松天OB会掲示板

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10/17明け方のレモン彗星

ほしの [517] 10/17/(金) 07:13:00

10/1を最後に天気が悪くレモン彗星を撮影できていませんでした。
今朝早起きしてレモン彗星を撮影しました。
りょうけん座のコル・カロリの右下にあり,8x32双眼鏡ですぐに恒星ではないと分かるほど明るくなっています。

赤道儀設置場所では隣の家の陰になるため、ポラリエと50mmレンズとEOS9000を担ぎ、家から200m程度移動して撮影しました。
50mmレンズでも尾が写りました。
①赤道儀から2mずれたところ 50mmF2.8 5秒露出(ISO1600)
②ポラリエで撮影風景をiPhone 16proのナイトモードで撮影
③50mmF2.8 10秒(ISO800)x10枚スタック
④ ③の薄明をGraXpertで補正

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Re:QHY5Ⅲ585Mのゲイン

やまぎし [516] 10/14/(火) 22:14:22

ほしのさんへ

QHY5III585Mのユニティゲインが確認出来てよかったです。
数値変化だけを見ると微小な変化ですが、ダイナミックレンジ変化に置き換えると
下記のように成ります。

例:Sigma_MRS_0
gain=74→0.0093
gain=75→0.0027
ダイナミックレンジ変化=20*log(0.0093/0.0027)=10.74dB
※グラフから概略値を読み込んだので若干の誤差が有ります。

物凄い変化だと思います。

こう見ると、BIAS&DARK補正を行う場合は、ユニティゲインで撮影するメリットは
非常に大きいですが、これらの補正を行わない拡大撮影等では、ユニティゲインに
拘る必要性は低いと思われます。

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Re:QHY5Ⅲ585Mのゲイン

ほしの [515] 10/13/(月) 22:33:25

やまぎしさん

先ほど585MのBIAS画像を撮影し解析したら、ゲイン74→75に変化点がありました。

ノイズのばらつきがフラットフレームのLIGHTでは目立つほどではなく、BAIS画像でノイズがようやく分かる程度に抑えられているようです。

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Re:WBPP処理速度

やまぎし [514] 10/13/(月) 18:24:00

ほしのさんへ

仰せの通り「B.赤道儀制御用」を入れ替えることが賢明と思います。
理由1:Windows10が今月いっぱいでサポート対象外となる。
理由2:Pixinsight1.9.2以降はAVX2対応CPUが必要となる。
CPUパワー的にはそこそこ有るようですが、致し方ないですね。
Pixinsightの推奨OSはKubuntu Linuxですが、AVX2という制限に引っ掛かってしまう
と思います。

一方で、「C.レッツノートLX6」はCPUパワーを必要等する使い方には向かないです。
レッツノートって、バッテリー駆動時間,重量&筐体強度に重きを置いた思想で作られ
ています。
Office系ソフトでは実用に成りますが、科学計算用途には不向きです。
コア数の差も有りますが、CPU世代の新しい「C.レッツノートLX6」が「B.赤道儀制
御用」よりWBPP処理に時間を要するのは上記理由によると思われます。
また、こちらもギリギリでWindows11非対応に成るので、早めに対応を考えた方が良
いです。

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Re:QHY5Ⅲ585Mのゲイン

やまぎし [513] 10/13/(月) 18:21:06

ほしのさんへ

ユニティゲインの追加検証ご報告有難うございます。
→変化点が見えず、残念でした。
SV905CC&ASI585MCでは、ゲインを変化させたとき、ユニティゲイン相当で画像の明るさ
が急変するので、行けるとは思ったのですが。。。

そこで、ASI585MCのユニティゲインを測定して見ました。
結果:
BIASにて、gain251~252間で各種値が急変する事が判りました。
LIGHでは、同様の変化は見られなかった。
→よく見ると、わずかな変化が見られた。

これらの結果より、ユニティゲインを有効に使うには、LIGHTに設定するだけではなく、
BIAS&DARKにも設定する必要があると思います。
むしろ、BIAS&DARK側の方が重要かもしれません。

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WBPP処理速度

ほしの [512] 10/12/(日) 21:38:59

PixinsightのWBPPのサブ機に使っていたCorei第3世代i7-3770がver1.8→1.9へバージョンアップできません。
第4世代以降はまだ1.9にできるそうです。

家の余っていたレッツノートLX6(i5-7300U)のPixinsightベンチマークとASI533の画像30枚のWBPP処理時間を測定しました。

C.LX6(i5-7300U)は B.i7-3770より1.6倍時間がかかることが分かりました。

A.のメインPCでWBPPした方が速いのですが、そのあいだメインPCで他の作業ができなくなるのでWBPPをB.でさせていました。
Corei第3世代が1.9へバージョンアップできなくなり、替わりを探していますがさすがにC.は遅いです。

WBPP処理時間は、PixinsightベンチマークCPUの計測値にほぼ比例しています。
C.レッツノートにWBPPさせるより新しいPCを導入し、A.をサブ機に回した方が良さそうです。
WBPPはCPUの力だけよいのですが、BTXやGraXpert,StarNetなどの画像処理はグラフィックボードGeForceのCUDAがあった方が良い断然早いのでもはや必須です。


----------------
A.画像処理用 ASUS製ゲーミングノートPC 2020年製 Coreiの第10世代のi5相当+GeForeceGTX1650
AMD Ryzen 5 4600H@3GHz 物理コア6 メモリ32GB
Total 9765
CPU 11055
Swap 6614
WBPP処理時間(30枚) 18:16

B.赤道儀制御用+WBPP処理サブ 自作PC 2013年製 Coreiの第3世代
Intel(R) Core(TM) i7-3770 CPU @ 3.40GHz 物理コア4 メモリ16GB
Total 3761
CPU 6016
Swap 1477
WBPP処理時間(30枚) 28:22

CレッツノートLX6 モバイルPC 2017年製 Coreiの第7世代
Intel(R) Core(TM) i5-7300U CPU @ 2.60GHz 物理コア2 メモリ8GB
Total 3002
CPU  3536
Swap 1853
WBPP処理時間(30枚) 46:18

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Re:QHY5Ⅲ585Mのゲイン

ほしの [511] 10/12/(日) 20:57:54

やまぎしさん

ユニティゲインの切り替わりを調べるために585Mをゲイン70~80でフラット撮影し、PixinsightのStatisticsで調べてみましたが、
中央値もノイズの標準偏差も、ゲインに対して段付きがなくいまいち変化点が分かりませんでした。
SharpCapではリードノイズに変化点があり、e/ADU=1がユニティゲインのはずなので、そこを若干上回るゲイン80で運用することにります。

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太陽黒点2025年10月12日

やまぎし [510] 10/12/(日) 14:28:26

本日(10/12)の太陽黒点画像です。

一昨日(10/10)とは一変して黒点群が増加しています。
2&3枚目の黒点群は新規発生したモノと思われます。
活発な太陽活動を裏付ける結果でしょうか?
一方で、本日はAutoStakkertによるスタック処理が安定して実行出来ました。
10/10は、大きな黒点が少ない状況で、薄雲の疎らな暗い部分をAutoStakkertのAnalyseが
黒点と誤認識してしまったようです。
黒点が少ない状況下では、薄雲が通過するような状況下での撮影は見送った方が良さ
そうです。

撮影日時:2025年10月12日 11:14:47 ~ 11:20:43
鏡筒:ビクセン FL80s(D80/f640)
撮影方法:ペンタックスXP-14で拡大
赤道儀:三鷹GN-26s
カメラ:SV905C
フィルター:ND8+ND400+PO1+UV/IR
ND8&ND400は対物レンズ前に配置→D72mmに絞る
撮像ソフト:SharpCap4.1.13502
ゲイン:70
露出時間:0.513mS
各コマ総露出時間:60sec
フレームレート:18.2fps
画像処理:
・AutoStakkert 4にて上位5%をフラット補正&スタック
・AstroSurface_V5にてWavelets & Deconvolution処理

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Re:QHY5Ⅲ585Mのゲイン

やまぎし [509] 10/11/(土) 22:53:09

ほしのさんへ

ユニティゲイン測定について追加情報です。

SharpCapのセンサー解析では、測定ゲインは10間隔とかで、細かいところは判別
しがたいです。
もっと細かい値を求めるとすれば、実際にゲインを1間隔で変化させてフラット等
を撮影すれば可能と思います。
N.I.N.A.で有れば、統計の中央値を比較すれば良いです。
またASIFitsViewやPixinsightのStatisticsでMedian値を比較しても良いと思います。
特にPixinsightでは、BtachStatisticsを使うと複数のファイルをバッチ解析して
CSVファイルに出力できるので、グラフ化が容易に成ります。

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Re:QHY5Ⅲ585Mのゲイン

やまぎし [508] 10/11/(土) 20:28:22

ほしのさんへ

実際にユニティゲインを測定されたのですね。
お疲れ様です。

測定値を拝見すると、下記値になると思います。
QHY5III585M:ユニティゲイン=80
ZWO ASI294MC:ユニティゲイン=121
SharpCap出力値をそのままExeclでグラフ化すると判りにくいですが、
ユニティゲイン想定値以下のグラフを外挿するとユニティゲイン部でノコギリ状に
変化していることが判ります。

こういったデータって、メーカーデータが発表されていなかったら、実際に測定するの
がベストです。
Web上ではもっともらしい推測値が出回っている場合が多々あるので、その信憑性と原典
は良く確認しておかないと、思わぬ結果に成りますね。

温度に関しては、撮影開始後数分から10分程度は安定しませんが、その後は室温基準の
温度上昇値はほぼ一定値と成ります。
依って、別の温度ロガーで変化監視されることをお勧めします。
または、同時に温度センサー付きカメラで撮影して、そちらの温度データで温度変化を
検出しても良いかもしれません。

因みに、Ceres-CはN.I.N.A.で撮影したデータにカメラ温度が残っています。
SV905CはSharpCap画面でカメラ温度は残っていません。
同じガイド用途のスティックタイプでもメーカーの考え方で、細かいところの対応が変
わって来るようです。

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QHY5Ⅲ585Mのゲイン

ほしの [507] 10/11/(土) 12:08:32

IMX585センサーのモノクロバージョンのQHY5Ⅲ585MをSharpCapでセンサー解析しました。

QHY5Ⅲ585Mはゲイン70~80の間にユニティゲインがありそうです。
ZWO社のASI585MCやモノクロのASI585MMはユニティゲインが252でずいぶん違います。

メーカーによって回路や考え方が違ってユニティゲインが違うそうです。
またhQHY5Ⅲ585Mは温度センサーがついておらず、Fitファイルにも温度が記録されません。
暗い天体撮影でダーク減算するには温度の記録が欲しいところです。
もともとアメリカンサイズのスティック型で惑星&ガイドカメラなのですが、温度モニターくらいは欲しかったです。

せっかくの3連休なのに天気が悪いです。


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太陽黒点2025年10月10日

やまぎし [506] 10/10/(金) 22:19:20

本日(10/10)の太陽黒点画像です。
一見「無黒点」と思われる程、黒点が減少しています。
またこの状況は、数日から1W程度続くと思われます。
なを、薄雲が通過したためか、Autostakkertによるスタックが上手く行かなかった
為、全画像処理工程をAstroSurfaceで処理しました。
→全体的に解像度が低下しています。


撮影日時:2025年10月10日 10:26:33 ~ 10:32:05
鏡筒:ビクセン FL80s(D80/f640)
撮影方法:ペンタックスXP-14で拡大
赤道儀:三鷹GN-26s
カメラ:SV905C
フィルター:ND8+ND400+PO1+UV/IR
ND8&ND400は対物レンズ前に配置→D72mmに絞る
撮像ソフト:SharpCap4.1.13502
ゲイン:70
露出時間:0.513mS
各コマ総露出時間:60sec
フレームレート:18.2fps
画像処理:
・AstroSurface_V5にて上位5%をスタック,Wavelets & Deconvolution処理

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SV605CCセンサークリーニング

やまぎし [505] 10/09/(木) 15:05:02

昨日(10/8)は、台風22号が接近してるにも関わらず晴れて乾燥していたので、
SV605CCのセンサークリーニングを行いました。

1枚目画像のセンサー面左側中央付近の三日月状埃がクリーニング対象です。
→エアーダスターで簡単にクリーニング(除去)出来ました。

CMOSセンサー部を開けたついでに、後側も開けて内部写真を撮っておきましたので、
投稿致します。
全体的に作りは良い様です

①CMOS取付部
カバーとの合わせ部には、Oリング(茶色の大きなリング部品)が配置されて、
密閉状態は良さそうです。

②CMOSカバー裏面

③後面カバーを開けた状態
FANは後面カバーにネジ止めされています。

④FAN部詳細
SUNON製40mm角10mm厚FANが使われています。
PC用の一般品です。
→FANが不調に成ったら、PC用を流用すれば良いと思います。
また、Nocuta製40mm角品に置き換えれば、より静かになり、且つ冷却性能も上がる
と思います。


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太陽黒点2025年10月08日

やまぎし [504] 10/08/(水) 13:37:30

本日(10/08)の太陽黒点画像です。
暫くぶりの太陽黒点撮影です。
大分黒点が減ってきています。


撮影日時:2025年10月08日 10:07:42 ~ 10:12:11
鏡筒:ビクセン FL80s(D80/f640)
撮影方法:ペンタックスXP-14で拡大
赤道儀:三鷹GN-26s
カメラ:SV905C
フィルター:ND8+ND400+PO1+UV/IR
ND8&ND400は対物レンズ前に配置→D72mmに絞る
撮像ソフト:SharpCap4.1.13502
ゲイン:70
露出時間:0.513mS
各コマ総露出時間:60sec
フレームレート:18.2fps
画像処理:
・AutoStakkert 4にて上位5%をフラット補正&スタック
・AstroSurface_V5にてWavelets & Deconvolution処理

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IMX585

やまぎし [503] 10/08/(水) 13:36:13

ほしのさんによれば来年発売になるであろうSeeStarS30PROがIMX585を採用される様
ですね。
天文用CMOSカメラメーカー各社は、IMX585センサー品をラインナップしています。
また、QHY_miniCAM8にもIMX585が採用されています。
「画角縦横比が16:9」で天文用途としては独特なのになぜ?と思い、調べてみました。
→IMX585って、ドライブレコーダーとして開発されたセンサーでした。
https://www.sony-semicon.com/ja/application/its/drive-recorder.html
ドライブレコーダー用途と成れば、各種スペックの意味が理解出来ます。
自動車用部品って、人命に直接係って来るので、一般民生用と比較して
より高い性能&品質が要求されます。
そのレベルは、監視カメラ用途より高いと思います。
そして、大量な需要が有るので、価格もこなれてきます。

肝心の性能は如何なものか?。
手持ちのCMOSカメラのBIAS,DARKを撮影して見ました。
各カメラとセンサーの関係は、以下の通りです。
①ASI585MC →IMX585
②SV605CC →IMX533
③ASI224MC →IMX224
④Ceres-C →IMX224
確かに、IMX585はアンプグローが殆どなく、滑らかです。
しかし、これでドライブレコーダーのクリアな画像が得られるのか?という疑問も
残ります。
実際のドライブレコーダーでは、さらに画像処理を駆使して、よりクリアな画像を
引き出しているモノと思われます。

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