| ディザリングの効果と総露出時間 |
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やまぎしさん
教えていただいたyoutube拝見しました。焦点距離が異なる鏡筒90SS,70SS、カラーカメラとモノクロカメラの画像を重ねる方法でした。BKP200とBKP130に活用できる技術です。
私の環境はディザリングで時間ロスするくらいなら、撮影枚数を増やした方がよさそうです。ディザリングの目的、効果をよく知らなかったため、ネットで勉強しました。
ディザリングの効果 1.縮緬ノイズ(walking noise)対策 2015年頃~ 2.Drizzle処理に必要 2023年頃~ネットの議論が増える
1.縮緬ノイズ(walking noise)対策 縮緬ノイズはダーク減算で取り除けなかったホットピクセルやクールピクセルのノーズが若干のガイドズレで画像重ね合わせしたとき筋状になる現象です。非冷却のASI294MCを使っていたときは撮影時とダークの温度が少しずれておりPHD2ガイドもしていなかったため、縮緬ノイズが激しく出ていました。 冷却のASI533MCPRO+PHD2ガイドにしてから縮緬ノイズが目立たなくなりました。よって私の環境では「1」を目的にディザリングする必要はありません。 縮緬ノイズは、点の連続を線として人間が認識してしまうため、基本的に1フレームごとにずらした方が良いそうです。CloudyNightsの議論では2枚ごと、3枚ごと、5枚ごとでも効果はあると発言があります。 https://www.cloudynights.com/topic/884164-should-i-dither/
2.Drizzle処理に必要 pixinsightのdrizzleはズレた画像が最低30枚以上、50-60枚が推奨されているそうです。C-MOSセンサーに対し同じところに星が写っていると補間処理が効かず解像度が上がらないそうです。 適切にDrizzles処理した画像はSPCCやBXTなどの処理でも恩恵があるそうです。https://www.youtube.com/watch?v=xfRGitQ7usk ちなみにソニーのα7RⅣは「ピクセルシフトマルチ撮影」というdrizzleに似た補間処理で6100万画素センサーから2億4080万画素の画像を生成する機能があるそうです。ボディ内手振れ補正機能でC-MOSセンサーをディザリングのようにずらし16枚撮影するそうです。
前回のNGC7635シャボン玉星雲(60秒×30枚-ディザリング5枚ごと)は6グループのズレた画像でした。Drizzle推奨の30コマに不十分でした。
私のJP赤道儀+N.I.N.A(PHD2)の場合、ディザリングで1分くらいロスします。30コマを3分露出で1枚おきにディザリングの場合、90分露出に120分かかります。露出時間1.33倍の効果をDrizzle処理で取り返せればやる意味はあると思うのですが、検証していないので何とも言えません。晴れたら30枚以上ディザリングでずらして撮影したいと思います。 なおハーモニックドライブ赤道儀は、ディザリング後の安定が良くロス時間が短いそうです。
ほしの [212] 12/21/(土) 14:35:49
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