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[390] 投稿者:春菜 - 仮面  未完成


人間なんて信じられない…
信じていいのは自分だけ…
信じたら

後で傷つくのは私―――




私は西条コノカ。小学6年生。
性格…人間を信じない、一人を好む小学生。
小学生で一人を好む…というのは少し珍しいかもしれない。
でも私は一人が好きなのだ…というか、人間を好んでいないのだ。
別にすっごく嫌いっていうわけでもないが、とにかく信じていない。
友達や好きな人、親まで信じていないのである。
親を信じない子供…というのも珍しいかもしれないが、私の場合親を信じないのは“あたりまえ”といえる。
人間を信じられなくなった理由のすべてが親にあるからだ。
親のせいで人間を信じられなくなった。
人間を信じられなくなった理由…両親の離婚。
小3のとき、私の両親が離婚した。
私の頭の中には泣くより先に、“両親に裏切られた”とゆう考えがうかんだ。
まだ、グチャグチャな絵しか描けない2歳とかならそんなことなかったかもしれない…小学3年生だぞ?もう勉強だって結構進んで、友達と元気に遊んでる時期…そんなときに、ばーちゃんの家に泊められて、久しぶりに母に会えたと思ったら『離婚した』っていきなり言われたんだ。
それで信じられなくなった。
親を信じなくなったら最後、友達も、好きな人も信じられなくなる。
何もかも信じられなくて…信じられるのは自分だけ…この3年間ずっとそーやって暮らしてきた。
“仮面”のおかけで辛くはなかった。
“仮面”っていうのは“作り物の自分”。
私が作り出した嘘の自分。
友達、好きな人、親…皆に見せているのは仮面なんだ。
本当の自分を隠しているだけ楽だ。
本当の自分を人間に見せる気はない。
私にとって本当の自分を見せるのは弱みを見せるのと同じことになるからだ。
私にとって人間の前で仮面をはずすのは難しい。
もとの弱虫な自分を見せるのは嫌だ。
『仮面をかぶるのは難しくない?』ってきかれることがある。
まあ同い年の子たちには難しいかもしれない。
自分の気持ちを隠さないといけないから。
自分の感情をコントロールしてすべて“おさえないといけない”から。
小学生なんてまだ子供、感情をおさえることなんてできる子、私の知ってる中じゃいないね。
それだけ大変なこと…私にとっては簡単なんだ…どーしてだろ…
こーゆー運命で生まれてきたのかな〜と思うことがよくあるのだ…
もし本当にこーゆー運命で生まれてきたというなら私が簡単にできる理由の説明がつく。
というかそれしか説明方法がない。
私は一人が好き。
人間を信じていないから一人がいい。
ずっとそうだった。思えば幼稚園のころから仮面をかぶっていたのかもしれない。幼稚園のころは感覚がなかった。仮面をかぶっていたのに気がついたのは小3だった。
そのときはもう仮面をかぶっていたからいつからはじまったのかはわからない。
私はいつからはじまったのは、知るつもりはない。
知りたいのは”どうして人間を信じられなくなったのか”だった。
最近、両親の離婚だけが原因じゃないと分かった。
なぜだか知らない…そんな中途半端な答えは嫌だった。
だからいっぱいいっぱいいっぱい考える。
足りない頭を使っていっぱいいっぱい…
それでも分からない…いくら頑張ってもわからなくて…
あきらめてしまいたくなる…でもあきらめない。
あきらめたらそこで、今までの努力は水の泡だから。
答えがあるものは最後まで答えをだしたい…
仮面と本当の自分の唯一の共通点↓
私の性格…強がりで、負けず嫌いで、中途半端が嫌い。
この性格のせいでどれだけ苦労したか…
いつも強がって人前ではあまり泣かない子供だった。
いまでは“あまり”じゃなく“全然”になった。
人前で泣かないせいで、私は強い泣かない女だと思われてた。
友達も皆私の弱いところを知らない…それならいっそのこと隠してしまおう…そう思ってたんだ。
だから人前で仮面をはずさなくなった。
辛い思いをしたくない…そう思った。
きっと本当の私をさらけ出したら皆ビックリする…注目をあびるのは苦手だし、泣いたら目立つから泣かなかっただけ…でも、いまさら本当の自分を出すのはかっこ悪い。
本当の自分は泣き虫で弱くて…何もできない。
それを見せて嫌われるのが怖い…仲良しの友達まで離れていってしまいそうで怖いんだ…
本当の自分…誰になら見せられる?
私はいつもそればっかり考えていた。
親には一生見せられない…それは分かっていた。
離婚したころから決めてた…親には絶対に見せない…
信じていた…なにもわかっていないくらい一緒にいた親に裏切られた…もう親を信じることはできない…すぐにそう思った。
信じて後で傷つくのはいつも…私なんだから…
何人の人に裏切られたか…数え切れない…
信じてた人…そんなに信じてる人なんていなかった…でも…
信じていた人の半分以上の人間に…裏切られた…
信じていた人
裏切られるのは何よりも辛いこと…分かってたのに…
信じたら自分が傷つくって…分かってたのに…
だから…もう信じないって決めたんだ…3年も前に…
でも…一人も信じないで生きていくのは大変なんじゃないか…
最近そう思い始めた。
確かに大変だろう…一人で生きていくのは人間にとってもっとも難しいことだから…一人だけ…一人だけ信じてみようかなって思い始めてしまった。
きっとまた傷つく…分かってる…分かってるけど…一人で生きていく自身なんて…今の私にはない…
だから…一人だけ信じてみようと思った。
それでもこれ以上傷つくのは嫌なんだ…だから…本当に裏切らない人が現れるまで…私は一人も信じない…
決心した…つよく誓った…
それからも仮面をかぶりつづけた。
いまだ今田に信じられる人は…いない…
やっぱり無理なのか…そう思った。
私は一生一人で暮らしていくのか…
声をかけてくれる人のすべてを疑い、すべてを信じない…こんなことで生きていけるのか?
でも…しょうがないじゃないか…私をこんなふうにしたのは…両親なのだから…
幸い友達とは仲良くやっているし、学生のあいだは大丈夫だと思う。
でも…社会人になったとき、どうなるか予想がつかない…

2008年01月09日 (水) 20時48分



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