このサイトの管理人、表具師かっぱの日記です。
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別冊 表具師かっぱの「脱 三日坊主 宣言!」もちまちま更新中
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暦の上では今日から立春までの中気が一年で最も寒い時期に当たります。僕が子供の頃はこの約2週間の寒い時期を利用して大量の糊炊きをしました。(この時期の糊は何年も寝かせて古糊として使います)
今は専門の糊屋さんが作る糊を買ったり、化学糊を使ったりする仕事が多くなったので、大量の糊炊きはしなくなりましたが、それでも表装用の正麩糊は自家製のものも使いますので恒例行事である事は変わりありません。
満足の行く良い糊が一人で炊けるようになるには、充分な経験を積んで勘を磨かなければならない訳で、昔から「糊炊き三年」と言われています。小麦粉の澱粉質をベースに作るのですが、お店によってそこに一工夫を加えており、それが所謂秘伝となるのです。
今年の糊も甕に入れて水を張って床下に置きました。それと同時に、昨年までに作った古糊の甕の水を入れ替えて今年の糊炊きは終わりました。
このタイトルで「四畳半襖の下張」(伝:永井荷風著)という小説または最高裁判例を想像した人、残念ながら違います。今日は珍しく表具師っぽい日記です。(笑)
今日は、ちょっと高級な和襖の蓑張(みのばり)に使う反故(ほうぐ)を作りました。
和襖の新調の工程は、大きく分けると、骨下地作り→下張り→建て合わせ→泛張り(うけばり)→上張り→仕上 となります。骨下地は採寸して専門の下地屋さんに注文して作ってもらうのが一般的です。最高級の本襖は、木製の組子骨地に 骨縛(ほねしばり)→胴張(どうばり)→蓑張(みのばり)→蓑押え(みのおさえ) の順に下張りを行い下地を作ります。(蓑張を重ねる枚数も値段によって異なります) 一方、普及品の襖は「チップボール襖」と言って、木製の組子骨地の両面に、耐水性のチップボール紙を接着して骨縛と胴張を兼ねた下地を使い、値段によっては下張り(蓑張・蓑押え)を省略するものもあります。(下張りを行えば、それだけ襖が丈夫になり、また仕上がりの風合いも柔らかい感じになります) ちなみに京都御所で使われている襖の蓑張は8枚重ねらしいです。
蓑張に使う紙はそれほど上等なものは必要ないので、昔から反故(ほうぐ)という古い和紙(古文書や手紙、大福帳など)を使っています。この反故、昔は紙が貴重だったから、要らなくなった紙を捨ててしまわずに裏返しにして襖の下張りに再利用したのでしょうが、今は古文書としての価値の方が高くなって、本物の反故を確保するのが難しくなってきました。そこで、現在では代用反故として新しく漉かれた和紙を使う事が多いです。ちなみに「ほうぐ」というのは関西地方で、一般には「ほご」と呼ばれています。そう、「約束を反故にする」の「ほご」です。
今日やった作業は、代用反故ではなく、本物の反故を張代1分(約3mm)で継いでロール状にするというもので、単調ですが大切な仕事です。僕が子供の頃は、物差しを使わなくても1分の長さがわかるように、弟子入りしたばかりの若い職人さんにさせていた仕事だったのですが、今は従業員さんもいませんので、僕の仕事です。(入門したての頃にこの作業が毎日続くと、辛くて辞めちゃう人も結構いました)
まず、古書をばらすところから始めたのですが、今日使った本は国語辞典のようなもので、思わず読み耽ってしまい、ばらすのに半日かかってしまいました。(笑) 夕方から継ぎ始めて、終わったのは夜の10時前。肩こりに悩まされそうです。
ついでなので、襖の種類を下地を基準にざっと分類しておきますね。
一般的に、戸建の家には和襖(または単板襖)が、集合住宅には発泡系襖、ダンボール芯襖、ペーパーコア襖が新築時に使われる事が多いようです。
15日に Mozilla 1.6 がリリースされましたので、インストールして試してみる事にしました。(日本語版はまだ出ていません)
少し使った程度では判りませんが、以前より動作が軽くなった気がするので、もう少し使い込んでみようと思います。
Gecko エンジン搭載の Mozilla 系ブラウザを使う上で、いまや必需品と言われている「Camino べんりセット(v1.68)」をダウンロードして、Bookmarks にインポートしました。(「Camino べんりセット(v1.68)」は、ありみかさとみさんの「娘娘飯店しるきぃうぇぶ」で配布されています)
で色々と試してみたのですが、日記を書く上で最もよく使う「選択部分のソース」と「リンクタグ作成」が上手く動きません。(もしかしてうちだけ?) 動作サンプルページでも試してみたのですが、「選択部分のソース」は中身が空っぽのフローティングシートが開くだけですし、「リンクタグ作成」は全くの無反応でした。ちなみに、動作サンプルページを開いた時に、JavaScript Consoleには、Error: invalid quantifier ?
というエラーが表示されるのですが、「選択部分のソース」と「リンクタグ作成」の動作に関しては全くエラーは出ていませんので具体的に何処が悪いのかはよく判りません。
「選択部分のソース」は Mozilla 自身の「View Selection Source」でなんとかならない事もないですが、選択部分のソースを <blockquote> で囲む時は不便です。それよりも、「リンクタグ作成」が使えないのは痛すぎます。
公開中のソースを見ても何処がおかしいのか判らないし……。Mozilla の仕様が変わっちゃったのでしょうか? 要調査です。