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栄養士さんに聞きました |
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森のくまさん
(1549)投稿日:2005年02月01日 (火) 21時39分
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@バナナが給食に出なくなったわけは? O-157がもっとも大きな理由。O-157が出てから、次亜塩素で 消毒して 何回も水で洗うなどの作業が入ってきたからだそうです。バナナは、次亜塩素につけると薬が皮をぬけて、バナナの実に浸透してしまうという弱点ももっているためらしい。ちなみにみかん(ノーワックスものを買うようにしているそうだ)は、次亜塩素に5分間ひたし、4回も水洗いしているということだった。
Aエビを選ぶ基準は? とにかく味がよければ、値段が安いものを選ぶ。天然ものは高くて、手が出ないので、養殖物を選んでいる。インドネシア産のエビがほとんどということだった。ちなみに牛肉の方は、狂牛病で騒がれたので安さではなく注意深く選んでいる。
B野菜はどこから? 中国産の野菜は入れない。中国の野菜は農薬の濃度基準値が高いということと、遠いところから運ばれるので鮮度がおちるからという理由だった。ほとんどが国産で旬のものを利用するようにしている。(どの野菜は、どの時期に、どこの県でという表も見せてくださった。)どうしても国産がない時は、外国産の冷凍物を利用している。たとえば、タイ産の枝豆や、アメリカ産のグリンピースなどを利用。
そのほか育てる段階で使った農薬などは、表示しなくてもよく、できあがった段階での検査したものを表示すればいいということも教えてくださった。つまり、成長段階でどんな育て方をしたのかは、消費者に伝えなくてもいいということになる。たとえば、バナナなどは、小さな実がなる早い段階で農薬につけられる場合があるが、その場合も、表示にはまったく出てこないということも付け加えてくださった。 Oー157や、狂牛病、そして農薬に汚染された中国産の野菜等は、騒がれたので、給食でも対策がとられるが、まだ、騒がれない他の食べ物は、やはり安いというのが一番の決めてになるようだ。個人の消費者ではなんともできないことも、子どもや父母などの要求で、公教育の給食に出る食物に意見を反映すれば、とても大きな力になりそうですね。
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□労働者・アジアの子どもの視点で/ヤマユリ
(1551)投稿日 : 2005年02月06日 (日) 11時51分
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くまさんも中国やフィリッピンから来た子が悲しい思いをしないようにしたいと言ってました。 「農薬をたくさん使っているから中国野菜は危険」で終わってはいけない。そこで働いている人は農薬を使って大丈夫なんだろうか?農薬ってなぜ使うのだろう?という視点で見ることが出来れば、日本でも農薬を使っている農家もあるし農薬中毒もあるということにつながらないだろうか。 水俣で有機水銀中毒、レーヨンの二硫化炭素中毒を学び、親への聞き取りで有機溶剤などの危険物を取り扱うにはちゃんと勉強して資格を持った人が扱うことになっているなどを学んだので、中国やフィリッピンの人たちは、農薬が危険なことを知らされているのだろうかという疑問が出てきたらいいなと思います。 子どもと近所の図書館に行き、とてもいい本を見つけました。 「アジアの子ども」アジア保健研修財団「アジアの子ども」編集委員会編/明石書店/1994/\1600/です。フィリッピンのバナナ、インドネシアのエビはもちろんそのほかの東南アジアの国々の子どもたちの視点から南北問題を提起しているすぐれた本です。絵も多くて授業の資料にも活用できます。 |