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1ぴきのエビのむこうに |
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森のくまさん
(1527)投稿日:2005年01月18日 (火) 21時21分
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明日、学年のA先生が「1本のエンピツのむこうに」(スリランカ)の絵本を読み聞かせをしてくれます。ビデオビュアーを使って、スライドに大写しにしながら行います。この時、昨年担任していたコンタのビデオ(北海道の奥尻の大津波)も見せてくれるそうです。コンタは、九死に一生スペシャルシリーズが大好きで、奥尻の大津波もこのシリーズの一つにあったんだそうです。今回のスマトラ沖大地震のタイの大津波は10メートルほどもあったので、クラスの子ども達とすごく驚いていたのですが、コンタの奥尻のビデオの大津波は30メートルもあるものだそうです。大画面で学年みんなで見れば、コンタもさぞうれしいことと思います。 ★『1本のエンピツのむこう』にのようにバナナとエビもシリーズ化して、★『1本のバナナのむこうに』★『1ぴきのエビフライのむこうに』なんていう学習のタイトルはどうでしょうか? 子ども達の身近にあるエンピツやバナナやエビからスタートして、遠くのアジアがみえてくるというわけです。そして、道徳的な「仲良くしましょう!」「協力しましょう!」の国際理解教育ではなく、身近な食べ物から入って、アジアと日本の関係をいろんな事実から知っていきたいものです。「エビと日本人」岩波新書 村井吉敬 によれば、エビをとっている(とらされている)国では、@乱獲 Aくず魚の投棄Bトロール漁への抗議、Cマングローブ林の破壊C黒変防止の薬剤投与 ・・・など、とりかえしのつかない生態系の破壊や、生活の破壊、不公正や搾取がすすんでいるそうです。「ただ買う、ただ食べる人」である私たちの国とエビをとる国とは、私たちが知らない間に、ゆがんだ関係になってしまっているわけです。こういう事実を知らずして、「仲良くしましょう」はありませんよね。もちろん、今こうした食べ物を消費している生活者の親とも充分勉強していける身近な学習ですね。「バナナと日本人」岩波新書 鶴見 良行も急いで読まなくては。 それから、スマトラ沖地震を教材化していると、職場でいろんな方が声をかけてくださいます。阪神大震災で親類をなくし、当時の様子をビデオに残しているから使ってという方、NHKの『歴史は動いた』の番組で、和歌山のある地方では、津波に関する教訓があったことが最近放映されてたよ。ビデオにとったから、よかったらどうぞという方など・・やはり、 学年総合としてやっている強みがあり効果大です。もちろん、子どもたちは昨日の阪神大震災に関するたくさんの報道で、貴重な情報を集めてきてくれています。
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