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赤外光でM51撮影

太陽・月撮影用にC-MOSカメラをポチってしまいました。
ZWOの赤缶ではなく、QHYCCDの青缶QHY5Ⅲ585Mで赤外域まで感度が高いモノクロカメラです。
大きさがアメリカンサイズアイピースくらい、非冷却でお手軽に使えます。

ここ数日天候が悪く太陽も月が撮影できないため、5月14日に早速目的外の系外星雲で撮影テストしました。

1.M51可視光と赤外光の比較

【シグナル値】
・可視光(430~680nm:SV231フィルター)
 M51中心(Max)25,000 背景(Min)7,500 Max/Min=3.3

・赤外光(640nm以上:IR640フィルター)
 M51中心(Max)18,000 背景(Min)2,000 Max/Min=9.0

背景シグナルが 可視光7,500:赤外光2,000で赤外は光害の影響が少ないです。
M51中心部のシグナルは 可視光25,000:赤外光18,000です。
585Mの赤外域の高感度が効いています。
可視光のMax/Min=3.3 赤外光Max/Min=9.0 で赤外光はコントラストが高くなります。

しかし画像を見るとM51の腕の暗黒帯が可視光はしっかりあるのですが、
赤外光は暗黒帯がはっきり写りません。
対象によりますが、系外星雲は可視光と赤外光では姿が違います。


2.M51赤外光とCBPフィルターでL-RGB合成
A:585Mモノクロ+IR640フィルター画像 L
D:533カラー+CBPフィルター画像 RGB
B:L-RGB合成 L1.0 /R1.0 G1.0 B1.0
C:L-RGB合成 L0.5 /R1.0 G1.0 B1.0

585MモノクロのLは非常に滑らかでヌルヌルです。
可視光のCBPの方はザラつきがありますが、暗黒帯の写りがよいです。

L画像を100%赤外光にしないで、赤外光50%くらいで可視光と半々で混ぜるCくらいで良いかと思います。
L-RGB合成は面白いですが沼にはまりそうなので、
カラーC-MOSだけでザラつきは露出枚数でなんとかする方法が楽かもしれません。

春霞のなか赤外光で、これほど系外銀河が写るQHY5Ⅲ585Mは可能性を感じます。
非冷却なのを忘れるくらいです。
本来の目的の太陽・月を試してみたいので、土日、晴れてほしいです。

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撮影データ
鏡筒:BKP200+コマコレ(f=800mm,F4)

1.
カメラQHY5Ⅲ585M ゲイン30 冷却なし
可視光:SV231フィルター 180秒×3枚 2025年5月14日23:00~
赤外光:IR640フィルター 180秒×3枚 2025年5月14日22:37~

2.
L:カメラQHY5Ⅲ585M ゲイン30 冷却なし
赤外光:IR640フィルター 180秒×59枚(2時間57分) 2025年5月14日22:37~1:53
RGB:カメラ533(SV605CC) ゲイン130 冷却-5℃
CBPフィルター 180秒×59枚(2時間57分) 2025年2月26日、2月28日二晩












ほしの [280] 05/18/(日) 23:02:38



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