松天OB会掲示板

松山高校地学部OB会掲示板(2022年7月30日teacup掲示板から移行)

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Re_PlateSolve導入したNGC891

12/2投稿済み写真に下記要素を追加しました。

①、撮影枚数増加
12/05,12/06両夜のデータを追加しました。
総撮影枚数:各180s,x187枚
総露出時間:561分(9時間27分)
12/05,12/06データは、子午線を跨いで撮影しています。


②、ノイズ除去にDeepSNR(フリーソフト)を使用
「フリーだけれど、有料のNXT相当」という触れ込みに引かれて使ってみました。
・CUDA(GPU)対応なので、処理が速いです。
・最終段階(ノンリニア)で使うと、シャド-クリッピングも施しているようで、
バックグランドがより黒く引き締まって中々良さそうです。
・肝心のノイズ除去効果は???
・一方で、モノクロLRGB前提なため、DSLR(OSC-CMOSも?)のカラー画像は非対応
→DSLRの場合は、CFA_Drizzle_integrationが推奨されています。


③、WBPPでRGB分割処理
WBPP処理時に、RGB分割処理のオプションを設定して見ました。
このオプションを設定すると、
・最初にカラー画像をR,G,Bチャンネルに分割
・各R,G,Bチャンネル毎にIntegration(スタック)まで処理
・さらにR,G,B画像を統合して、カラー画像を生成
という一連の作業を全部自動でやってくれます。
とは言いつつ、デメリットもあって
・とてつもなくディスク容量を喰います。(今回は、236GB/2,902ファイル,13フォルダ)
・とてつもなく処理時間が掛かる。
→9時間44分56秒掛かりました。
この間、CPUがフルコア100%で動き続けます。
タスクマネジャーを見ると、壮観ですね。
これだけフルにCPUを使い切るソフトって、めったに見かけないです。。


④、GHS(Generalized Hyperbolic Stretch)を本格的に採用
これまで、GHSはノンリニアフェーズの後半で、星雲部分のコントラスト微調整だけに
使っていましたが、今回はGHSだけでストレッチをしてみました。
ArcsinhStretch同様色を維持しつつ、ピンクスター未発生のストレッチが可能に成りま
した。


【結果】
NGC891のバルジ部がエッジに向かってなだらかに暗くなり、立体感が出てきた様です。
また、暗黒部の詳細も見えてきました。
さらに、星々の色乗りが良く成り、透明感が出てきた様です。
露出時間延長とRGB分割のどちらが利いたのかは、判断しがたいですが、露出時間延長の
方が支配的と思っています。

一方で1枚画像と比較すると、1枚画像の周辺部恒星で外側に発生している赤にじみ
(倍率色収差)が最終画像では補正されています。
一度RGBに分離して位置合わせを施した効果が出ていると思われます。
この効果は、同一鏡筒で合成する場合は後でも出来ますが、異なる鏡筒間データを合成
する場合は、最初からRGB分割した方が良さそうです。

RGB分割をどのタイミグで行うか?については、もっと考えてみます。

「露出時間は正義」という言葉を聞きますが、実感しつつあります。

おまけですが、子午線反転画像を含んで合成しても、スパイダー光状の回転ズレは有
りませんでした。
→明るい光状が2本に割れているのはフォーカスが甘かったと思われます。

やまぎし [203] 12/12/(木) 17:35:47



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