[18] KAN(木村和)さんの訃報
投稿者:koujiatom
投稿日:2023年11月18日 (土) 05時29分
モーニング娘。の譜久村聖さんのソロ曲「エキストラ」で再認識していたKANさん。 11月17日ネットでいろいろ聴いたり、見たりした。
〇曲は「愛は勝つ」だけじゃない KANさんが〝アイドルソング〟で世に残した歌の数々
名曲「愛は勝つ」で知られるシンガー・ソングライターKANさんの死去が17日、明らかになった。61歳だった。今年3月、小腸の突起物(メッケル憩室)にまれにできるがんを公表していた。
「世間的には『愛は勝つ』のイメージだが〝一発屋〟と例えるのは失礼で、才能にあふれた方。1980年代終わりの男性ソロシンガーブームに乗って出てきて、当時、情けない男の片思いや失恋といったラブソングを歌わせたらナンバーワンだった」とは、KANさんを古くから知る音楽関係者。
「愛は勝つ」は91年1月から、山田邦子の冠バラエティー番組「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」(フジテレビ系)のエンディング曲に起用されたのを機に大ヒット。その年の末には、日本レコード大賞のポップス・ロック部門大賞を受賞し、KANさんは紅白歌合戦にも初出場した。
当時はアイドルデュオ「Wink」が大ブレーク中で、KANさんらと共に前出番組〝やまかつ〟に出演していた。そんな縁で誕生したのが、山田と横山知枝によるデュオ「やまだかつてないWink」。同年2月、やまかつWinkがリリースしヒットした「さよならだけどさよならじゃない」は、山田の作詞にKANさんが曲をつけたものだ。
前年の90年、今井美樹がリリースしたアルバムの収録曲「雨にキッスの花束を」も、KANさんの作曲。同年10月から、人気アニメ「YAWARA!」のオープニング主題歌に起用され、アニソン界では名曲として今も歌い継がれている。91年9月に「笑っていいとも!」(フジ系)のテレフォンショッキングに初登場したKANさんを紹介したのは今井だ。
「音楽的才能に加え、やまかつ出演で鍛えたエンタメ性も抜群だった。歌番組では曲に入る前のトークが面白く、サービス精神旺盛なイメージ。コンサートでも、ギャグっぽいショートドラマでファンを楽しませたり、実は下ネタも大好きでそれもギャグに使っていた」(前出関係者)
86年のデビュー時から所属はアップフロントグループで、2000年代からは「ハロー!プロジェクト」と関係があった。2011年の東日本大震災の直後には、同グループ所属アーティスト全131人らによる義援プロジェクトが立ち上がり、全員で歌う「愛は勝つ」はチャリティーソングとしてカバーされた。ハロプロアイドルへの楽曲提供も多数している。
「特に多いのは真野恵里菜で、09年の『乙女の祈り』『はじめての経験』『世界は サマー・パーティ』はヒットしました。こぶしファクトリーのセカンドシングル『桜ナイトフィーバー』(16年)も、もともとKANのシングルのカバーで売れました。近年だと20年にJuice=Juiceがリリースした『ポップミュージック』。これもKANのシングルのカバーです」とは、30代ハロプロファン。
聞けば「小学生のころ、『愛は勝つ』が運動会の応援歌だったので、KANのことは知っている」という。KANさんは時代をまたぎ、アイドルソングという形で自身の楽曲を世に残した。
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