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From:広中雅志
昨夜、2020年4月10日午後7時23分 大林監督が静かに息を引き取られました。
2016年に肺がんで余命3ヶ月の宣告を受けながら それから2本も映画を作り上げた大林監督… 余命宣告から3年8ヶ月・・・ついに旅立たれました。
本来なら、昨日4月10日は 新作『海辺の映画館〜キネマの玉手箱〜』の一般公開日。 まさに、大林ワールドの集大成とも言える作品が自らの手を離れ、 観客の皆さんの元へ歩き始める日でしたが、 その日に逝くことを まるで御自分で人生のシナリオに書き込んでいたかの様な…。 監督、公開延期のことは想定外だったんじゃないんですか? でも、 晴れの日の設定のロケも雨が降っていれば設定を雨に変えてしまうという監督ゆえ、 それも又良しとされたのでしょうか・・・。
最後となってしまった大林宣彦監督作品に 「広中くん、手伝ってくれないかなぁ?」とお誘い頂き、 姪のさやかと一緒に ナレーションはじめ、詩の朗読、更には尾道の人達のアテレコなど、様々な形で 「声」の出演者として参加出来たこと・・・。 ブースの中ではなく、副調の監督席の隣に設置されたマイクに向かい、 映画の最初から監督の口立てで収録していった昨年の春…。 決して、 忘れません。
大林監督、 お疲れさまでした。そして― ありがとうございました。
2020.4.11 広中雅志
監督、また、あらためて天国へお手紙書かせて頂きます…。
2020年04月11日 (土) 17時54分
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