松天OB会掲示板

松山高校地学部OB会掲示板(2022年7月30日teacup掲示板から移行)

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アルミ保温シートの保温性(その1)

アルミ保温シートについて、「どれくらい保温性があるのか?」実測してみました。
資料JPGが8枚に成ってしまったので、2回に分けて投稿します。

1,目的
保温シート(セリア製T=2mm片面アルミ蒸着仕様)の保温性効果を検証する。

2,測定対象
2-1,クーラーボックス水色(7L品、ホームセンターで入手)
2-2,クーラーボックス群青(7L品、ホームセンターで入手、上記水色品と色違い?)
2-3,MT-100鏡筒(内面に植毛紙貼付け済み)

3,測定器
GRAPHTEC製GL-200(熱電対データロガー)

4,測定方法
対象物の表面、内部、保温シート表面に熱電対を配置して、5分間隔でデータ取得

5,結果
5-1,日光が測定対象物に直射している間、表面&内部共に外気温に対して大きく温度上昇する。
5-2,日光が測定対象物に当たらない間(日陰)は、内部温度は表面温度より低く(約△0.3~△2℃)なり且つほぼ一定の温度差を保つ。
5-3,アルミ保温シートを巻いた場合、日光が測定物に当たらない間、内部温度はアルミ保温シートが無い状態より約1℃低くなる。→これがアルミ保温シートの効果?
5-4,アルミ保温シートを巻いた場合、日光直射時には、内部温度はアルミ保温シート無しの状態よりも高くなる。
→機器の容積が小さため、飽和して断熱性が逆効果に成っている?

6,考察
アルミ保温シートによる保温性効果(優位性)は、約1度程度であることが確認出来た。
→アルミ保温シート類を筒内気流対策として使用する場合は、下記項目に留意する必要があると思われる。
・外気温変化が数℃(0~3℃程度以下)の状態で使用する。
・機器温度が高い場合は、使用状態温度近くまで、十分に馴染ませる必要がある。→強制空冷が有効。
・アルミ保温シートが有り、且つ密閉状態の自然空冷では、内部温度が高いまま安定してしまい、温度がなかなか下がらない。
・より高い保温性(断熱性)を期待する場合は、真空断熱パネル等を導入する。

やまぎし [414] 08/25/(月) 19:46:55



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