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脱 三日坊主 宣言!

このサイトの管理人、表具師かっぱの日記です。
(新規投稿は出来ませんが、ツッコミは入れられます)

別冊 表具師かっぱの「脱 三日坊主 宣言!」もちまちま更新中

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研修所3日目 (9/22)

今日(9/22)は昨日と違い屋外での研修が加わります。メインは隊集会でのパイオニアリングとチームプロジェクトの部分計画の実施です。

本日の個人目標:ベンチャースカウト(高校生)になりきって楽しむ!

今朝は場外の野営地で朝を迎えました。朝礼までに研修所に戻る事になっていましたが、朝礼までにする事も他にあったので、朝食と撤営(てつえい)をさっさと済ませて、7時前には研修所に帰りました。

サイトに帰って、朝礼までの1時間で、寝具の乾燥と荷物の整理をし、チーム報告書をまとめ、食器乾燥棚を作り、当番チームだったので朝礼の準備をし、チームプロジェクトの部分計画書を作成しました。(時間が無い)

朝礼の後、簡単なゲームとスカウツオウンがあり、3日目の講義が始まります。今日は昼食(お弁当)を挟んで4つのセッションが行われました。

(今日の分も非常に長くなりそうなので、後日、改めてアップします)

本日のツッコミ



研修所2日目 (9/21)

今日(9/21)のメインイベントはベンチャー章課題「1泊単独キャンプ」の体験です。(と言っても、単独ではないのですが…) それまでは室内での研修が中心です。

本日の個人目標:睡魔との戦いに勝つ精神力を養う!

起床時間は6:00(炊事当番は5:30)です。炊事当番が朝食を作っている間に残りの人でテントと寝具の乾燥作業など、基本的な日課をこなします。朝食後、サイト内の整理と報告書の作成をし、制服に着替えて点検を待ちます。点検を受けている間に各自の健康状態などのチェックがあります。点検終了後は広場に集合して講評を受け、改善すべき点と、他チームから見習うべき点を聞いてサイト改善の参考にします。

点検講評後は朝礼です。ボーイ隊までは指導者が司会進行を務めますが、ベンチャー隊以上は、スカウトが企画し司会進行を務めます。(国旗掲揚は朝礼で行います)

朝礼の後、宗教儀礼(スカウツオウン)があります。ボーイスカウトでは、加盟員がそれぞれ明確な信仰をもつことが奨励されています。宗教と聞くと身構えてしまう人も居ると思いますが、ボーイスカウトが奨励するのは特定の宗教ではなく、個人の信仰心です。ボーイスカウト運動は「ちかい」と「おきて」の実践を基盤として、成人指導者の協力により一貫したプログラムによって、社会に奉仕できる能力と人生に役立つ技能を体得し、かつ、誠実、勇気、自信及び国際愛と人道主義を把握・実践できるよう教育する事を目的としています。「ちかい」と「おきて」の実践は明確な信仰心の上にこそ成り立つものなんです。

いよいよ2日目の講義が始まります。今日は昼食(お弁当)を挟んで6つのセッションが行われました。

「青少年の理解(§VS01)」: 支持待ちタイプが多いと言われている最近の高校生ですが、当然、彼らなりに色々な事を考えています。それを上手に引き出してあげる事が出来れば、『支持待ち』から『自発活動(やる気)』へと導いて行けます。その為には、彼らと本音の付き合いが出来なければいけないし、彼らの考えを知る事が指導者の務めです。

「進歩制度と隊の運営(§VS02)」: シニアー隊からベンチャー隊に移行した時に大きく変わったのが進歩制度です。以前は、シニアー章 → 隼章(はやぶさしょう) と進級し、最高到達点として「富士章」がありましたが、ベンチャー隊に移行後は ベンチャー章 → 富士章 となり、富士章取得後のプロジェクト挑戦が奨励されています。富士章が最高到達点ではなく、ベンチャー活動のベースになったんです。(これは誤解される事が多いのですが、富士章の値打ちが下がったのではありません。進歩制度素の物の方向性が進級からプロジェクトアワードの取得に移ったという事です。富士章という名称が同じなので誤解されるのでしょう)
隊の運営方法も大きく変わりました。シニアー隊では隊プログラムが中心で、そこで拾えなかった個人のニーズはアドホックグループとして活動していました。また、隊プログラムを進行する上で、各プログラムの進行に合わせて企画委員会、計画委員会、実行委員会が組織され、スカウトの自治によって運営されていました。それがベンチャー隊に移行して、より強いものとなりました。アドホックグループで行われていた個人またはグループのニーズは、個人またはグループプロジェクトとして、隊活動の中心となり、隊運営は議長を中心とする隊運営スタッフで行う隊運営会議と、隊員全員で行う隊会議で決議され進行するようになりました。逆に言うと、より自発活動にシフトした為に、スカウトにやる気が無ければ何も進みません。指導者の役割は、隊運営のサポートからスカウト自身のやる気を引き出す事になりました。
少人数隊の場合、隊運営会議・隊会議・プロジェクトグループの会議・隊集会の構成員が全て同じになる事も考えられますが、全ての会議にはそれぞれの意味と役割がありますから、今、何をしているのかを明確に分けてやることが必要となります。(少人数隊の運営は非常に難しいです)

「グループワーク(§VS03)」: 上記のように隊運営は各会議によって行われますので、活動のベースはグループワークになります。(会社組織みたいでしょ?) このセッションではグループワークを教育に取り入れた意義やその教育効果も含めて、システムの骨組みを学びました。実践はこの後のセッションで展開されます。

「スカウティングと環境教育(§VS04)」: このセッションは、今までと少し流れが変わります。隊運営が各種の会議によって進められるとはいえ、活動の中心は野外です。それはボーイスカウト運動が、班制教育、進歩制度、野外活動の3つの柱で支えられているからで、野外活動の無いボーイスカウト活動はありえません。野外に出るという事は、当然、環境問題に直面する訳で、環境教育は避けて通れない問題なのです。「来た時よりも美しく」「残して良いのは感謝のみ」とは昔から言われてきましたが、見た目だけではなく、環境問題に配慮したプログラムを展開するよう、日ごろから意識を高めるようにしておかなければなりません。

「隊のプログラム(§VS05)」「ベンチャープロジェクト(企画・計画)(§VS06)」: このセッションから「実行によって学ぶ」という形式になります。スカウトの立場になって隊運営と進歩課程、プロジェクトの企画・計画・実施・評価を体験します。はじめに、今夜の「1泊単独キャンプ」の計画書を作成しました。ベンチャープロジェクトへの参加はベンチャー章以上のスカウトと規定されており、ベンチャー章を取得するには「自ら計画した一泊単独キャンプを隊長の承認を得て実施する」という項目があります。その「1泊単独キャンプ」を体験し、ベンチャー章を取得してプロジェクトに参加するのです。(研修所では時間の都合上、ベンチャー章取得前からプロジェクトに参加していますが、本来はベンチャー章取得後でないと参加できませんのでご注意下さい)
計画書を隊長に提出したら、活動年度(通常9月から翌年の8月)末までに行われる次年度の年間プログラム作成にかかります。(ここからはドラマ仕立てになります。(笑) ) 全員出席の隊会議で、ニーズの集約と活動チームの編成を行います。(必要なら次年度の議長と運営スタッフを選出します) この隊会議で次年度の活動の骨組みを決めますから非常に重要で、できれば十分な時間を取って可能な限りのニーズを引き出してやる必要があります。ニーズを集約し、いくつかの活動チームが出来たら隊会議は終了です。(あたりまえだけど、本年度の活動に関する議事が有る場合は会議を続けます) この会議で「サイクリング」「サバイバル」「カヌー」の活動チームができました。僕は「サイクリング」のチームに所属しました。(活動チームに所属できるのは「ベンチャー章」以上のスカウトで、当然、議長と運営スタッフも含みます)
次に、活動チームに分かれて、1回目の活動チーム会議を行います。(これは同日でも後日でもチーム員の都合の良い時に行います) この会議ではチーフとマネージャーを選出し、チーム名を決めたり活動内容の大筋を決め、企画書を作ります。(僕はチーフになりました)
続いて隊運営会議が開かれます。参加者は議長を含む隊運営スタッフと、全活動チームのチーフ(及びマネージャー)です。各活動チームから提出された企画書を元に年間プログラムを作成します。(この段階で企画書に不備がある場合は、次回の隊会議までに活動チーム会議を開き企画を練り直します)
隊運営会議で作成した年間プログラムは、隊会議の承認を受けて成立します。隊会議に於いて各活動チームは、企画書の内容を発表し、質疑応答の後、承認を受けます。(ここで出た意見は、計画の参考になるので、マネージャーはしっかりと記録しておかなければなりません) 全ての活動チームの企画が承認されれば、次に個人プロジェクトの発表と質疑応答、承認を行い、隊運営会議で作成した年間プログラムに書き加え、承認されれば年間プログラムは成立します。(8月末までに成立する事が望ましい) 実際は、ここで成立した年間プログラムは、かなり流動的なものです。なぜなら、個人プロジェクトについては年度の途中で加わるものもありますし、チームプロジェクトも、計画段階で細かな変更もあるかもしれません。また、プロジェクト遂行の途中で派生するプロジェクトもあります。ですから、定例の隊運営会議と隊会議で追加承認を得て年間プログラムは書き加えられて行くものなのです。(極端な話、完璧な年間プログラムは活動年度末に完成します。(笑) )
ここからは新しい活動年度のお話です。各プロジェクトには活動期間があり、その期間内に全体計画書の作成と承認、事前準備期間に行う活動の部分計画書の作成承認及び部分計画の実施、プロジェクトの実施展開、評価反省及び報告書の作成・提出を行います。(その間、隊会議で途中経過の報告も行います) チームプロジェクトの活動期間に関わらず、個人プロジェクトや技能章・宗教章の取得などの活動は平行して行われますが、研修所では全ての活動チームが同時に活動期間に入り、個人プロジェクト等は行っていないという特殊な設定でセッションを進めます。
プロジェクト活動期間に入ると、まず全体計画書を作ります。テーマ、目的、目標を定め、それを実現する為に、いつまでに何を調査し、何を準備し、どんな訓練をして行くのかを決めます。この段階で派生するプロジェクトがあれば企画を隊運営委員会に提出します。例えば「サイクリング」の場合、コースの決定や下見も必要ですし、自転車の分解修理の技能を取得したり、交通法規の学習も必要です。また、体力作りもしなくてはなりません。それらの事をいつ頃までにどの程度まで準備するかを計画します。また、準備品・携行品、予算、安全対策など、全体計画書に盛り込んで、隊運営会議に提出します。ここで承認されれば隊会議で発表して承認を受けます。全体計画の承認を受けたら、事前準備期間に行う活動の部分計画書の作成に移ります。今回は、自転車の分解修理の部分計画を立てて、明日、実施する事になりました。
ここまでが今日のセッションです。

セッションの進行が遅れた為、この時点で外は真っ暗でした。お腹もすいていますが、野営地で夕食を食べる事になっていますから、これから準備をして「1泊単独キャンプ」に出発しなくてはなりません。(単独といってもチーム単位でのキャンプです) 野営地には飲料水が無いので、予め調理用の水を含めて飲料水を用意して、テントと寝具と炊具を持って出発の報告をした後、野営地へ向かいました。
野営地は、研修所から2km程度の山の中なので、すぐに着くはずだったのですが、道に迷っちゃいました。(T_T) すぐに正しいコースに戻ったけれど、チームのメンバーが1人、体調を崩し研修所に帰ったので、野営は5人で行う事になりました。
野営地に着いて、テントを張っている間にお湯を沸かし、夕食を作ります。(レトルトだけど…) 食べ終わった後、今日の反省などを話し合い、そのまま雑談に移り気が付くと0時。明日も早いので寝る事にしました。

本日の反省点。睡魔に負けました。(しかも完敗。(x_x) )

本日のツッコミ



研修所1日目 (9/20)

今日(9/20)から4日間、ボーイスカウトの指導者養成の為の訓練機関であるウッドバッジ研修所に入所します。(研修所については 9/8 の日記を御覧下さい) 僕が参加するコースは「ベンチャースカウト課程兵庫第5期」で場所は「尼崎市立 青少年いこいの家」です。(尼崎市の施設なのに猪名川町にあります) 公共交通機関で行くにはかなり不便なので、西宮から参加する人と待ち合わせて車で行きました。

「ベンチャースカウト」というのは中学3年の9月から20歳未満(兵庫連盟は18歳まで)の男女が対象で、昔は「シニアースカウト」と呼ばれていました。(平成10年の教育規定改正により移行) 変わったのは名前だけではありません。班・委員会制度からグループワークへ、プロジェクトアワードなどの進歩課程の大改正、女子スカウトの受け入れなど、それこそ大改革がおこりました。で、その移行期間に休隊していた僕は、基本から勉強し直す必要があり、今回の入所に至った訳です。(ベンチャー部門についてのセッションは明日以降に行われるので、そこで改めて説明しますね)

朝9:20から受付が始まり、10時より持ち物のチェック(この時点で2名の遅刻者在り。いこいの家の場所が判り難いからねぇ)、その後「道心門(どうしんもん)」をくぐり入所式に臨みます。入所式の後、オリエンテーション(§共通1)があり、基本動作(§共通2)の確認(服装、敬礼、集合隊形等)の後、設営についての説明がありました。キャンプに使う道具の使い方やサイトレイアウトの基本を学習し、各チーム毎に生活空間であるテントサイトを作ります。今回は、宿泊用テントが個人装備、その他はチーム備品として貸与されました。必須の工作物として「立ちかまど」があり、それで夕食を作らなければなりませんでした。ところが、与えられた材料が竹でなく角材だったので苦労しました。サイト自体はすぐに出来たのですが、立ちかまどに時間が掛かった為、夕食の準備が遅くなり、食事の時間が殆ど無く、味わってる時間はありませんでした。(T_T)

食後のセッションは「スカウト運動(§共通3)」「スカウティングとキャンプ(§共通4)」「ちかい と おきて(§共通5)」の3つでした。この後、チームサイトに戻り、今日の反省や疑問などを話し合い、お勉強はおしまい。夜食を食べ、片付けをした後、サイト内の点検をして寝ました。

本日の反省点。時間配分を良く考えて、バーナー(個人装備)で夕食を作ればよかったかも。「立ちかまどを作ること」は必須だったけど、「立ちかまどで夕食を作ること」とは言われてなかったもんなぁ…。(笑)

本日のツッコミ



そなえよつねに (9/19)

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ボーイスカウトのモットーは「そなえよつねに(備えよ常に)」です。(カブスカウトは「いつも元気」、ビーバースカウトは「なかよし」です) 英語で言うと "Be-Prepared"、自分の義務を果たす為の準備が、精神的にも肉体的にもいつでも出来ているという意味です。

明日(9/20)からの4日間、ウッドバッジ研修所ベンチャースカウト課程(兵庫第5期)に参加します。(研修のシステムについては 9/8 の日記を御覧下さい) で、その為の準備を今日(9/19)中にしてしまわなければならないのですが、遅々として進みません。夕食後に必要なものを揃え、不足しているものは、夜遅くまで開いているディスカウントストア「ジャパン宝塚店」で買い、重量バランスを考慮してザックに詰め、20日の00:40頃、ようやく完成しました。やっぱり「せっぱメイツ」ですね。う〜ん、入所前にスカウト失格かも…。(笑)

他の「せっぱメイツ」同志の名誉の為に、「せっぱメイツ」について僕なりに定義しておきますね。「そなえよつねに」の対極にあるのが「せっぱメイツ」と思われるかもしれませんが、「せっぱメイツ」とは、期限ギリギリになって初めて秘められた能力を発揮する人達を指します。決して、期限を守らない、いい加減な人達ではありません。課せられた義務は期限までに何とか形にする事が出来るんです。そこのところは誤解の無いようにお願いします。(u_u)

さて、明日(9/20)から4日間の日記は、研修所についてのレポートです。ボーイスカウトの指導者訓練に興味のある方は要チェックですよ!

本日のツッコミ

たちお

そなえよつねに
って、懐かしい!
久々に思い出しました。
あと創始者のなんとか かんとか オブ パウエル(?)という名前がまだ出てきません。(+_+)

(2002年10月08日 (火) 05時09分)

表具師かっぱ(管理人)

創始者は、Robert Stephenson Smyth Baden-Powellです。英国の男爵で、ギルウェル(地名)のベーデン-パウエル卿(Load Baden-Powell of Gilwell)と呼ばれています。(おしい(笑) )
我々スカウトは、敬意と親しみを込めて Baden-Powell を B-P と呼びます。
B-P は、スカウトのモットーである「そなえよつねに(Be-Prepared)」も表していて、B-P Spirit こそが、我々に最も大切な教えであると、子供の頃に学びました。(今ではすっかり「せっぱメイツ」だけど…)

ちなみに、ベーデン-パウエル と表記するのはボーイスカウト関係者のみで、一般には ベーデン-ポーエル と表記されます。

(2002年10月08日 (火) 19時59分)

りティ

不思議……。
まるでせっぱメイツが
とてもりっぱメイツに聞こえる。
我ながらウマイ!悦

ポイントは期限、同感ですね。
つまり期限がはっきりしていないと……。(死)

(2002年10月18日 (金) 02時08分)

表具師かっぱ(管理人) E-mail

日記の再スタートの為に、12/31 を期限にごにょごにょとやってきたのですが、掲示板の仕様に悩まされて、間に合いませんでした。(T_T)
「りっぱメイツ」どころか、「せっぱメイツ」も失格ですね。

(2003年01月01日 (水) 16時29分)



表展2日目 (9/18)

今日(9/18)は、表展の最終日。競技大会の表彰式と、訓練校の修了証書授与式が午後2時から行われるので、お昼過ぎに車で会場に向かいました。本当は、電車で行く方が時間も正確だし楽なんだけど、今日は作品の搬出もあるので仕方なく車で行く事になったんです。

ところがというか、やはりというか、思った以上の大渋滞。着いたのが2時過ぎ。駐車場も満車。間に合いませんでした。(T_T) まぁ、表彰式が先に行われるし、僕は入賞していないから問題はなかったんだけど、関係者の皆さん、ごめんなさい。(u_u)

競技大会の感想を書きます。負け犬の遠吠えと思う人は思って下さい。(笑)
額装部門は3点でした。3点中、2点がアイデア賞を受賞していました。知事賞、能力開発協会会長賞、技能士会連合会会長賞、芸術文化協会賞、努力賞(2点)は、全て軸装部門からの受賞でした。額については良く判らないのでコメントは控えますが、掛軸についてはかなりハイレベルな戦いだったようです。ただ、素直な感想を言わせてもらいますと、受賞作品はインパクトのある造形(創作)表具ばかりで、正統派の掛軸を作っていては、絶対に入賞できないようです。今年の本紙は棟方志功の版画でした。本紙は派手なんです。本紙を引き立てるのが表具だと思うのですが、本紙と喧嘩してしまっている表具が多かったように感じました。僕の認識が古いのでしょうか? それと、2年前、版画の余白を切り落として怒られたのに、今年は余白を落とした作品も入賞していました。(採点基準を明確にして欲しいです)

お客様からの預かり物として作品を作るという立場なら、訓練校作品のように本紙を切ったり、自由な発想で造形表具を作るには制約があるはずです。実際には、仕立てる様式や使う裂なども事前に納得して頂くまで話し合って決めますし、自由に作ってくれて構わないと言われた場合でも、その本紙に書かれている物の意味を良く考え、様式や裂の取合せを決めてお客様の了解を得てから制作にかかります。事前に了解を得る事が出来なかった場合でも、完成した作品を見て頂き、その作品の制作意図など細かく説明して納得して頂く必要があります。競技大会に出品している全ての作品もお客様からの預かり物として作品を作っているはずなので、明確な制作意図があるはずなんです。(それが無い作品に、入賞の資格はありません) ですから、審査も、作品だけを見るのではなく、制作意図も含めて評価して頂きたいと思います。(棟方志功の好み表具だと理解して貰えたんでしょうか? ちょっと不安です)

今年の僕の作品に対する講評は「きめ細やかな作業に心掛けてください。寸法的なものも一考!」というものでした。出来上がった時に台紙の寸法がちょっと大きいかなと思ったところを指摘されました。それから、まだまだ仕事が粗いようです。もっと努力しなきゃね。

本日のツッコミ





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