| アルミ保温シートの保温性(その1) |
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アルミ保温シートについて、「どれくらい保温性があるのか?」実測してみました。 資料JPGが8枚に成ってしまったので、2回に分けて投稿します。
1,目的 保温シート(セリア製T=2mm片面アルミ蒸着仕様)の保温性効果を検証する。
2,測定対象 2-1,クーラーボックス水色(7L品、ホームセンターで入手) 2-2,クーラーボックス群青(7L品、ホームセンターで入手、上記水色品と色違い?) 2-3,MT-100鏡筒(内面に植毛紙貼付け済み)
3,測定器 GRAPHTEC製GL-200(熱電対データロガー)
4,測定方法 対象物の表面、内部、保温シート表面に熱電対を配置して、5分間隔でデータ取得
5,結果 5-1,日光が測定対象物に直射している間、表面&内部共に外気温に対して大きく温度上昇する。 5-2,日光が測定対象物に当たらない間(日陰)は、内部温度は表面温度より低く(約△0.3~△2℃)なり且つほぼ一定の温度差を保つ。 5-3,アルミ保温シートを巻いた場合、日光が測定物に当たらない間、内部温度はアルミ保温シートが無い状態より約1℃低くなる。→これがアルミ保温シートの効果? 5-4,アルミ保温シートを巻いた場合、日光直射時には、内部温度はアルミ保温シート無しの状態よりも高くなる。 →機器の容積が小さため、飽和して断熱性が逆効果に成っている?
6,考察 アルミ保温シートによる保温性効果(優位性)は、約1度程度であることが確認出来た。 →アルミ保温シート類を筒内気流対策として使用する場合は、下記項目に留意する必要があると思われる。 ・外気温変化が数℃(0~3℃程度以下)の状態で使用する。 ・機器温度が高い場合は、使用状態温度近くまで、十分に馴染ませる必要がある。→強制空冷が有効。 ・アルミ保温シートが有り、且つ密閉状態の自然空冷では、内部温度が高いまま安定してしまい、温度がなかなか下がらない。 ・より高い保温性(断熱性)を期待する場合は、真空断熱パネル等を導入する。
やまぎし [414] 08/25/(月) 19:46:55
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