秋の気配に揺れながら
心が立ち止まる時がある
遥かに輝く夏の渚は
潮風のにおいも
海のささやきも
すべてが優しさに満ち溢れていた
あの時は
砂に書いた小さな文字は
波に消し去られ
また何度も書いて
何もかも永遠であれと願っていた
あの頃は
ふと寂しい海を訪れれば
涙に滲む風景
何が二人を遠ざけてしまったの・・・
答えの出ない問いかけは
秋風に流されていく
夏の鮮やかな彩りは褪せていくのに
貴方との思い出はずっと色褪せないまま
貴方はもういない・・・
秋を迎えて・・・
海辺に可憐に咲く
小さな花を見つけた
貴方へ送りたい言葉
また明日から歩き出せそうです・・・と
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夕暮れ時(U)への返歌として書かせていただきました^^