[1900]
約2週間、仕事が終わってから深夜までパソコンに向かい、監査委員会に提出する書面を作り提出。
その後、監査委員会が「提出した書面を基に話を聞かせてもらいたい」と面談の日を指定した。
むろん面談の場では話を公平に聞いてもらえると期待し、その場に臨んだ。
面談室に入ると、私たち当事者1人に対して、副会長など4名の監査委員が囲むように座っている。
全員、本部職員の幹部であった。その威圧的な雰囲気に圧倒された。もはや罪人である。
震える声を絞り出し、「よろしくお願いします」との言葉で監査が始まる。
ところが、事情を詳しく説明しようとした途端、監査委員は、「ここは議論する場ではない!」と話を遮った。
さらに、「つい最近も神奈川で問題を起こした中心者を除名処分にした」と、除名処分をちらつかせるのである。
面談に臨んだある会員に対しては、弁護士も加わり、副会長など5人の監査委員が取り囲み
冒頭で「池田先生とつながりがあるのか」と確認する。繋がりがないと分かるや、「君が問題を起こしたんだろ。」と責め立てた。
あまりに結論ありきの、偏見に満ちた高圧的な監査面談に我々は衝撃を受けた。
そして、監査結果の通知。
その場で小平が、事実の正確な理解を求めて弁明すると、監査委員は
「言い訳聞くんじゃないよ」「誓約するかしないかを聞いているんだ。本部が決めたことなんだから。」
「誓約できないんでしょ?」「じゃあ以上です。本部の指導に従わないという風に受け取りました。結構です。」と。
さらに、「重く受け止めろよ。」「それだけの権威あるんだよ、本部指導監査委員会。わかる?」
「私たちの認めた学会指導を君が反するんだったら、それなりの処分にせざるを得ないぞ。」
「もういいよ帰れよ。」と。面談は終了。
監査委員は滝川に対し、「君が『受け入れるか、受け入れないか』なんだよ、通知っていうのは。」
「誰に文句言ってるんだよ!」「何が聞いて下さいだ!」「認めろ!まず!」
「ここは聞く話じゃないんだよ!通知してんだよ!」と。
そして、
監「このままいけば、派閥で反逆するよ。」
滝「反逆は絶対にしないです」
監「そんな事は、お前分かんないよ」、滝「絶対ないです!」
監「だってもう反逆してんじゃない!」、滝「してません」
監「いいよじゃあ。書けよ、じゃあ誓約書を!」
最後は、「本部の指導を聞かなかったらもう、
それは学会員としても無理でしょ。それだけの腹決めといて。」
と告げられ面談は終了。
監査委員会が出した結論は、会長以下執行部が了承した
という誓約書に誓約して提出すること。誓約内容は、
今回の問題に二度と触れてはならないとするものだった。
問題が隠されてしまうと思った。しかも本部職員から誹謗中傷された犠牲者の会員にまで誓約を迫るという
顛倒した結論には従えないと思った。従えば、師匠を裏切ることになる。しかし、そうは言っても
創価学会の職員として、学会本部の公式機関が出した結論に従うべきではないかという葛藤が無かった訳ではない。
もし誓約しなければ、懲罰委員会から処罰されるか、もしくは除名処分が下されるか
先の見えない未来が待つことになる。不安だらけだ。
誓約書を提出するかどうかは、私たち一人一人にとって
信仰を懸けた苦渋の選択になった。正直、誓約する方が楽だった。楽になろうと何度も思った。
しかし、祈れば祈るほど、数々の罵声や非難、除名や懲罰といった処分をちらつかせ、
問題の本質は何も解決されぬまま、強引に誓約書に従わせようとする
監査の実態を認めてはならないと思えた。
学会本部が真剣に考えなければならない本部職員の根深い問題が
地元組織の中にまで広がっているのだ。
“誓約書を提出させて問題を収める”なんの意味もないこの誓約書に誓約することは
出会った問題の意味から逃げることになる。
『信仰の世界にあっては清濁併せ呑んではならない!(名誉会長指導)』
解雇、除名になり、馬鹿にされ、笑われても、師匠にだけは嘘はつきたくない。
いかなる処分も受けようと、不甲斐なくもやっとの思いで覚悟し、
誓約書を提出しないことを決めた。
監査委員会の通知の場で誓約しなかった人間は10人。
その後、学会組織、職場、家族に対する圧力により
一人一人誓約させられていくことになる。