[13294]

題名：イスラエルはなぜ今、イランへの攻撃に踏み切ったのか

・イスラエルにとっては絶好のタイミングであったとみられ、一方ではネタニ
ヤフ政権が崖っぷちに立っていたとも考えられる。

・イスラエルは2018年から“オクトパス・ドクトリン”を掲げる。これはイラ
ンが支援する触手を叩いても埒があかずイラン本体を狙う軍事戦略である。

触手とはガザ、レバノン、ゴラン高原、またヨルダン川西岸域などの民兵組
織だが、ハマスやヒズボラは壊滅状態でありイランを攻撃しても周辺から反
撃はなく絶好の機会と判断した。

・一方で、ネタニヤフ政権は発足当初から21もの汚職裁判を抱えており逮捕を
免れる手段としてイラン攻撃を仕掛けたとも考える。政権は裁判機能を首相
直轄下に置く司法制度改革がうまく運ばず、ガザ戦争が終結状況にあり戒厳
令が解かれ選挙が実施されて新首相就任となれば、ネタニヤフ氏逮捕となる
公算が大きく戦争を継続する必要があった。