LEDライトに対する昔使っていた光害カットフィルターの効果を試してみました。 フラット撮影に使っているLEDトレース台の光を自作分光器で分光し、24mmレンズ+ASI294MCで撮影、すばる画像処理ソフト マカリでグラフ化しました。 白色LEDは青色LEDと黄色蛍光体を組み合わせた2色型のLEDが多いそうで、青色LEDの450nmから480nmあたりの発光が強いです。
・サイトロンLPR-N 蛍光灯対策型光害カットフィルターのLPR-Nは青色のピークトップがほぼ100%通過します。ピークの短波長側が少し減らすことができます。LED照明が主流になった今では、効果は弱いです。
・Skyglow ネオジウム添加ガラス光吸収型で広角レンズで使えるため、星景写真向けに使われています。青色ピークはほぼ100%通過しています。緑~赤を吸収するため、青みが強くなりそうです。光害対策としては使わないより若干良いかな程度です。
・SV231 青にじみを抑える色補正フィルターとして売られているSV231は 470nm~670nmを100%透過し、430~460nmあたりを50%前後透過します。青色LEDのピークを少し減らせそうです。肉眼で見ると少し黄色がかったフィルターで、色バランスは大きく崩れなさそうです。光害カットフィルターとして売られてませんが、改造カメラのUV/IRカットフィルター代わりに使うと副次的な効果がありそうです。
蛍光灯時代の光害カットフィルターが販売停止となり、QBPやDBのような波長をばっさりカットするタイプが主流になった理由が分かりました。 私の庭撮りはQBPとDBがメインになりそうです。
ほしの [271] 04/06/(日) 18:39:11
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