松天OB会掲示板

松山高校地学部OB会掲示板(2022年7月30日teacup掲示板から移行)

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NGC7331&ステファンの五つ子

久しぶりにGN26sとATLUXで直焦点撮影を行いました。
→各種新しい取り組みを盛り込んでいます。

①、SFX150用EOS6Dを冷却改造
これで、全EOS6D(3台)の冷却改造を完了しました。
②、ATLUX赤道儀でN.I.N.A.自動撮影
N.I.N.A.の「高度なシーケンス」を使用して、プレートソルビング導入から赤道儀
パーキングまでを自動撮影してみました。
→自動反転は未実施です。
③、GN26s赤道儀にASCOM_Switchを導入
ASCOM_Switchは、N.I.N.A.経由で各種機器のスイッチをON/OFF制御出来ます。
このため、非ASCOM対応赤道儀のGN26sでも、N.I.N.A.から電源をOFF出来るため、
撮影終了後にGN26sの追尾を止めることが出来るように成りました。
→夜中に撮影をセットしてから、安心して就寝出来ます。
④、各カメラのISOをアップ
従来の設定では、夜半過ぎにはカブリ耐性に余裕が有ったので、それぞれ約1.5倍に
アップしています。
⑤、FLAT/FLAT_DarkにN.I.N.A.のフラットウィザードを使用
デジカメでも使えました。
→ADUターゲット値を求めるには、PixinsightのStaticsで調べました。
⑥、PixinsightのWBPPを撮影用PCを使用して分散処理
Pixinsightのライセンスは、ライセンス所有者が使用する複数のマシンへインストール
して且つ同時に実行出来ます
https://pixinsight.com/faq/#faq0205
https://pixinsight.com/faq/#faq0206
https://pixinsight.com/faq/#faq0207
そこで、各赤道儀に接続しているPC(WS)へPixinsightをインストールし、各鏡筒毎の
WBPP処理を分散処理しました。
⑦、4鏡筒画像合成
ちょっと無理があるかもしれませんが、ε130を含む4鏡筒の画像を一つの画像に合成
しました。
4鏡筒の合計総露出時間は、各180sx253枚(759min=12h39min)と成りました。

撮影データ:
1,BKP300鏡筒
撮影日:2025.08.29,09.01
鏡筒:スカイウォッチャー_ BKP-300+ビクセン_コレクターPH直焦点
D302mm,合成f1425mm,合成F4.72
赤道儀:三鷹GN-26s
カメラ:EOS6D1(IR&ミラーレス改造&冷却改造)冷却温度=21℃
フィルター:QBP
撮影方法:直焦点、N.I.N.A.経由
ISO:2000
露出:各180sx77枚(総露出時間:231min=3h51min)
ガイド:SE120+x0.5レデューサ+ASI224+UV/IR+PHD2でディザリングガイド

2,MT200鏡筒
撮影日:2025.08.29,09.01
鏡筒:タカハシ_MT200+ビクセン_コレクターPH直焦点
D200mm,合成f1140mm,合成F5.7
赤道儀:三鷹GN-26s
カメラ:EOS6D2(IR&ミラーレス改造&冷却改造)冷却温度=22℃
フィルター:CBP
撮影方法:直焦点、N.I.N.A.経由
ISO:1250
露出:各180sx63枚(総露出時間:189min=3h9min)
ガイド:SE120+x0.5レデューサ+ASI224+UV/IR+PHD2でディザリングガイド

3,SFX150鏡筒
撮影日:2025.09.01
鏡筒:アストロフィジックス_SFX150+ビクセン_SDレデューサーHDキット直焦点
D152mm,合成f1067mm,合成F7.02
赤道儀:ビクセン ATLUX
カメラ:EOS6D3(IR&ミラーレス改造&冷却改造)冷却温度=20℃
フィルター:LPS-D1
撮影方法:直焦点、N.I.N.A.経由
ISO:2000
露出:各180sx60枚(総露出時間:180min=3h)
ガイド:D60mm/f240+QHY5L-IIM+PHD2でディザリングガイド

4,ε130鏡筒
撮影日:2025.09.01
鏡筒:タカハシ ε130直焦点
赤道儀:ビクセン ATLUX
カメラ:EOS60D(IR&ミラーレス改造&冷却改造)冷却24℃)
フィルター:QBP
撮影方法:直焦点、N.I.N.A.経由
ISO:1250
露出:各180sx53枚(総露出時間:159min=2h39min)
ガイド:D60mm/f240+QHY5L-IIM+PHD2でディザリングガイド

画像処理:
Pixinsight,GraXpert,BXT,NXT,x4_Drizzle,StarNet2
Bias_x100枚、Dark_x80枚,FLAT_x100枚,FLAT_Dark_x100枚
4鏡筒画像を合成するには、下記手順で行いました。
a,各鏡筒毎にWBPP処理を行う。
b,更に、GraXpertによる勾配補正、BXT_Correct_Only、SPCCを掛けて、.xisfファイル
形式で保存。
c,各鏡筒毎の.xisfファイルを呼び出し、ε130画像だけMT200画像相当の写野範囲にクロップ。
d,BKP300(写野範囲が一番狭い)を参照画像として、他の3画像へStarAligmentを掛ける。
→ε130とBKP300間では、写野範囲の差が大きすぎて、StarAligmentが利きませんでした。
e,SatrAligmentで新規作成された画像をPixelMathで合成。
f,合成された画像に対して通常の1枚画像に対する画像処理と同じ手順を行う。
g,最後にScale=1/2にリサイズ。
→オリジナルデータ(10.8MB)は容量オーバーの為か掲示板へアップロード出来ませんでした。

課題:
・BKP300で発生しているリング状のムラ(斜鏡部で発生?)が残ってしまいました。
→BKP300のISOを変更するか?
基本的なところで、もっと露出時間を延ばすか?
次回の宿題とします。
・やはり、Hαが欲しいです。
→次回は、露出時間を延ばしながら、Hα画像を撮ってみたいです。
・ε130用EOS60Dが不調。途中でシャットダウンしてしまいます。
→寿命かな?

やまぎし [442] 09/10/(水) 00:33:40



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