このサイトの管理人、表具師かっぱの日記です。
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別冊 表具師かっぱの「脱 三日坊主 宣言!」もちまちま更新中
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阪急東宝グループの阪急彩都開発株式会社は、大阪府箕面市・茨木市にまたがる広大なエリアに彩都(国際文化公園都市)を建設中です。その第一期工事分である阪急彩都ガーデンビレッジ内の17戸が間も無く完成予定で、今日はその内の7戸の襖を作る為に寸法を測りに行ってきました。
現地に着いてまず困ったのが、ゲートから建築現場までが遠過ぎて、何処で工事をやっているのか判らないのに、ドコモ以外の携帯電話が殆ど使えないって事です。今日は、新設の小学校の前の道路を整備中で、さらに遠回りをさせられたから本当にたいへんでしたよ。
仕事は7戸分の襖の新調と戸襖、障子の紙張りですが、今日は寸法を測って帰るだけです。今日測った寸法を元に下地を作って後日あらためて建て合わせに来ます。その時までに建具屋さんが障子と戸襖を作って来ているはずなので、それらを持って帰り、紙を張って、新調した襖とともに納めます。昔は7戸もあったら2〜3往復しなきゃ運べなかったのに、今回は1戸につき和室は1室ですから枚数もそれほど多くなく、一度で運べてしまえるほど少なくなってしまいました。本当に和室離れが進んでいますね。
表展出品作品集を更新したついでに、Opera 7.20 でうちのサイトの表示チェックを行ったのですが、link要素でサイトナビゲーションを提供しているにもかかわらず上手く働いていない事を知りました。Mozilla や iCab で正常に機能しているから大丈夫だと思っていたのですが、知ってしまった以上は何とかしたいじゃないですか。で、色々と調べてみました。
結論から言うと、一つのlink要素について、rel属性値を複数指定すると認識しないだけでなく、しなくなるようです。また、rel属性値が一つの場合でもrev属性を同時に指定すると認識rev属性は完全に無視されるようです。
次の文書(rel="Next")がその文書の章(rel="Chapter")であったり節(rel="Section")であったり項(rel="Subsection")であったりする事はよくあるわけで、rel属性値を複数指定できないと言う事はその分、行数が増えてしまいます。また、対応しているリンクタイプもまだまだ不十分なようで、同じrel属性値を持つ文書があっても、一つしかリンク先として認識されないようです。(参考:Idiot's Site内サイトナビゲーション機能について)
まあ、rel属性とrev属性を同時に指定しなければならないケースは稀ですから、これは不要と思われるrev属性を削除すれば対応できますが、複数あるrel属性値の為に同じ文書へのlink要素を複数行に分けて書くというのは非効率的で、出来れば避けたいと思うのですよ。どう対処しようか迷ってます。
今日は表展の最終日。例年通り、競技大会の表彰式と、訓練校の修了証書授与式が午後2時から行われるので、それに合わせて昼過ぎに車で出掛けました。(今年も渋滞に巻き込まれましたが、早目に出た事もあって時間には間に合いました)
式典は30分ほどで終わりましたので、展示会場に入り、まずは事務局の仕事として記録用に全作品をデジカメで撮ることから始めました。今年の作品数は、特別出展が20点、一般作品が65点、競技大会が24点、訓練校が17点(講師の作品2点を含む)の合計125点です。うちのデジカメ、バッテリーがみるみるなくなるので有名なキヤノンの PowerShot S20 です。液晶表示を消して光学ファインダーを使えばそこそこ持つのですが、会場が狭いので光学ファインダーが使い難く液晶で確認しながらの撮影でしたから、125枚の撮影でフル充電のバッテリーパックとリチウムバッテリー(2CR5)1個を綺麗に使い切りました。(T_T)
写真撮影も終わったので、あらためて皆さんの作品をじっくりと見させて頂きました。この作品はここが良いとか、こんな色使いも出来るんだとか、他の人の作品を見るのは刺激になりますね。今年も良い勉強をさせて頂きました。
今回の競技大会には軸装21点、額装3点の合計24点の作品がエントリーされていました。(目録では25点となっていましたが、1名棄権されたようです) 受賞作品の画像を掲載する訳にはいかないですが、受賞者のお名前と作品の形式と本紙を紹介しておきますね。(本当はお見せしたいのですが、受賞者全員から許可を貰うのがたいへんなので…)
流石に受賞作品だけあって、仕事は非常に丁寧で、隅々まで気を配って作っていますね。ただ、やはり今年も額装1点を除き、どれもデザインの面白い造形表具ばかりで、何か釈然としないものがありました。訓練校最終日、特別講師もお話の中で本紙を引き立てるのが表具であり、本紙の印象が薄れる(本紙と喧嘩する)ようでは造形表具であっても失敗である
と仰っていましたが、審査員の方はどのようなお考えなのでしょうね。
今年の本紙は色紙大の絵手紙で、絵とそれに添えられた短い文に季節感が込められています。ならば、その季節感を大切にして、その季節に合った裂の模様や色の取合せをして、本紙を生かすデザインにするのが表具ってもんじゃないですか? 今年も制作意図を発表する機会は与えられませんでしたが、受賞作品の制作意図を訊いてみたかったです。ちなみに僕の作品の制作意図は9月10日の日記にも書きましたが、あらためて書いておきますね。
本紙は「椿 (この花を見るといつも心が凛とする)」でしたから、冬の凛とした空気をイメージして裂は冬の取り合わせにし、中廻しは雪の模様です。また、椿は茶花として好まれますし、凛とした格式を持たせる為に濃茶席にも掛けられる幢褙表具に仕立てました。審査員の皆さんに制作意図は伝わったでしょうか?(本当は茶室の床の間に掛けた方が見栄えが良いのですが、掛軸を見た時に一番最初に目に飛び込んでくるのが赤い寒椿ならば半分は成功です)
さらに今年は全体としての講評が口頭で行われただけで、各作品に対する講評は頂けませんでした。ですから、僕の作品の何処をどのように改善するべきなのかも一切判らないままです。ちょっと不満の残る競技会でした。
今日から2日間、神戸の兵庫県民会館で「第32回 表装美術展」が開催されています。
今年も昨年同様、僕はお留守番。そして、今年もたいした仕事も無く、午前中で終わってしまい、午後は店の掃除とか、道具の手入れとか、犬の世話なんかをしながら過ごしました。
今日は退屈な1日だったけど、明日は色々な人の作品が見られるのでちょっと楽しみです。