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[386] 投稿者:春菜 - 【仮面】未完成


人間なんて信じられない…
   信じていいのは自分だけ…
   信じたら

   後で傷つくのは私―――


私は西条コノカ。小学6年生。
性格…人間を信じない、一人を好む小学生。
小学生で一人を好む…というのは少し珍しいかもしれない。
でも私は一人が好きなのだ…というか、人間を好んでいないのだ。
別にすっごく嫌いっていうわけでもないが、とにかく信じていない。
友達や好きな人、親まで信じていないのである。
親を信じない子供…というのも珍しいかもしれないが、私の場合親を信じないのは“あたりまえ”といえる。
人間を信じられなくなった理由のすべてが親にあるからだ。
親のせいで人間を信じられなくなった。
人間を信じられなくなった理由…両親の離婚。
小3のとき、私の両親が離婚した。
私の頭の中には泣くより先に、“両親に裏切られた”とゆう考えがうかんだ。
まだ、グチャグチャな絵しか描けない2歳とかならそんなことなかったかもしれない…小学3年生だぞ?もう勉強だって結構進んで、友達と元気に遊んでる時期…そんなときに、ばーちゃんの家に泊められて、久しぶりに母に会えたと思ったら『離婚した』っていきなり言われたんだ。
それで信じられなくなった。
親を信じなくなったら最後、友達も、好きな人も信じられなくなる。
何もかも信じられなくて…信じられるのは自分だけ…この3年間ずっとそーやって暮らしてきた。
“仮面”のおかけで辛くはなかった。
“仮面”っていうのは“作り物の自分”。
私が作り出した嘘の自分。
友達、好きな人、親…皆に見せているのは仮面なんだ。
本当の自分を隠しているだけ楽だ。
本当の自分を人間に見せる気はない。
私にとって本当の自分を見せるのは弱みを見せるのと同じことになるからだ。
私にとって人間の前で仮面をはずすのは難しい。
もとの弱虫な自分を見せるのは嫌だ。
『仮面をかぶるのは難しくない?』ってきかれることがある。
まあ同い年の子たちには難しいかもしれない。
自分の気持ちを隠さないといけないから。
自分の感情をコントロールしてすべて“おさえないといけない”から。
小学生なんてまだ子供、感情をおさえることなんてできる子、私の知ってる中じゃいないね。
それだけ大変なこと…私にとっては簡単なんだ…どーしてだろ…
こーゆー運命で生まれてきたのかな〜と思うことがよくあるのだ…
もし本当にこーゆー運命で生まれてきたというなら私が簡単にできる理由の説明がつく。
というかそれしか説明方法がない。
私は一人が好き。
人間を信じていないから一人がいい。
ずっとそうだった。思えば幼稚園のころから仮面をかぶっていたのかもしれない。幼稚園のころは感覚がなかった。仮面をかぶっていたのに気がついたのは小3だった。
そのときはもう仮面をかぶっていたからいつからはじまったのかはわからない。
私はいつからはじまったのは、知るつもりはない。
知りたいのは”どうして人間を信じられなくなったのか”だった。
最近、両親の離婚だけが原因じゃないと分かった。
私は本当の原因を知りたい…
だからいっぱいいっぱいいっぱい考える。
足りない頭を使っていっぱいいっぱい…
それでも分からない…いくら頑張ってもわからなくて…
あきらめてしまいたくなる…でもあきらめない。
あきらめたらそこで、今までの努力は水の泡だから。

2008年01月09日 (水) 20時36分



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