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別冊 表具師かっぱの「脱 三日坊主 宣言!」もちまちま更新中
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英語の please について、哀さんが「ナンチャッテ外国語講座 (8――please の語源を教えてプリーズ)」で以下のように書いていらっしゃいます。
- 妻・Dianne
- I'm really stuffed... (本当にお腹一杯…) Could you finish my beer, Marvin? (Marvin、代わりにビール飲んでくれる?) (グラスを Marvin の方に遣りながら)
- 夫・Marvin
- Oh, please.
このやり取りの後、Dianne は苦い顔をしてなんとか自分のグラスのビールを飲み干しました。何故ならば、Marvin が please と言って彼女のお願いを拒んだからです。
この遣り取りを見て、please という単語を日本語の『下さい』・『お願いします』としか認識していなかった
哀さんは驚いたそうですが、Marvinさんの Oh, please.
は、Dianneさんの動作を受けて、Oh, please don't do [or say] that. (そんな事しないで[言わないで]) って感じの発言でしょうから、『お願いします』の意味で不自然ではないと思うのですが……。
Marvinさんの please も、その後に省略されたもの(この場合は don't do [or say] that)によって「拒否する表現」になるのであって、please 自体に拒否の意味はありません。きっとジェスチャーや語気で「えっ、僕ももう無理だからごめんね」って感じが出ていませんでしたか? 明確に No と拒否せずに、やんわりと断る表現として使っているんですね。
日本人が一般的に please と聴いて連想する副詞的な用法は、哀さんも書いていらっしゃるように、古典英語の may [or if] it please you や、丁寧な表現の if you please を省略した形ですから、please 自体は「どうぞ」や「どうか」といった副詞ではなく「喜ばせる」とか「〜の気に入る」といった動詞です。
と言うか、if you please は古典英語ではなく、現在も使われている丁寧な表現だと思うのですが……。違うのかな?