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[295]松井のすごさ「心」
投稿者:55番
(2003年01月11日 (土) 21時25分)
プロ入り後、日課となっている自宅での素振り。納得するまでスイングし続けた結果、夜が明けていた、なんてときもある。松井はこれを「精神安定剤」と呼ぶ。 機械じゃなく、人間だから、打てないときだってある。失敗することだってある。そんな逆境のときにこそ、ゴジラは胸の内で笑っている。「心」が成長を遂げるチャンスだからだ。
「うまくいかなかったときは、それを克服するために練習すればいい。結局、どれだけ自分が努力したかに尽きるわけだからね。その自信が安心感、そして強い心につながるんだ」
すでに9年間、通い詰めているPNF(神経筋促進手技法)で、横綱・貴乃花とよく顔を合わせる。ほとんど会話したことはないが、昨年の秋場所で劇的な復活を遂げたとき、ポツリと感想をもらした。「相撲のことはよくわからないけど、横綱は心が強いんだよね」と。 そういえば貴乃花も、トップに上りつめた後の努力がすごかった。努力はうそをつかない。身近で感じる格言を、日本一の打者は実行しているにすぎない。
松井は意外に読書好きだが、自然と「ドキュメントもの」に手が伸びる。最近では、ピアニストのフジ子ヘミングの著書に心を打たれた。「逆境に立ったとき、いかにしてそれをはね返して成功までたどりついたのか、非常に感銘を受けた」と振り返った。
日本から世界へ羽ばたき、これからは想像を絶するプレッシャー、新しい相手との戦いが待っている。でも、松井はそんな逆風すら「心を鍛えるチャンス」ととらえている。「重圧とか緊張感っていうのは、あった方がいい。自分がやってきたことを信じれば、おのずと道は開ける」人生をリセットした28歳には、磨けば磨くほど輝き、折れないハートが備わっている。
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