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投稿者:@BOSS
投稿日:2002年10月21日 (月) 11時14分
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【ハードディスクについて】
ハードディスクに保存されているデータは「プラッター」という円盤に磁 気によって記録されています。この円盤が「スピンドルモーター」によって 回転し、磁気ヘッドによってデータが書き込んだり読み出したりします。
磁気ヘッドはプラッターから僅か 15 ナノメートル浮上しています。僅か 100 万分の 1mm です。 衝撃によって磁気ヘッドがプラッターに触れると表 面に傷が付き破損してしまいます。
最近のパソコンは、電源が入っていない時は磁気ヘッドはプラッターから 離れるようになっています。電源が入っている時は 15 ナノメートルですか ら特に注意が必要です。
これまでのスピンドルモーターの軸受けはベアリングでしたから、一定の 時間が経つと壊れてしまいます。これが普通のパソコンの寿命と言われてい たものです。
最近のハードディスクの軸受けに、ベアリングの代りにオイルを使ったも のがあります。「流体軸受け」と表示されているものがそうです。これによ って、寿命が延びるだけでなく、振動や騒音が減ります。価格は然程違いま せんから、これから買う場合はこちらを選ぶのが良いでしょう。
ハードディスクの普通の寿命は5年間、または2万時間の短い方だそうで す。5年間で2万時間は1日約11時間です。1日に平均5時間市か使って いないから10年間持つというものではありません。
プラッターの表面には、磁気ヘッドがプラッターに触れても傷が付かない ように潤滑剤が塗られており、これが時間の経過とともに劣化していきます。 それが5年間ということです。
ハードディスクの寿命には温度も影響します。摂氏10度から50度を想 定して作られているそうです。日本では摂氏40度を超えることは稀ですが、 ここでいう温度はパソコン内部の温度です。パソコン本体の空気入出口の周 りに空間がないと、内部の温度は直ぐに摂氏50度を超えてしまいます。
北海道では摂氏10度どころか、マイナス20度の気温も珍しくありませ ん。たとえ室内でも、火の気のない部屋ではマイナスになります。年末年始 の休暇で数日間も暖房が入らない会社などでは影響がありますね。
持ち歩くノートパソコンは影響を受けやすいですね。衝撃を受けたり、戸 外から室内に持ち込んだりすると温度差の影響も受けます。気温の高い所か ら急に暖かい所に持ち込むと、プラッターの表面に露が付いて使えなくなる こともあります。
ハードディスクは衝撃を与えない限り、徐々に壊れていきます。寿命が近 づくと予兆があります。保存したデータが壊れたり、スキャンディスクで不 良セクタが見付かったりした場合は要注意です。異音が聞こえ始めたら、直 ぐに新しいハードディスクを取り付け、データを移し変えることが必要です。
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