[697] 読ませていただきました |
- ちゆき - 2004年08月24日 (火) 15時29分
「キンギョの気持ち」を拝読いたしました。
睦巳さまが他の方にとても丁寧に感想をつけていらっしゃるので、私も少しばかり書かせていただきます。見当外れでしたら、どうぞお許しください。
まず、とても書き慣れていらっしゃる方だと思いました。文章に破綻もなく、どことなく硬派な香りがするラブストーリーを最後まで楽しむことができました。
以下は思いっきり私見になりますが、少し不満だった点を申し上げます。 「お祭り、浴衣」のネタはとてもいいと思います。ただ私は徹底したビジュアル重視人間なので、ここに浴衣の描写がないのがとても気になるのです。純は慎司が煽られてしまうような素敵な姿のはず、結構決め場面のはずなのに……書いていない。青なのか白なのか、縞模様なのか絣みたいなのか。「どんな浴衣を着ているんだ~?」と思わず虚空に叫んでしまいました。後半で純はまた新しい浴衣を着て慎司に会うのに、ここでも書いていない。たとえば女の子が浴衣を着ていたら、まず間違いなくその描写はありますよね。ここの部分が個人的には非常にもの足りませんでした。
それともう一つ気になったのは、三年間があまりにもあっさりと過ぎてしまったこと。親友が突然いなくなったというのに、しかも別れ方も普通じゃなかったのに……「なんだかなあ」という感じでした。ここで三年にする必要があったのでしょうか? あっさり処理するなら、もしかして一年ぐらいでもよかったのでは?
またPONさんと重なって申しわけないのですが、私も「じいさん」が出すぎだと思いました。じいさんは本当によく書けているので、あまり出ちゃうと、そっちのイメージばかりが残って、若い二人の物語が少しぼやけてしまうかもしれません。
睦巳さんは今回はじめて高校生を書かれたとのこと。そのチャレンジ精神には拍手を送ってやみません。ただ私自身それほどBLには精通しておりませんが、こういう文体は比較的よく目にするような気がします。せっかくちゃんとしたきれいな文を書けるのだから、あえて大勢に流されなくてもいいんじゃないかなと思ったりもしました。
以上、勝手ばかり申し上げて失礼いたしました。私もまだまだ修行中の身です。お互いにがんばりましょう。
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