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  依頼文について

投稿者:小林千速

お世話様になります。
依頼文の中で過去形になるとより丁寧になると教えて頂きましたがその理由は何故でしょうか?
より詳しく教えて頂ければと思います。よろしくお願い致します。

[44]2020年06月06日 (土) 07時17分

回答

投稿者:笠原

小林様、笠原です。

講座を受講いただきまして、ありがとうございます。
以下、ご説明させていただきますね。
Q.依頼文の中で過去形になるとより丁寧になると教えて頂きましたがその理由は何故でしょうか?
➡  Requests (依頼・お願い)は、“Can you…?” を “Could you…?” と
“can” ➡ “could”と助動詞の過去形を使うだけで丁寧になります。これは皆さん学校英語で習った人が多いと思います。でも、その理由を説明されてはいなかったことと思います。
 実は、助動詞は過去形を使いますが、これは過去形ではなく、仮定法過去です。これは恐らく大部分の日本人が、高校2年生ぐらいまでに習った文法事項だと思います。ですが、とても、とっつきづらく難しいといった印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか?小林さんは、いかがですか?
 仮定法過去と言えば、学校でだれでも暗唱させられる、”I wish I were a bird”「鳥ならいいのに。」ですよね。こんな難易も応用の利かなそうなことを何で覚えさせられるのだろうと思った方も多いのではないでしょうか?
 でも、イギリスで英語教授法を学んだ私としては、これは学校英語の教え方が悪いと言わざるを得ません。
 イギリスでは、
 「仮定法過去」➡ “Unreal Conditionals” と教えています。
すなわち、「現実にはないことを仮定して言う」そしてその時には、時制を過去にする。といった教え方です。
 日本語でも、「もしも、、、だったらなあ」と言いますよね。その「だったら」です。
 では、なぜこのUnreal Conditionalsを使うと丁寧になるのでしょうか?
 たとえば、
 “Can you call back tomorrow?” というと、「明日、電話を掛け直せますか?」と可能性を聞いていますが、電話を掛け直してほしいとお願いしていることにもなります。
 これを”Could you call back tomorrow?” と言ったらどうでしょうか?この、”could”は、見た目は、”can”の過去形ですが、実は、仮定法過去です。すなわち、現実にはないことを仮定して言っているのです。
 こう言っていることになります。Could you call back tomorrow, if possible?” 「もしも、出来ましたら、明日、かけなおして頂けるとありがたいです。」
 このように、英語では、現実にないことを仮定して言うことによって、「もしもできましたら」という意味が自動的についてきます。ですから、相手に対して、よりダイレクトではない言い方になって、丁寧になります。他の回でも説明していますが、英語では、直接的ではなく回りくどくなったり、ほのめかして言うことによって、より丁寧になるという傾向があります。
 ですから、
 “Call back tomorrow.” (命令、失礼) ➡ “Please call back tomorrow” (丁寧になって来れでもいいが、まだ直接的) ➡ “Can you call back tomorrow?”(できるかどうかを聞いている側面があり、友人同士などの親しい間柄向け) ➡ “Could you call back tomorrow?” (もしもできましたら、という意味合いまでも含んで入るので、とても丁寧)
となります。
 いかがですか?もうわかりましたね。これ以上、詳しくお話をすると、かえって難しく感じてしまうと思いますので、これぐらいにしておきますね。

[49]2020年06月07日 (日) 12時11分

依頼文の仮定法過去について

投稿者:小林千速

笠原先生
お世話様になります。
質問へのご回答をありがとうございました。過去形でなく仮定法過去であること、また、もしできましたらと言う意味が含まれるより丁寧な依頼であることが分かりました。ありがとうございました。

[57]2020年06月12日 (金) 21時08分



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