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やまぎし [442] 09/10/(水) 00:33:40
久しぶりにGN26sとATLUXで直焦点撮影を行いました。 →各種新しい取り組みを盛り込んでいます。
①、SFX150用EOS6Dを冷却改造 これで、全EOS6D(3台)の冷却改造を完了しました。 ②、ATLUX赤道儀でN.I.N.A.自動撮影 N.I.N.A.の「高度なシーケンス」を使用して、プレートソルビング導入から赤道儀 パーキングまでを自動撮影してみました。 →自動反転は未実施です。 ③、GN26s赤道儀にASCOM_Switchを導入 ASCOM_Switchは、N.I.N.A.経由で各種機器のスイッチをON/OFF制御出来ます。 このため、非ASCOM対応赤道儀のGN26sでも、N.I.N.A.から電源をOFF出来るため、 撮影終了後にGN26sの追尾を止めることが出来るように成りました。 →夜中に撮影をセットしてから、安心して就寝出来ます。 ④、各カメラのISOをアップ 従来の設定では、夜半過ぎにはカブリ耐性に余裕が有ったので、それぞれ約1.5倍に アップしています。 ⑤、FLAT/FLAT_DarkにN.I.N.A.のフラットウィザードを使用 デジカメでも使えました。 →ADUターゲット値を求めるには、PixinsightのStaticsで調べました。 ⑥、PixinsightのWBPPを撮影用PCを使用して分散処理 Pixinsightのライセンスは、ライセンス所有者が使用する複数のマシンへインストール して且つ同時に実行出来ます https://pixinsight.com/faq/#faq0205 https://pixinsight.com/faq/#faq0206 https://pixinsight.com/faq/#faq0207 そこで、各赤道儀に接続しているPC(WS)へPixinsightをインストールし、各鏡筒毎の WBPP処理を分散処理しました。 ⑦、4鏡筒画像合成 ちょっと無理があるかもしれませんが、ε130を含む4鏡筒の画像を一つの画像に合成 しました。 4鏡筒の合計総露出時間は、各180sx253枚(759min=12h39min)と成りました。
撮影データ: 1,BKP300鏡筒 撮影日:2025.08.29,09.01 鏡筒:スカイウォッチャー_ BKP-300+ビクセン_コレクターPH直焦点 D302mm,合成f1425mm,合成F4.72 赤道儀:三鷹GN-26s カメラ:EOS6D1(IR&ミラーレス改造&冷却改造)冷却温度=21℃ フィルター:QBP 撮影方法:直焦点、N.I.N.A.経由 ISO:2000 露出:各180sx77枚(総露出時間:231min=3h51min) ガイド:SE120+x0.5レデューサ+ASI224+UV/IR+PHD2でディザリングガイド
2,MT200鏡筒 撮影日:2025.08.29,09.01 鏡筒:タカハシ_MT200+ビクセン_コレクターPH直焦点 D200mm,合成f1140mm,合成F5.7 赤道儀:三鷹GN-26s カメラ:EOS6D2(IR&ミラーレス改造&冷却改造)冷却温度=22℃ フィルター:CBP 撮影方法:直焦点、N.I.N.A.経由 ISO:1250 露出:各180sx63枚(総露出時間:189min=3h9min) ガイド:SE120+x0.5レデューサ+ASI224+UV/IR+PHD2でディザリングガイド
3,SFX150鏡筒 撮影日:2025.09.01 鏡筒:アストロフィジックス_SFX150+ビクセン_SDレデューサーHDキット直焦点 D152mm,合成f1067mm,合成F7.02 赤道儀:ビクセン ATLUX カメラ:EOS6D3(IR&ミラーレス改造&冷却改造)冷却温度=20℃ フィルター:LPS-D1 撮影方法:直焦点、N.I.N.A.経由 ISO:2000 露出:各180sx60枚(総露出時間:180min=3h) ガイド:D60mm/f240+QHY5L-IIM+PHD2でディザリングガイド
4,ε130鏡筒 撮影日:2025.09.01 鏡筒:タカハシ ε130直焦点 赤道儀:ビクセン ATLUX カメラ:EOS60D(IR&ミラーレス改造&冷却改造)冷却24℃) フィルター:QBP 撮影方法:直焦点、N.I.N.A.経由 ISO:1250 露出:各180sx53枚(総露出時間:159min=2h39min) ガイド:D60mm/f240+QHY5L-IIM+PHD2でディザリングガイド
画像処理: Pixinsight,GraXpert,BXT,NXT,x4_Drizzle,StarNet2 Bias_x100枚、Dark_x80枚,FLAT_x100枚,FLAT_Dark_x100枚 4鏡筒画像を合成するには、下記手順で行いました。 a,各鏡筒毎にWBPP処理を行う。 b,更に、GraXpertによる勾配補正、BXT_Correct_Only、SPCCを掛けて、.xisfファイル 形式で保存。 c,各鏡筒毎の.xisfファイルを呼び出し、ε130画像だけMT200画像相当の写野範囲にクロップ。 d,BKP300(写野範囲が一番狭い)を参照画像として、他の3画像へStarAligmentを掛ける。 →ε130とBKP300間では、写野範囲の差が大きすぎて、StarAligmentが利きませんでした。 e,SatrAligmentで新規作成された画像をPixelMathで合成。 f,合成された画像に対して通常の1枚画像に対する画像処理と同じ手順を行う。 g,最後にScale=1/2にリサイズ。 →オリジナルデータ(10.8MB)は容量オーバーの為か掲示板へアップロード出来ませんでした。
課題: ・BKP300で発生しているリング状のムラ(斜鏡部で発生?)が残ってしまいました。 →BKP300のISOを変更するか? 基本的なところで、もっと露出時間を延ばすか? 次回の宿題とします。 ・やはり、Hαが欲しいです。 →次回は、露出時間を延ばしながら、Hα画像を撮ってみたいです。 ・ε130用EOS60Dが不調。途中でシャットダウンしてしまいます。 →寿命かな?
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