脱 三日坊主 宣言！

世界を震撼させたアメリカ同時多発テロから今日(9/11)で１年になります。テロの犠牲となって亡くなった大勢の方と、その報復攻撃で亡くなったさらに多くのアフガニスタンの一般市民の方に哀悼の意を表します。(u_u)

始めに断っておきますが、僕は、アメリカに対して、強い反感を持っている訳ではありませんが、少なくとも親米派の人間ではないです。アメリカ人の友人もそれなりにいるので、アメリカ人嫌いでもないと思うのですが、国家としてのアメリカの現状は好きではありません。そういうフィルターのかかった考え方ですから、不快に感じる発言があるかも知れませんが、そういう一面もあるんだと思って勘弁して下さいね。

世界をリードしている(と思い込んでいる)アメリカを含む国連常任理事国と、日本を含む G8 諸国は、あのテロから何を学んだのでしょう？　あれだけの犠牲者を出したテロ被害国にもかかわらず、世界中で反米感情が高まっているのはなぜでしょう？　他国の歴史的背景を無視して、自国の利益だけの為に内政に干渉し、挙句は自らが常任理事国である国連の決議を無視してでも武力行使を行おうとする傍若無人な振る舞いがエスカレートしたからではないでしょうか。アメリカの報復に同調して、この１年、世界の治安は確実に悪化しています。アメリカがあのテロから学んだものは、アフガニスタンに対する報復攻撃で得た、自国の兵士が死なない戦闘のノウハウだけだと思います。今後、さらに多くの地域紛争に軍隊を派遣する事が予想されます。武力での解決は不可能なのに…。

身内に犠牲者がいなかったから言える綺麗事かもしれませんが、対話による相互理解しか問題解決の方法は無いと思います。武力行使は紛争解決の最終手段であり、しかも、万策尽きてもなお使わずに交渉を進める努力を続けるべきだと思います。右の頬を打たれた時、左の頬をも向けろとは言いません。しかし、もし、アメリカがキリスト教国であるなら、相手をぼこぼこに殴り返すような蛮行だけは止めてもらいたいと強く願います。

また、まがりなりにも平和憲法を掲げ、國際紛争解決の手段としての武力行使はもちろん、武力による威嚇さえも行わないと宣言している日本が、この１年、どのような外交努力をしてきたでしょう。指輪がなくなったからと大騒ぎして、外国の大使との面談をすっぽかす大臣。機密費で競走馬を買っていた官僚。国際ルールを知らない大使館職員。不祥事は数えるときりがありません。ほんと、外交努力以前の問題です。

真の意味での平和な時代はいったいいつになったら訪れるのでしょうね。