[128] 題名:106回夏 反省文 名前:佐々木しのぶ 投稿日: 2024/08/25(日) 14:44
いやあ、凄まじきは低反発バットの威力、木製バット時代の高校野球を見ていた先人たちはこの光景を見ていたのだな(自分は愛甲世代ぐらいから)。結局、春夏通して3点差をひっくり返したのは選抜の青森(広陵戦)のみ、というかそもそもなかなか3点も入らない 笑。清宮球が猛威を振るった17年と比較して、本塁打は約10分の1、得点は200点減。もはや違うスポーツ。
京都国際、春の近畿王者を舐めていた。優勝まではいかないだろうと。フライを打ったら罰金のような、低いライナーを徹底した打撃、桐蔭、和智辯が嵌まったのとは対照的。ボウフラ氏指摘するように、校歌の件ではトッチャン坊や小牧将、学校と揉めてるみたいですね。しかし決勝10回、西村氏代打と、結果に応えたのは見事、これぞ曲者、仙台須江氏とはタイプは違うが、怖さを感じた。ピンチで異常にねちっこい守備、おそらく岐阜県民ならどこかで精神的に耐えきれずにポロリしていたはず。
【1枠】X広陵 (相模)
高尾氏結局無冠に終る。このバットであそこまで打たれたら諦めもつく。相模恐るべし。
しかし最近の高野連、改革の拙速さが目立つ。突然次回からは7イニング制正式決定しましたと宣言しそうで怖い。
【2枠】◯関東
穴狙いで北陸に賭けずによかった。守備の堅さ、相模戦はレベルの高い試合だった。サッカー並みに点が入らなくなり、1点の重みは増すばかり、守備のできない選手は使えない。
【3枠】◯青森
正直一番疲弊していないから、4強時点でここが優勝かとふんでいた。もしそうならくじ運優勝と揶揄されるから、むしろよかった。ロンゲのスタイルといいノリがサッカーに近い、同じくサッカー強豪の神村がツルツル頭、旧日本軍の雰囲気だったのと対照的。
星稜、仙台といい、こうした中高6年で鍛えるのも時代のトレンド、近いうちにあっさり優勝するのでは。
【4枠】X和智辯 (滋賀)
バントと守備が駄目では取り返せない、このバット時代では。あの2本塁打は確かに見事、強烈だったが、その成功体験が忘れられずまたポップフライの連続になることを憂う。
[127] 題名:2024夏 反省文 名前:烏 投稿日: 2024/08/25(日) 00:05
準決勝に◎と▲が残り、2年連続で三点予想同士の決勝、また3年連続◎優勝もあるな、という下心を持ちつつ胡座をかいていたが、まさかの両校とも準決勝敗退。初心に帰らねばならぬ。
京都国際初優勝。相手スコアボードにひたすらゼロを並べ続ける中崎・西村の両看板、強力打線の前評判を誇るチームが次々と貧打に泣くのを尻目に、藤本を中心に相手野手の間隙を縫う打球を連発するいやらしい打線。投打ともに最もいち早く低反発バットに上手く順応した好(巧)チームであった。2021年に中川、武田、森下らを擁したときも中々の好チームで、近い将来必ず訪れる再激走のタイミングは逃すまいとしていたが、完全に好機を逸した。春夏ともに8強予想には組み込めていた関東一はともかく、今年のここを評価できなかった点は猛省。そして、改めてこのチームを作り上げた小牧監督には脱帽。
京都国際は1999年の創部。かつ夏の初戦は前年選手権準優勝の京都成章相手に0-34の記録的大敗だったというが、この試合に内野手として出場していたのが小牧監督だそう。四半世紀の時を経て、指導者の立場で京都国際を全国優勝に導いたということになる。思えば川口のいた平安、松坂にノーノー喰らった京都成章、駒苫2連覇の前に屈した外大西など、京都勢はここのところ選手権決勝で引き立て役に甘んじ続けてきただけに、往年の京都高校野球ファンからすれば感慨深いものがあるのだろうか。
準優勝した関東一。名勝負製造機と言っても過言ではない勝ち上がりで、決勝は正直このままいくかとも思ったが、そうは問屋が下さなかった。私は準々決勝予想の際に「明徳戦がベストバウト」というようなことを述べたが、その後の相模戦、神村戦、京都国際戦も好ゲームであった。大魔神・坂井の唸るようなストレート、堅すぎる守備陣、個々の選手の集中力と高い技術、どれを取っても良いチームだった。しかしこのチームで優勝できないと中々厳しいな、というのもまた事実だが。
金属バット導入後としては初めて二桁を割ったという大会本塁打については、低反発バット初年度ということも大きいと思っている。昨年秋の段階ではまだ旧バットを使用していたところも多かった今世代とは異なり、来年・再来年はより現行バットに適応した世代ということになる。もう少しは本塁打も増えるだろう。流石に以前の水準には戻らないとは思うが。関東一・高橋のように高校通算60本超えの選手なんてのも、しばらくはお目にかかれなくなるかもしれない。
逆に、そこそこの投手でも強豪私学の重量打線相手にも充分やれてしまうことが分かってしまった。準々決勝予想でも触れたが、これは予想する立場からすると死活問題。もともと私の予想は、特定の目ぼしい地域(チーム)を中心に地方大会を見て、印を打っていくスタイル。これがもう通用しなくなりつつある。事実上ほぼ全チームに目を通さないといけなくなった(無視して良いチームが事実上無くなった)というのは、限られた時間で予想する身としては非常に負荷が高いなとも感じる。
一方で、1点勝負の試合が増えた分、粗い野球ではなかなか勝ち上がれなくなり、結果的として好守のチーム同士の引き締まった試合は増えた。これを吉と取るか凶と取るかは人次第だろうが…。個人的には、もう少しホームランは出てほしいなとは思う一方、近年の甲子園でしばしば目にしたような、大会終盤に投手が力尽きてワンサイドゲームが多くなるようなことは、一応生じにくくなったのは良かったと思う。しかし、酷暑もあって必然的に複数投手で回さないといけなくなったからか、球数制限はあまり話題にならなくなったものの、タイブレークは未だに違和感あるな。
一枠 東海大相模(的中)
東海大相模・藤田は最後まで凄みを見せつけたが、打線に県大会ほどの迫力が無かった。高尾から三連続二塁打を打ったのがピークで、あまりにもゲッツー祭りが酷すぎた。とはいえ、才田による相模伝統の職人系遊撃手っぷりは素晴らしかった。アレを見て、門馬野球の遺産はまだ食い潰されてないなと思えた。もし東海大進学なら高校の先輩・大塚との二遊間を見てみたいものだが…。あとは才田弟が意志を継ぐ。
二年生については、中村は天才の片鱗を見せつけたし、柴田や日賀にとっては自信に繋がっただろうし、金本や福田には良い勉強になったか。相模の来年には期待…したいところだが、そこは魔境神奈川。小宅鈴木加藤が残った慶應が秋以降県大会上位進出すらろくにできないまま終わったように、来年も易々と出てこれるほど甘くはないのではあるが。横浜もいるしね。
ところで、横浜の夏8強が渡辺時代の2008年が最後だと考えると、少し前まで叩かれまくっていた原が、ここ十数年の横浜の戦績をあっさり超えてしまったのは色々と考えさせられる。というか最近の横浜が早期敗退しすぎなんだよな…。
二枠 関東一(的中)
今大会を見終えたところで改めて、この低反発バット時代に馬淵明徳がまた一花咲かせそうな気配を感じた。馬淵自身、昨年の世界選手権初優勝から、再評価の波に乗っている。盟友・高嶋御大が引退間際の2018春に智辯和歌山が大激走したように、明徳激走の気配を嗅ぎ分ける準備を始めておきたいところである。
三枠 青森山田(的中)
石橋は伊達に作新、國學院を倒してないなというチームだったが、流石に相手が悪すぎた。しかし今回の京都国際以外のベスト4に残ったチーム全てに言えることだが「今年のチームで優勝できなかったのは痛すぎる」ということ。なんなら京都国際はまた他の年にアッサリ優勝しそうな雰囲気があるが、他の3チームは優勝するなら今年だろ、という世代だっただけに、来年以降はかなりキツくなるのではなかろうか…。
準決勝の京都国際戦については、継投タイミングのことを色々言われているが、本来ツインエースであるはずの櫻田が秋から順調に育っていれば、また違った結末もあったかもしれない。
四枠 智辯和歌山(外れ、正解は滋賀学園)
滋賀学園、やたらと荒井団長がクローズアップされるが脇本投手の安定感は素晴らしかった。なんだか社会人投手の風格すら漂っていたのは気のせいか。滋賀学園といえば、神村月光を擁して選抜出場した2016・2017年のチームが印象的だったが、今回のチームはそれ以上のインパクト。京都国際ではないが、案外、滋賀が優勝するとしたら近江ではなくこういうところな気がする。
智辯和歌山が霞ヶ浦に負けたのは完全に想定外。霞ヶ浦エース・市村は完全に視界外からの刺客だった。だが、よくよく考えれば頻繁に好投手を輩出する霞ヶ浦で二年生左腕がエースナンバーを付けている時点で只者ではないことは明らか。ここに気づけないあたり、まだまだ甘ちゃん。智辯和歌山も高桑、花田の連発で盛り上げたが、あそこで勝ちきれないのが今の智辯和歌山でもある。世田谷西シニアからやって来た渡邉も途中抑えてはいたが、やたらと吠えまくっててあまり感心はしなかった。あれで140キロ台連発なら絵にもなるのだが…。
しかし中谷智辯、優勝以後どうも雲行きが怪しい。どうするんでしょ。相変わらず来年のスカウティングは関東からもそれなりに取ってくるらしいが。今回初参戦のボウフラ氏も花巻東のくだりで触れられているように、これって難しい判断なんですよね。県外選手を重視し始めると戦力的には当然充実するが、県内ではやっかみは強くなる。智辯和歌山レベルの学校がそれでいいの?という。青森山田や神村学園なんかも今年のチームは県内、同地区(東北・九州)出身者が多く、優勝した年の仙台育英もそんな感じだった。意外と地域内で固めた方が上手くいってるチームも多い中で、中谷智辯の戦略の行く末は気になるところである。
五枠 健大高崎(外れ、正解は智辯学園)
健大高崎は石垣が想像以上の出力になっていて度肝を抜かれたが、智辯の出来(というよりも初戦からの立て直し)が想像以上に上回っていた。智辯学園は昨年の松本世代がかなり荒削りなチームだったので、そのイメージに引っ張られたが、各パラメータが高水準のチームだった。勝負根性もあった。恐らく大阪桐蔭とやってもここが上がっただろう。
大阪桐蔭を倒した小松大谷、ここも霞ヶ浦同様にほぼノーマーク。並いる強豪を退けて石川代表になっている点を軽視しすぎた。大阪桐蔭を倒した次でアッサリ智辯に敗れるあたりは、一昨年の國學院栃木と被ったが。
大阪桐蔭、この世代は例年にもましてスカウティングが凄かった世代のはずだが、あまりにも寂しすぎる幕切れ。もともとこの世代は中学ナンバーワンの打棒ラマルに、平嶋・安福・川上・南(境も投手候補の一人だったか)など将来のエース候補と目された怪物投手が綺羅星のごとく並ぶ世代だったのだが…。蓋を開けてみればラマルは代打、投手も下級生の森や中野に主戦の座を奪われ、平嶋はかろうじて機会がある程度に。川上や南はベンチを温め、安福に至ってはメンバー外という結果となってしまった。
印象論になるが、高校野球の強豪は監督が変わらない限り、旬はせいぜい20年くらいで終わるようなイメージがある。1973年から2006年まで優勝経験のある渡辺元智ですら、一度途中で監督業を離れている。よく調べたわけではないが、最初の上位進出から20年以上に渡ってチームを高い位置で保ち続けられている監督というのは、ほぼいない。
その視点でいくと、西谷親方が大阪桐蔭で最初に一世を風靡した2005年から数えると、そろそろ20年が経過する。初優勝の2008年を起点としても、あと数年である。相変わらず、来年のスカウティングでは怪物選手の名前が複数挙げられている状況だが、御大のピークはいつまで続くのか?個人的に注目している。
ちなみに…先程「馬淵がもう一花咲かせるのではないか」と書いたので「矛盾してるじゃないか(馬淵明徳のピークは明らかに90年台後半~10年台前半)」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、実は馬淵氏は初優勝後の2005年に一度、一年間だけ監督を辞めてるんですよね。したがって、このジンクスに関しては一度リセットされているということで…
六枠 花咲徳栄(外れ、正解は京都国際)
はい、新潟産大もほぼノーマークです。大反省。県大会で見たあの勝負強さ、粘り強さはどこへ行ったのか?まったく別のチームを見ているようだった。
新潟産大は、Xで数年前から同校の野球を高く評価している方がいて驚いた。霞ヶ浦しかり、今後は情報収集をより強化しなければならないのか。消去法などと言っていられない。
ところで、京都国際のエース中崎は関メディベースボール学院出身。報徳の今朝丸や相模の才田兄弟・金本あたりも同チーム出身とのことで、近畿中学硬式球界の虎の穴的が気配が早くも漂う。中学硬式といえば湘南、世田谷西、枚方、神戸中央などのイメージが強いが、中学でもここ然り東京城南然り、新興勢力が台頭してきている。どのチームとのパイプを構築できるかという点も、高校野球で勝ち上がる重要なファクターになりつつある。
七枠 神村学園(正解)
昨年の選手権準決勝後、神村学園宿舎で前主将・今村兄が正林・増田・岩下・上川床(当時から主力だった2年生四人)に優勝の夢を託してから一年。またも神村は準決勝の壁に阻まれてしまった。今年の打線は満遍なく個々の能力が高く、低反発バットにも上手く対応した打撃が出来ていただけに優勝すると思っていたのだが、文字通りあと一歩の差で敗れた。しかし正林が本来の調子からかけ離れた状態の中、最後のイニングも岩下・上川床・代打玉城の三連打は今年の神村打線のしぶとさを象徴する攻撃で、負けてなお強い印象を残した。試合後の小田監督の発言で明らかになったが、もし勝っていたら決勝は上川床先発予定だったらしい。甲子園通算打率.500、選手権通算20安打は林裕也に並ぶ歴代7位タイの恐怖の6番打者。入来田、今岡弟、木下、藤田も好選手。今村も気迫が感じられる投手で、良いチームだった。
小田監督としてはこの世代で優勝できなかったのは痛恨の極みか。
八枠 早実(外れ、正解は大社)
ここを当てるのが真の玄人。道はまだ長い。
早実は花咲徳栄とは異なり、良い意味で県大会とは別人のチームだった。まさか中村があそこまでよく投げるとは思わなんだ。大社戦の和泉マジックばかりが騒がれるが、内野守備も安定していて良い意味で驚かされたのだが。
大社は何よりポイントゲッターの藤原が素晴らしい選手で、よくいる脚だけが取り柄の選手とは明らかに一線を画していた。プロ志望という話も出ているが、指名されても全然不思議ではない。
馬庭も低反発バットの恩恵はあるとはいえ、あれだけの投手をスルーしていたとは…。蓋を開けてみれば、最初の報徳戦も一発勝負のブロックではなく、勝つべくして勝ったということを自らの力で証明した大会に。
しかし暑いな。皆様、体調にはお気をつけて。
来年春、またお会いしましょう。
[126] 題名:2024年選手権優勝予想 反省文 名前:ボウフラ 投稿日: 2024/08/24(土) 17:14
甲子園の雰囲気に飲まれ頭は真っ白、気付いたら試合が終わっていた。まるでそんな初出場校のような気持ちの初参戦。
ベスト8予想は2勝6敗で早々に終戦。見るのと実際に予想するのは大違い、玄人の皆様の実力を肌で感じた次第です。
決勝戦、願わくばタイブレークなしでの決着を見届けたかった素晴らしい緊迫感。京都国際優勝おめでとうございます。
正直偏見でこの学校を評価するのを無意識に避けてきましたが、洗練されたプレイにもう一度大会をやり直しても高確率で決勝まで残るであろう強さがありました。
覚醒していた西村はもちろん、個人的には中崎の安定した下半身、キレのある右打者インロー直球、そしてどことなく憎めなさそうな人柄に好感。
小牧監督のポジティブなオーラ、5年連続プロ野球選手を輩出するブランドイメージも高まっており今後数年続くゾーンに入った気配すら感じます。原田監督の心境やいかに。
ところで老婆心ながら、国際を謳うのであれば選手に余計な負担を追わせぬよう学校は日本語版校歌を早く用意してあげるべきでは。
A:◯東海大相模
質量とも決勝まで余裕で回せる投手陣、鉄壁の守備はさすがだったが、中軸の金本、木村を始め打線が線として機能しておらず厳しかった。
ただ関東一に僅差負けした試合は、主力の2年生も多く残る来年の大きな糧になるのでは。若い横浜との覇権争いが楽しみ。
高校野球ファンを大いに楽しませてくれた高尾の最後は寂しかった。特別な存在であるこの大エースをなぜ大事な相模戦で先発させなかったのか。7イニング制に賛同したり、ユニフォームを白くしたり、中井監督へ感じる違和感は大きかった。
B:✕明徳義塾 →関東一
明徳ここにありと関東一戦で紙一重の戦いを見せてもらえたので選んだことに悔いはなし。ただあれだけ池崎頼みではその先上位までは厳しかっただろう。
「ギリギリの戦いになる」「練習したところが勝つ」と低反発バット導入時に予言していた馬淵監督、その見立て通りのような大会となりさすがの高校野球観に唸らされた。7イニング制にも消極的な立場らしいし、今後も発言力を高めてご意見番としての活躍も期待したい。
C:◯青森山田
緻密な野球で勝ち上がるチームが多い中、ポテンシャルで強さを見せた青森山田の存在感は光った。
おじいちゃんのリンゴが好きだということで好感を持った原田。一見お茶目なあの体型は一流力士と同じ筋肉の塊。力があればバットは関係ないというすごいホームランだった。
ちなみに私は坊主の方を好むが、髪型自由化の流れも望ましく思っている立場だ。ツーブロックで小洒落たい選手もいれば、気合の五厘刈りで挑むチームもある。そんな個性のコントラストが際立つほど、支持する側への応援には力が入るし、より面白いストーリーができやすくなるというもの。
純粋な公立進学校の石橋、全国の同じ境遇にあるチームに現代甲子園でもここまでいける可能性を示してくれた。青森山田相手に試合を作った入江の力投に拍手。
D:✕花巻東 →滋賀学園
花巻東、試合の立ち上がりを見てこれはやってしまったな…と観念した。
空回りする走塁、粘りのない攻撃、思い切りの悪い継投、序盤から悪い要素ばかりが目立ち、岩手大会とはまるで別のチームを見るようで、49番目登場枠の仕上げの難しさをあらためて思い知らされた。
花巻東はいよいよ県外からの選手受け入れを解禁するとの噂もある。地元に好かれるヒーロー(県内中心の花巻東)とヒール(県外中心の盛岡大付)という役どころを捨ててまでの大きな決断、果たして吉と出るか凶と出るか。
滋賀学園応援団がSNSで憐れみ発言を受けた件、この時期になるとやれ球場をドーム化しろだの夏開催やめろだの騒ぎ立てる輩と根っこは同じ。7イニング制の話題もそうだ。選手ファーストと言うのであれば選手に聞けば良い。夏の甲子園で9回まで野球をやりたいという回答が大勢を占めるはずだ。
ところで滋賀学園の「A列車で行こう」「メガロバニア」は今大会一番に耳に残る応援でした。個人的な応援賞。
E:✕健大高崎 →智弁学園
智弁・田近に抑え込まれた健大高崎打線。初戦は勝ったものの英明・清家にも勝負では負けていた。
思えば苦戦の連続だった群馬県大会、ここまで仕上がった好投手とは対戦していなかった。(プロ注前橋商・清水は前述二人より完成度がだいぶ低い)
佐藤龍月の穴をどこまでカバーできるかが大きな焦点となっていたことが実は落とし穴だった。
ビッグネームが並ぶ中、試合を見てみれば英明、岐阜城北、小松大谷と実は好チームが潜んでいたこのブロック、恥ずかしながらいずれもノーマークかつ地方大会もノーチェック。こういうチームに目を通わせられるようになりたいもの。
F:✕花咲徳栄 →京都国際
埼玉大会で見せた勝負根性はどこへやらと思ってたら、試合後の石塚「埼玉大会と違って試合の流れが早くて焦った」というコメントを見てひっくり返りそうになった。こういった甲子園での戦い方、高校野球の試合の流れについては岩井監督が日頃繰り返し選手たちに教え込んでいるとされていたことだったはずだが…。埼玉グランドスラム、夏の甲子園優勝経験校の名が泣いている。
G:✕聖カタリナ →神村学園
有馬の好投で劣勢ながらも均衡を保ちあわやの期待を抱かせた8回1死1、3塁でのスクイズ失敗。追い付くだけでは勝てない展開だったので、貪欲に攻める世界線も見てみたかったが…。いずれにせよ8の力を感じさせるチームではなかったので予想的には完敗。
ただその有馬をこの夏公式戦初登板させエースに育てた浮田監督、マネジメントや言葉の力も感じられる指導者で今後にも注目したい。
H:✕報徳学園 →大社
今大会話題の中心となった大社には私も大いに魅了された。
報徳相手にフロックではない強さを感じさせた初戦。結果的に決まらなかったが3塁に藤原をおいてセーフティスクイズ敢行の場面、誰の目にも見え見えに関わらず前に転がせば足で一点取れますと言わんばかりに挑む姿には、こんなやり方ありかと鳥肌が立った。報徳が霞むほどの完敗。
そして何と言っても早実戦。より野球レベルの高いゲームは他にいくつもあったが、高校野球の面白さが全て詰まったベストゲーム。見終えた後しばらく放心してしまった。
和泉監督の貢献にも触れておきたい。勝ち上がり的にエース回避が予想される試合だったところをあえて先発中村。エース同士の投げ合いを演出しまず試合の格を上げた。勝負をかけたあの内野5人シフト、あそこまで見事に決めたのは少なくとも甲子園では前例がないのでは。試合後の大社選手への声がけでは相手をリスペクトする爽やかさを見せ、「甲子園のナイターきれいだね。本当に美しかった。」というインタビューでは甲子園でやる高校野球の素晴らしさを表現してくれた。さすが高校野球界のレジェンド校を率いる将として見事な仕事だった。
他の好ゲームに隠れてしまったが早実対鶴岡東も印象的。特に桜井の熟練した投球にはすっかり魅了されてしまったが、最後タイブレークかつ長い手当時間明けの出会い頭の一発で勝負が決まってしまったのは実に気の毒だった。ああした投手戦がタイブレークで決着が付くのを見るのはいつも後味が悪い。
今大会は下馬評を覆す試合や接戦続きで非常に面白かったです。
また来夏も変わらぬ甲子園の姿で熱い戦いを見られるのを楽しみにしています。
[125] 題名:トンヘを越える優勝旗 名前:東九条の李 投稿日: 2024/08/23(金) 14:15
今どんな気持ちだい?
[124] 題名:ところで 名前:烏 投稿日: 2024/08/21(水) 01:47
ギリシア氏が言及されている前年4強からの2年連続連夏4強の事例ですが、
私も気になって調べてみたところ、前橋工業以降も下記が対象ですかね?
いずれにせよ今世紀に入ってからの常葉・近江は戴冠には至ってないので、神村にとってはイヤなデータであることには変わりないですが…智辯パターンを信じたい。
近江 2021-2022
常葉菊川 2007-2008
智辯和歌山 1999-2000
[123] 題名:2024夏・準決勝予想 名前:烏 投稿日: 2024/08/20(火) 20:18
相模敗退により、どのチームが優勝しても初優勝が確定。いよいよ佳境。
第一試合 神村学園
相模、まさかの畠中一世一代の投球により不覚。ギリシア氏の予想通り、高橋の一撃にも泣いた。しかし相模打線があそこまで打てないとは。今大会の相模は初戦からやけに併殺が目立っていたが、この試合展開でこんな野球してたら、そりゃ勝てるものも勝てない。最後まで守備は堅固だったが…。
vs大社戦、神村学園は不安定な今村の隙を突かれたものの、実に落ち着いていた。大社サイドを絶望させた終盤の攻撃は圧巻。特に8回、ツーアウト無走者から増田・入来田・今岡で得点した場面は今年の神村学園の真骨頂。正林の状態も上向いており、打線については懸念がほぼ無くなりつつある。関一といえどもこの試合ではそれなりに失点は覚悟しなければならないだろう。
確かに、関一の守備は堅い。が、神村も打撃ばかりがフィーチャーされているだけであって、守備も充分に良いことはこれまでの試合で証明済み。総合力では神村が一枚も二枚も上手だ。正林がダメなら他が打ち、今村がダメなら早瀬が抑える。今大会の神村学園は誰かが日替わりで活躍する。完全にゾーンに入った。
第二試合 青森山田
ひとことで言うならば、春のリベンジマッチに息巻く京都国際を巧みにかわす青森山田の構図。
青森山田は試合を経るごとに打力に陰りが出始めているのが気がかりだが、投手力は盤石。vs滋賀学園戦、予想に反してvs石橋戦に続く先発下山だったが、結果として関への継投で無失点締め。投手の状態は良さそうだ。
では、準決勝は?今年の青森山田は秋から全国優勝を意識し続けてきたチーム。当然、兜森監督は「次」も意識する。つまり、決勝で関を少しでも長いイニングで稼働させたい。となると、この準決勝も投手起用で何かを仕掛けてくる可能性は極めて高い。三戦連続で下山か、変則型の菊池か…あるいはエース復活に賭けて櫻田で勝負してくるかもしれない。なんとなくだが、前半は小刻みに投入してきそうな気がする。ブルペン総動員体制の青森山田の前には、かなり手を焼くだろう。
京都国際の左腕二枚は確かに脅威だが(次は順当に中崎か?)、ギリシア氏指摘の通り、青森山田は青森山田で岡本・洗平(八戸光星)、金渕(八戸工大一)など強力な左腕の攻略実績がある。完全に抑えられることは考えにくい。
結論として、京都国際打線が青森山田投手陣を攻略するよりも、青森山田打線が京都国際の左腕を攻略する確率の方が高いものと思料する。
[122] 題名:24選手権 準決勝 予想 名前:ギリシア 投稿日: 2024/08/20(火) 19:40
3勝1敗。
準決勝
第一試合 〇関東一vs●神村学園
関東一高、神村学園。共に勝ち上がりの内容がいい。
ただ関東一は畠中投手がもう一度、相模戦の投球ができるかは未知数。
逆に大社戦、思わぬKOとなった神村の今村投手の挽回はありえる。
星野並みに怖そうな小田監督に気合いを注入されたことだろう。ただあの暴投は握力の問題か?
そうなると関東一vs帝京戦のような打撃戦を予想する。
その場合、やはりリリーフエースに「魔王」坂井投手がいる関東一が優利。151キロをマークしたストレートには凄味があった。
神村学園は前年選手権ベスト4からの2年連続ベスト4は珍しい。
96年97年の前橋工以来27年ぶり。ただその時の前橋工もベスト4止まりに終わっている。
ジンクスは怖い。
第二試合 〇青森山田vs●京都国際
センバツ初戦カードの再戦。その時はサヨナラで青森山田の勝利。
今夏はリベンジに燃える京都国際優利の声が多い。
否。
我が◎本命、青森山田は左腕に強い。
何故なら青森県内に全国屈指のサウスポーが集まっていたからだ。
光星 洗平
岡本
森田
八戸工大一 金渕
この投手達は去年から存在感があった。青森山田はずっと彼らの後塵を拝してきた。
何としても打ち崩さなければ甲子園はない。その思いでひたすら左の好投手を想定して練習してきた。
新チームになって彼らを打ち崩してきたことはご存知の通り。
そこで得た自信は揺るぎないものがある。
目標の優勝まであと2つ。京都国際を返り討ちにするとみる。
優勝したい理由がある。
青森山田といえばサッカー部が有名。
黒田体制で
全国高校総体 2回(05、21年)、
全国高校選手権3回(16、18、21年)
プレミアリーグ・ファイナル(旧チャンピオンシップ)2回(16、19年)
の優勝を誇る。
黒田氏退任後に指揮を執る
正木昌宣監督(43)体制では、
プレミアリーグ・ファイナル1回(23年)
全国高校選手権1回(23年)
全国の頂点を知る。青森山田高サッカー部。
こんなことが記事になっていた。
J1町田の黒田剛監督が青森大会決勝を観戦 優勝した青森山田ナインにエール/青森
全国高校野球青森大会:青森山田4-3弘前学院聖愛>◇22日◇決勝◇弘前市運動公園野球場(はるか夢球場)
青森山田高野球部の大舞台を、
青森山田高サッカー部の前監督で、現J1FC町田ゼルビア監督の黒田剛氏(54)が観戦した。
「ずっと相手ペースで試合が進んだから、どこで山田のペースに来るかっていうところで、
多分やってる側も見てる側もやきもきしながら見てたと思うんですけど。
ちょっとしたラッキーなところもあり、
不運なところもあり、最後はね、粘りと、
誠実に最後まで追いかけたところが、勝負の明暗を分けたんじゃないかなと思います」
と試合を振り返り、
続けて「山田中学校から来た6年間、または高校から3年間、甲子園目指してやってきた子たちが報われた瞬間でもあるので、
あとは全国で伸び伸びと優勝目指して頑張ってほしいと思います」と、接戦を制したナインをたたえた。
黒田氏は、今春に続き日本一への挑戦権を得た野球部へ
「センバツでベスト8っていう結果で終わっているので、
もう頂点取るまではね、僅差だと思うので、最後にこのもう少しの時間で、
しっかりと細かいところを詰めて、堂々とあの甲子園でプレーしてほしいなと思います」
とエールを送った。
新庄監督のサプライズ応援を受けた西日本短大付も、実力差のあった京都国際相手に試合を壊さずに踏ん張った。
現在J1の首位を走る町田ゼルビアの黒田監督のエールは力強い。
野球部の選手たちも圧倒的な実績を誇るサッカー部に負けられないと闘志をかき立てられる。
青森山田野球部もサッカー部に続くと見る。
野球部の強化がサッカー部の強化時とシンクロしている。
[121] 題名:24選手権 準々決勝 予想 名前:ギリシア 投稿日: 2024/08/18(日) 19:29
4勝4敗。
何とか突破。
正直、大社を選べなかったことが悔しくてたまらない。
準々決勝
第一試合 〇関東一vs●東海大相模
東海大相模としては広陵を倒してホッと一息。コーヒーブレイクといきたい予定がクジによって関東対決となり崩れた。
まあ広陵が弱すぎて後半流せたので余力はたっぷりある。
だが、本音を言えば中3日で6回を投げた広陵戦からの中2日でエース藤田を使いたくないのではないか。
広陵戦も立ち上がりは制球が乱れていた。中井のスクイズ采配に助けられたが。
関東一と打撃戦に持ち込む算段で藤田温存か?相模に詳しくないのでよくわからない。
関東一の先発サウスポーは2人とも相模には通用しない。
どうやってリリーフエースの「魔王」坂井投手に繋ぐか。
繋いだとてという感じもする相模打線の迫力。
2年生が多いは関係なかった。来年の甲子園の保証のない神奈川。甲子園にかける執念が違う。
結論は迷ったが、まだ今夏打たれていない坂井投手の関東一でいく。
ゴリラーマン高橋主将にも1本出そうだ。
第二試合 〇青森山田vs●滋賀学園
盤石の青森山田。青森大会の準々決勝からのいばらの道を乗り越えて負ける感じがしない。
そろそろ名のある相手を倒したいところだったが・・・(ネット民にクジ運優勝と揶揄される)
滋賀学園はレギュラーではない門田主将を中心にチームワークが抜群なんだとか。
たしかに雰囲気が良く「湖国初の日本一」の目標に向かって勢いはある。
3試合とも2桁安打の打線もいいが、ショート岩井の守備がエグイ。打撃は期待外れだが守備が上手く肩が強い選手はプロ向き(サイズがあれば打撃は何とでもなる)
京田(青森山田ー日大ー中日ーDeNA)くらいにはなれる。
エース脇本投手は霞ヶ浦戦、6-0の5回に突如として崩れたのが気になる。握力がなくなったとかでバント処理を2度ミスして降板。
中2日で回復するとは思えない。彼が花巻東を完封した時以上の神ピッチが勝利条件となるだけに・・・
初戦、好リリーフだったとはいえサウスポー高橋投手では苦しい。
青森山田はこの試合もエース関を使わなくても勝てるが使いそう。17番のサイドハンド菊池統でいけば次からが楽になるのに。
あと凡打連発の「木製バット」組はいい加減にしてほしい。
センバツの時はまだ全員が慣れていなかった「低反発バット」に対してアドバンテージがあったが、未だに使ってる人はナンセンス。
まあ青森山田の場合、他の全員が打てるので問題ないが。
第三試合 〇智弁学園vs●京都国際
智弁は1番の切り込み隊長、佐坂選手がいい。
小坂監督に「佐坂でダメだったら割り切れる」と一目置かれる存在。
センバツ優勝校、健大高崎を倒した後のインタビューの涙が印象的。
決勝打の佐坂は試合後、涙で声を詰まらせながら
「秋、春負けてから自分たちのやるべきことが分からなくなって、
苦しい中でも胸張っていこうとキャプテンの知花が言って、
監督にも自分たちが(甲子園に)行ける確率は5%やぞと春負けた時に言われてなんとかここまでやってきた。
健大高崎に勝てたということは凄くうれしいです」
「自分の中では日本一練習してきた自信があるので、絶対に負けるわけないと、絶対に優勝して帰るんやと。
そういう気持ちで一戦一戦、戦っているので、健大高崎さんの分まで戦って優勝したい」
この言葉を裏付ける真っ黒に日焼けしたガチムチの身体。相当な練習を積んできたことが分かるチームの雰囲気。オーラ。
小松戦、次戦に備えて7回でマウンドを降りたエース田近。もちろん猛練習をした一人。
小坂監督はエースと心中タイプ。決勝まで全試合先発は伝えてあるとみる。
このチームまだまだ突き進むとみていたが、田近投手の7回降板はどうやら次戦に備えたわけではなくマメが潰れたとか。
これではさすがに先発は無理だろう。他の投手では厳しい。
ただ京都国際もなあ。やや底が見えた感じ。
2枚看板の左腕は2人共いいんだけど、ローテーションによって2番手の西村先発が濃厚。
初戦は完封したもののエース中崎よりは劣る。
打線も初戦の鮮やかな先制攻撃以降、ヒットこそ打っているがなかなか得点に結びつかない。
新潟戦4ー0。西短戦4ー0。実力的にはいずれもコールドにしなくてはいけない。
監督さんも勝利インタビューで反省点として挙げていた。
スッと先行出来て立ち回りも上手くてセンスのいい馬だが、爆発的な末脚がない。
智弁にはゴール前差されると思っていたが、田近が万全ではない智弁だと読みずらい。
ただしガチムチの智弁打線は本物なので、西村を打ち込んで中崎を引きずり出すと見る。
泥仕合に持ち込めば智弁にも勝機はある。
初戦の判定に救われた運もある。
近畿の王者を取り返す。智弁学園でいく。
第四試合 〇神村学園vs●大社
皆勤15校の伝統校「大社」vs第一回大会出場10校の伝説校「早実」の対決は見応え十分だった。
大声援の後押しで疲れをアドレナリンに変えてのエース同士の力投。
100周年甲子園で偶然実現した奇跡の試合。
皆勤15校とは
1915年に第1回大会が開催された夏の高校野球。
その予選に参加したのは全国でわずか73校に過ぎない。
以来、今年の第100回に至るまで1度も欠かさずに地方大会に出場している「皆勤校」
その伝統を守り続けているのは15校。
愛知 旭丘 (旧・愛知一中)
愛知 時習館 (旧・愛知四中⇒豊橋時習館)、
岐阜 岐阜 (旧・岐阜中)、
京都 西京 (旧・京都一商⇒西京商)
京都 山城 (旧・京都五中)、
京都 同志社 (旧・同志社中)
大阪 市岡 (旧・市岡中)
和歌山 桐蔭 (旧・和歌山中)
兵庫 関西学院(旧・関西学院中)
兵庫 神戸 (旧・神戸一中)
兵庫 兵庫 (旧・神戸二中)
鳥取 鳥取西 (旧・鳥取中⇒鳥取一中)
鳥取 米子東 (旧・米子中)
島根 大社 (旧・杵築中⇒大社中)
島根 松江北 (旧・松江中)
旧玄人の館の2代目管理人、やざわ院長(医学博士)の母校、鳥取西が入ってる。
100周年の記念すべき今夏の甲子園。
「皆勤校」として唯一帰ってきた「大社」
開会式では、その他の皆勤校14校の主将が入場行進に参加するなど伝統校として特別な扱いを受けている。
これを予想に組み込めなかったのは末代までの恥。
一方、第一回大会出場10校とは
優勝 京都 鳥羽 (旧・京都二中)
準優勝 秋田 秋田 (旧・秋田中)
ベスト4 和歌山 桐蔭 (旧・和歌山中)
ベスト4 東京 早実
香川 高松 (旧・高松中)
三重 宇治山田 (旧・三重四中)
兵庫 兵庫 (旧・神戸二中)
広島 広島国泰寺 (旧・広島中)
鳥取 鳥取西 (旧・鳥取中⇒鳥取一中)
福岡 久留米商
こっちにも鳥取西が入ってる。
「金沢泉ヶ丘」の王者殿に対してやざわ院長がマウント取ってくるわけだ。
100周年甲子園に相応しい「皆勤校」vs「第一回大会出場校」がベスト8をかけて戦うとは。神々の対決だった。
その戦いに勝利した「皆勤校」大社。
国譲り神話の舞台となった「稲佐の浜」の砂をバットに振りかけての快進撃。
石飛監督は「全てが神がかっている。自分たちだけではない力が働いている気がする」と振り返る。
「神話旋風」は歴史に刻まれた。93年ぶりのベスト8には感動。
ここで役割を果たしたとみる。
それにしても石飛文太監督の若さと爽やかさたるや・・・どこぞの市長のよう。
神村学園はエース今村の勝負根性が素晴らしい。泥臭い神村野球の象徴。
スマートな中京エースとの投げ合いに気合いの完投で勝ちきった。初戦147球。2戦目134球。ここまで281球。
岡山戦の温存を得てまだまだいける昭和のエース。
ここも気合いの完投でチームを押し上げる。
チーム全員、スタンドも一心同体の五厘刈りも似合っている。
大社もエースと心中する昭和スタイル。馬庭投手も根性では負けていない。練習量の裏付けもある。
さらにドーパミン出まくりでまだまだいける。
金足農の大阪桐蔭戦のような一方的な展開にはならない。
ただ最後は、ベスト8目標達成の大社とベスト4を超えるという神村の差が出ると見る。
[120] 題名:2024準々決勝予想 名前:烏 投稿日: 2024/08/17(土) 21:52
4勝4敗で予選突破。三点予想組は全て残ったが、しかしそれでも4つ外してしまうのだから予想は難しい。改めて昨年春8強パーフェクトを達成したsince氏には脱帽。
しかし智辯和歌山と花咲徳栄、いくら消去法で選んだとはいえ初戦敗退とはね…。このあたりは今大会の振り返りでも触れるつもりですが、低反発バットの影響は単に「ホームランが出にくい」ということ以上に、従来であれば予想する上で無視して問題なかったようなチームや投手が事実上ほぼ存在しなくなったという点で、非常に予想屋泣かせな感じがする。流石に全チームは追えないですわ。ぶっちゃけ今大会金星を挙げた新潟産大、小松大谷、大社、霞ヶ浦あたりはほぼ見られてなかったですからね。
第一試合 東海大相模
相模vs広陵はかなり点差が開いたが、正直なところ広陵は直近三年で最も怖さがなかった。結果論になるが、高尾の状態や野手の充実度からすると、高尾在学中における広陵の旬は2022秋?ス?2023春だったと言わざるを得ない。しかしあれだけ騒がれた高尾のラストゲームがアレとは…。昨年の慶應戦然り、高尾って尻上がりに調子を上げていくタイプの投手だと思うんですが、山口先発ではなく高尾先発だったらもう少しまともな試合になったのではと思わなくもないが…いや、球速もぜんぜん出てなかったしどのみち無理だったか。広陵としては地味に土居のブレーキも痛かった(昨年の真鍋や田上と被る)
一方で、関一vs明徳はABC解説須江氏の予言通り名勝負で、現時点の大会ベストバウト有力候補。こちらは「先発は畠中君じゃないですか」と笑う馬淵に対し坂本をぶつけるという、試合前の両陣営の攻防からして見応えがあった。関一はこの攻めの投手起用がそれなりにハマり(?)、明徳を振り切った。
相模vs関一はどちらも三遊間中心に内野が堅固で締まった好ゲームが予想されるが、打線の差でここは相模が取ると見る。神奈川県大会でやや物足りなかった和田、柴田、日賀らに当たりが戻ったのが大きい。中村も相変わらず好調。金本も二戦目こそ心配な内容だったが、一戦目は三安打しているし、もともと確実性というよりは一撃必殺の長打を期待する類の打者なのであまり心配はない。問題は木村で、彼に当たりが出るか否かにはよく注目しておきたいところ。個人的には、打順は下げても良いと思うが。相模としては、恐らく関一先発で来るであろう畠中がピリッとしていないので、早々に叩いて坂井を早めに引きずり出し、試合の主導権を握るのが理想。
藤田の実力については、神奈川大会通りの力量で、ようやく全国に怪物お披露目といった感じ。福田や高橋も試運転できたし、なにより広陵戦で藤田を6回100球未満で下げられたのが大きすぎる。
第二試合 青森山田
青森山田の一戦目の内容はかなりの出来だったが、唯一の懸念であった原田が二戦目でセンター方向への特大弾をぶち込んだことで、不安は払拭された。またエース関を温存できたことは大きいし、石橋戦で下山、菊池、櫻田を一気に試せたのも、ほぼ理想的な勝ち上がり。とはいえ、大会前の不安通りか櫻田はやはりピリッとしない。ひょっとすると石橋戦での先発もあるかと思っていたのだが、登場も一番最後だったし、やはり状態は良くなさそうだ。
滋賀学園戦は順当に先発は関だろうから、ここは力量差で青森山田が捻るとしても、兜森監督としては序盤に大差を付けて継投に入るのが理想か。滋賀学園も花巻東の本格派をいとも容易く攻略しているので、そうは簡単にはいかないだろうが、仮に関が打たれたとしても、それ以上に青森打線が滋賀学園投手陣を攻略する可能性の方が高いと見る。
第三試合 京都国際
誤審の件はさておいて、智辯学園は岐阜城北戦におけるグダグダな試合運びで個人的に評価を下げたが、あれは開幕戦の最終試合という特異な環境下での試合だったという点は考慮しなければならない。事実として、二戦目以降は田近中心に立ち直った感はある。
しかし問題はその田近が消耗しすぎていること。小坂監督としても、小松大谷戦ではもう少し早く降ろす青写真を描いていたはずだが、結果として7イニング。田近以外の投手はガタガタという台所事情からしても、勝ち上がるのはここまでだろう。
田近頼みの智辯学園とは対照的に、中崎→西村→中崎の理想的なローテーションで勝ち上がる京都国際にとってはあまりに有利すぎる展開。特に西村が想像以上に良かった。中崎も奪三振率が高く、残ってるチームの中では、二枚看板の平均値は相模とここが高いか。打線も藤本中心に嫌な打者が揃っていて、非常に良いチーム。ここの実力を見抜けないとは、私もまだまだ甘い。
第四試合 神村学園
神村学園は、接戦・逆転など多様なシチュエーションにも対応できるチームであることがよくわかる理想的な勝ち上がり。正直、ここに関しては三回戦は全く心配していなかった。学芸館には申し訳ないが、木更津総合・中京大中京の投手陣を打ってきたあとでは比較にならなかったはず。一回戦からの登場組というハンデの中、今村を温存できたのも尚良し。
打線は県大会で唯一大ブレーキだった上川床が完全に復活。他の打者陣もほぼ全員満遍なく打棒を発揮しており、どのイニングでも長短打・得点を期待できる打線が与えるプレッシャーは相当なもの。たとえ正林が不調であろうと、増田・入来田・今岡弟の123番、岩下・上川床・木下・藤田の5678番で得点できてしまうのはズルすぎる。今村に関してはバッティングセンスもあるので、今村登板時の打線はいよいよ切れ目がなくなる。今岡弟あたりは来年ドラフト候補だろう。正林については、一回戦の木更津レフトのダイビングキャッチから何かが狂ったか、二回戦まで攻守両面で精彩を欠くプレーが目立ったが、三回戦でようやく待望の一本が出てチームも活気づき、さほど懸念はない。むしろ準々決勝は良い状態になっているのではないか。
勢いに乗る大社は今大会の「金足農業枠」で神村学園にとっては完全にアウェイ戦となるわけだが、どん底から這い上がった百戦錬磨の神村にとって苦にはならない。馬庭先発であろうが二番手以下先発であろうが、神村学園打線の破壊力・対応力はその上をゆく。
※個々の試合内容や所感については大会後の総括で触れることとします。
[119] 題名:北信越旋風 名前:ギリシア 投稿日: 2024/08/10(土) 00:16
皆さんノーマークの北信越、じわじわときてませんか。
我が▲単穴、明豊が小松大谷に力負け。
ダービー馬を兄に持つ、花咲徳栄が初出場の新潟産大付に金星献上。
石川の小松大谷の見落としは、王者信長殿の逆鱗に触れてしまった。
王者「ゴルァァァギリシア。星稜に5-0で勝った小松が弱いわけねえだろうがぁボケェー
ぶち**ゴルァァァ」
ああ恐ろしや恐ろしや。あの方だけは怒らせたくない。あの方に認められる予想がしたい。
昔だったら領地没収は確実。切腹だけは言い渡されないように気をつけないと。
しかし北信越が勝ち過ぎると、秘かに期待していた富山商が東海大相模に勝つというギリシアくん渾身の予想が影響受けそう。
東海大相模が舐めプしてくれなくなるから(北信越2戦2勝と2戦2敗では相模の警戒心が雲泥の差)
まあでも能登であんなことが起こって、野球ができる喜びを感じている北信越に吹いている風は無視できまい。
585氏が広陵の中井監督に激怒して広陵買わなきゃよかったは予想あるある。
練習用のヘルメットをスプレーで白くしたら暑さ対策に効果的だったと記事で読んだが、まさか試合用の帽子とアンダーシャツまで白にしてくるとは(笑)
ファッションモンスター585氏には我慢できないだろう。
逆に大会が始まって後出し予想できるなら、北信越最強の投手陣を誇る北陸を買いたいと思ったのは私だけだろうか。
>佐々木氏
岡山勢が延長強かったは知りませんでした。調べていただいてありがとうございます。
改めて誤審は力投した中本投手に気の毒すぎますね。
途中からセカンドに入ってた本来なら最後のバッターになった選手。
前の打席の内容も悪く、完全な安パイ。チーム紹介のVTRでMCしてましたし。マネージャーみたいな子は言い過ぎか。ガチムチの鍛え上げられた智弁にあって一人普通の子。
バッテリーも狙ってスライダーを引っ掛けさせて、おあつらえ向きのゲッツーでタイミングも完全にアウト。試合終了でしたからね。
ネットに出回ったデイリースポーツの写真がモロで衝撃的。
高野連によるルール改変も怖いんですが、あからさまな誤審を狙ってやられたら野球が壊れる。心配になるレベル。