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アサヒ・コムの社会記事で以下の記事を見つけました。(asahi.com の記事は数日で削除されるので、全文引用します)
人名に使用できる漢字を大幅に増やす方針を21日、森山法相が明らかにした。多様化する名付けの要望に対応するためで、年内にも戸籍法施行規則で定める「人名用漢字」を、現行の285字から1000字程度に増やす。
一方、常用漢字に含まれるものの、名前に使うのが適切かどうか疑問がある「殺」「罪」「悪」などの漢字についても妥当性を検討する。
戸籍法施行規則によると、名前に使える漢字は、常用漢字1945字と、人名用漢字285字。人名用漢字の見直しは90年に118字、97年に「琉」の1字を増やしている。
現行では「梨」はいいが「苺」はだめ、「鷹」はいいが「鷲」はだめ、など根拠が分からない点もあり、役所の窓口で名前が不受理となった親が裁判に訴えることもある。
法務省は「分かりやすい基準を設ける必要がある」としており、(1)戸籍担当者が肉眼で見える程度の画数に制限する(2)JIS漢字は基本的に認める、など客観的な基準を設ける考えだ。(12:12)
使える漢字の制限が緩和される事は良い事だと思います。今回は、人名用漢字についての話ではありますが、可能であれば常用漢字についても見直しをして欲しいですね。
漢字には、それぞれに成立ちと意味があります。それを無視して音が同じとか、形が似ているからと言った理由で統廃合して「常用漢字」を決めた戦後の国字改革は間違いだったと思います。表具の用語は常用漢字で書けないものも多く、また、扱う本紙に書かれているものも、いわゆる旧字体・旧仮名遣いのものばかりです。
学校では常用漢字しか教えず、新聞では常用漢字しか見ることが無ければ、常用漢字以外は読めないし使えないという時代が来るのは明らかです。(既にそうなっているかもしれません)
戦前の文化に触れる機会すら奪われていると言う現実に、もう少し目を向ける必要があるのではないでしょうか?
上記のような意見も、常用漢字しか使わずに書くとなんか説得力に欠けますね。(笑)