 冬の日ざしが川底の石にあたって光っている。 神々しくもありがたい景色。 入選 3 それぞれに愁ひはあれど小春坂 28 立冬や菜切包丁研いでをり 29 芭蕉忌の電車の窓に富士見えず 38 冬さうび水甕を抱く女神像 40 途中下車して枯蓮の中にゐる 60 星の夜へ虚子を帰して柿二つ |
【犬客さんのコメント】
特選 24 冬の日の軒のあたりを通り過ぐ 高度の低い冬日の特徴を言い得て妙だと思いました。 「軒のあたり」が良いです。 入選 17 羽繕ふ雀に冬日ふくらみ来 26 冬の日や校了の字の掠れたる 33 夕の鴨しぶき光らせ着水す 43 折りかへす鯛焼きの列冬木立 51 階段を冬の日のぼる田中荘 64 冷えびえと百階段の月百姿
[522] 朱胤 > 24の特選、過分の評、ありがとうございます。 (2024年12月01日 (日) 17時36分)
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【風子さんのコメント】
特選 26 冬の日や校了の字の掠れたる 校了という文字に安堵の気持ちがにじみ出ますよね。 最期の文字もかすむし、目もかすみます。おつかれさま。 入選 12 冬の日や鈍色の川海へ出づ 15 気温五度今日から冬の日となりぬ 18 木漏れ日を踏みつつ行けば神の留守 35 冬の日のころがつていく町外れ 37 猫の耳立ちたる午後や漱石忌 43 折りかへす鯛焼きの列冬木立 |
【酔牛さんのコメント】
特選 28 立冬や菜切包丁研いでをり 立冬の日を迎えいよいよ冬の生活が始まっていく。どの家にも冬の日が沈み窓灯が点る。 夕げを囲み家族の顔が揃ったのは昭和の風景かも知れないが、暖かい料理には癒される。 日々冬を重ねれば一入であろう。 そんなある日に白菜、大根、人参など菜切包丁で半月切り、いちょう切り、短冊切りと つぎつぎにカットされ鍋料理やおでんがぐつぐつと煮えていく。 その日のために立冬の今日、菜切包丁は丁寧に研がれているのである。 入選句 9 老いたれば冬の日はやし日々はやし 11 冬の日の富士くっきりと空にあり 33 夕の鴨しぶき光らせ着水す 37 猫の耳立ちたる午後や漱石忌 41 冬の日や窓を開け閉めせず終はる 60 星の夜へ虚子を帰して柿二つ |