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人間は食物を食べないでも生きられる。食物がなくても人間は死なないものである。『生命の實相』 (2)
日時:2024年10月29日 (火) 00時22分
名前:管理人

人間は食物を食べないでも生きられる。食物がなくても人間は死なないものである。
(新編『生命の實相』第7巻118頁。頭注版は第4巻200頁)

これは無茶苦茶なお言葉である。

これは『生命の實相』の「生命篇」に書いてあるお言葉なのだが、私は初めて頭注版でこの言葉にぶつかったとき、あまりの非常識な内容に鉛筆で「?」を書きつけた。

人間は食物を食べなくても生きられるのならば食べなくてもよいだろう。

食物がなくても人間が死なないのならば、この世の中に「飢え」も「餓死」もないはずだ。

人間は食物を食べているはずだが、一体、人間は何を食べているというのか…。

このような疑問が湧いてきて、私は「?」を書いた。

それからのち数十年、この「?」を気にかけながら『生命の實相』ほかの御本を拝読しているが、今もって「そうか。わかった!」というところまでには至っていない。



不肖の管理人でも小理屈でいろいろ言うことはできる。

『生命の實相』ほかの御本に書いてある谷口雅春先生のお言葉を組み合わせて色々言うことはできる。

しかし管理人は、本当に自分が実感・納得したのでないことを、あたかも解ったかのように人様に喋喋することを好まない。

管理人が、「この?をどう考えたらよいのか…」と思って途方にくれながら「生命篇」を読み進んで行ったら、もっと無茶苦茶なことが書いてあった。



人間は何がなくともそれ自身で生きられるものである。『生命の實相』 (3)
日時:2024年10月29日 (火) 00時31分
名前:管理人

人間は何がなくともそれ自身で生きられるものである。

このように書いてあった。もちろん今も書いてある。

これでは、人間は食物がなくても生きられるどころではない。

人間は金がなくても、新鮮な空気が無くても、暖かい太陽がなくても、住むべき地球がなくても生きられる…。

ここまで来ると、物の言いようがない。

雅春先生のお言葉は無茶苦茶というよりも、真剣に会得しようとする者にとって取り付く島もないお言葉である。

しかし、雅春先生はこの文のすぐあとに、

>この自覚が「生長の家」で説く「人間、神の子」の真理でありまして、この真理が解れば、その他のものはその自覚にともなう反映として、自然に備わるものなのです。

と、書いておられる。

元々このお言葉は、食べ物をのみ込むと食べた物が食道でつかえてしまって胃袋まで食べ物が届かずに困っていた女性が、「人間は物を食べなくても生きられるものだ」と気づいて、その結果、女性の食べた物が自然と胃袋に落ち着くようになった…という体験を踏まえて先生が解説なさったお言葉である。

どうやら谷口雅春先生にとって、人間とはやはり肉体や物質ではないようである。

管理人はこれをつい忘れて、「人間は物質である。肉体である」と無意識に前提して、「ならばああだろう。こうだろう」と考えてしまう。

人間は肉体ではない、物質ではない。人間は神の子である…。これは今さらなのだが、やはり「物質はない」を無視すると、雅春先生のお言葉はすべて管理人のように「?」となって終わってしまうようである。





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