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和田絵画教室

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肉筆浮世絵の世界

1305:和田千秋 (2015年08月07日 (金) 20時17分)

先日亡くなった鶴見俊輔が、「欧米の美術館で、日本の美術を見るとどこかたよりないのだが、庶民の生活を描いた浮世絵だけは見劣りがしない」といった意味の文章を、どこかに書いていた。明日から福岡市美術館で始まる浮世絵展の内覧会に行って、鶴見さんの上記の言葉を思い出した(9月20日迄)。

今回の展覧会は、版画ではなく肉筆画ばかりを集めた展覧会で、私もこれだけの肉筆画は初めて見た。あくまで個人的な感想なのだが、版画作品のほうが力強いのでは?という絵師も多いように思った。版画の方が様式化されていて、なにか力強いのだ。肉筆画でも圧倒的に良いのは、豊国や国芳ぐらいか?(あくまで個人的な感想です)

鶴見さんが評価したのも、版画(錦絵)ではなかったか? と一人ゴチして、さて、今回の展覧会の目玉ともいえる「春画」コーナーへ。展覧会場で誰かが「今年は春画元年!」と言っていたが、この展覧会のあと、永青文庫でも大々的な春画展をやるらしい。一挙に春画解禁か?

近世では、階級によって美術の受容が違っていたというのは有名な話だ。例えば貴族階級は「土佐派」。武士階級は「狩野派」。町人階級は「浮世絵」。農民は「大津絵」と。しかし浮世絵の春画だけは、貴族階級や武士階級も愛好していたらしい。ここでも浮世絵の勝利! 

となると、やっぱりお金持ちのために描いた肉筆画よりも、庶民のために大量に作られた錦絵がいいのも当然なのかもしれない(と言うと、柳宗悦のことを思ったりもするが)。生活力の強い、庶民の、庶民による、庶民のための美術!、、 というような、とりとめのないことを考えもした展覧会でした。お勧めの展覧会です!

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金子みすゞ・金澤翔子展

1304:和田千秋 (2015年06月26日 (金) 19時55分)

福岡県立美術館で始まった、「金子みすゞ・金澤翔子」展に行ってきました(7月26日迄)。

実は20日の、金澤翔子さんの席上揮毫にも行ってきたのですが、お客さんの多さにびっくり! 恐れをなして、展覧会は観ずじまいだったのです。当日の、会場の温かい雰囲気は、今も忘れられないものとなっています。

さて展覧会、胸にどすんと、重いものが伝わってくるような作品群でした。金子みすゞの詩とあいまって、一点一点、じっくりと思いに浸りました。この二人の組み合わせを考えた人は、ちょっとにくいですね…。

金澤翔子さんについては、素直に感動する人、留保を付ける人、様々でしょう。私から観れば素晴らしい書なのですが、彼女の物語に感動しているんだと言う人もいるでしょう。しかし昔から「書は人なり」と言って、単に上手い書家の書よりも、禅僧の書などを上位に置いてきました。私は翔子さんの、無垢な書には素直に感動します。

私の子どももそうですが、回りに温かい人ばかりに囲まれていれば、その精神は無垢なものになります。世間の荒波にもまれていないので、しょうがありません。どうしようもないのです。

どうか翔子さん、これからも書道が好きで、表現を通して自己実現していってくださいね。応援しています!

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牛島智子展

1303:和田千秋 (2015年06月26日 (金) 19時19分)

ここ数年、精力的な発表を続ける牛島智子さんの、ローソクをテーマにした展覧会(於:福岡県立美術館、28日迄)。

故郷、八女の地で、江戸時代から作り続けられてきたハゼ蝋燭。それらにまつわる絵画と、燭台のオブジェ、その他のインスタレーションで会場構成されていました。また、ローソク作りのワークショップも、併せて毎日開催しています。

美術と工芸、あるいは地場産業の間に位置する作品といえるでしょう。北澤憲昭さんの言う「工芸的なるもの」と言ってもいいし、あるいは、ワークショップ中心のリレーショナルアートと言えるかもしれません。

重要なのは牛島さんが、自分の住む場所、あるいは活動する場所に自覚的なこと。福岡にとって、非常に重要な作家であることは間違いありませんね。

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現代美術"いま・ここ"を巡って

1302:和田千秋 (2015年06月19日 (金) 19時42分)

福岡県立美術館で始まった、開館30周年記念コレクション展に行ってきました(9月3日迄)。

九州派以後の、福岡の現代美術の流れを、分かりやすく展示してありました。不肖、私の作品も3点程展示されております。

菊畑茂久馬さんの「天動説」シリーズから、恐らくそれを無化するために作られた、集団蜘蛛の森山安英さんの「光ノ表面トシテノ銀色」シリーズ。新しいところでは、大浦こころさん、森田加奈子さんの作品まで、見応えのある展示でした。

なかでも私の御贔屓は、小松豊さんの作品2点。60年代から北九州の地で、恐らく孤独にこつこつと、一人で世界の最先端と格闘し続けてこられた方、ここに敬意を表します。

さて、最後に特筆すべきは、会場内に設置されていた解説文の数々。普通コレクション展は、作品キャプションだけの展覧会が大多数ですが、この展覧会は会場の要所要所に、一般の方々に分かりやすいように解説がなされていました。これなら現代美術に馴染みのない方にも、興味を持っていただけたのではないかと思います。あまりお金をかけなくても、良い展覧会はできるのですね。お勧めの展覧会です。

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木塚忠広展

1301:和田千秋 (2015年06月12日 (金) 19時36分)

1970年代後半から福岡で活躍されてきた、木塚忠広さんの大規模回顧展です私の福岡の大先輩!(於:福岡市美術館、14日迄)。

九州派以後の重要なグループ展であり、いまや伝説となろうとしている「ゾディアック展」に係わり、78年から80年代半ばまで、石橋美術館において数多くの現代美術の展覧会を仕掛けたことは、福岡の美術史に大きな足跡を残されています。私自身も、80年の石橋美術館の「久留米展80」が実質的なデヴューですから、その点大きな恩義を感じてきました。

個人的には80年代前半に、IAFの「現代美術研究会」でいっしょに勉強させていただいたのはいい思い出です。研究会の後は、皆で「イヴの林檎」に繰り出しましたね。その頃が、私にとっての青春でした。

今回は「回顧展」と銘打たれていますが、是非これからも精力的な制作・発表をお願いしたいです。第二、第三の回顧展を待っています!!!

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奥村順子展

1300:和田千秋 (2015年06月05日 (金) 19時54分)

教室の生徒さんである奥村順子さんの、2回目の個展です(於:ヴァルト アート スタジオ、20日迄、但し日・月・火はお休みです)。

前回の、2年前の個展もヴァルトでした。前回から引き続き、若い女性の抱える孤独感や不安を表現しています。色調も、前回から続く暗い紫色がベースですが、全体にすっきりした印象になっていました。

1枚で完結した絵画というより、会場全体で物語るといった構成になっています。そのため、1枚1枚には余白も多いのですが、そこに自分の思いを重ねていくお客さんも多そうです。すっきりとしていながら、しずかな余韻を感じさせるのもそのためでしょう。なるべく多くの方に見ていただきたい展覧会です。

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斎藤秀三郎・黒岩俊哉2人展

1299:和田千秋 (2015年05月06日 (水) 19時22分)

ご存じ、九州派の最長老・斎藤秀三郎さんと、映像作家・黒岩俊哉さんの2人展(於:ギャラリーおいし、17日迄)。

異色の組み合わせと思われるかもしれませんが、映像とは何か?という、映像の自律性を問うてきた黒岩さんと、近年は芸術の自律性をはみ出す作品を作り続けられてきた斎藤さんの組み合わせは、ベストマッチやに感じられました(斎藤さんの作品は、戦争で亡くなったクラスメイトを悼むための灯篭インスタレーション)。

この、二人の合体した作品群に、芸術作品とは何か?という問いに対する、重要な答えがあるように思われました。お勧めの展覧会です。なお、16日の夕方5時から、原田伸雄さんによる舞踏あり。

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木塚忠広・牛島智子2人展

1298:和田千秋 (2015年04月10日 (金) 19時28分)

私のIAF(70年代後半から80年代にかけて福岡市薬院にあった、芸術機能研究所)時代の先輩である木塚さんと、友人である牛島さんの2人展(於:ヴァルト アート スタジオ、25日迄、日・月・火休廊)。

お二人とも、その時代から今日まで、ずっと制作・発表を続けてこられてきました。今回の展示は共に絵画作品。絵画の説明は難しいし、先輩の作品をあげつらうなどおこがましいので、作品の説明は省略します。是非会場で直に作品をご覧ください。展覧会は、お勧めのお勧め!

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MONOCHROME SHOW

1297:和田千秋 (2015年02月27日 (金) 20時01分)

3月4日から21日迄、ヴァルト・アート・スタジオにて、絵画・写真などのモノクローム作品展が開催されます(日・月・火休廊)。

元村正信、坂井存、森悠二氏らベテランから若手までの、計23名の新作が並びます。私も参加しています。

期間中、お近くにご用事の方は、是非足をお運びください。

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TEN・展

1296:和田千秋 (2015年02月02日 (月) 23時19分)

2月3日(火)から15日(日)まで、ギャラリーとわーるで開催されるグループ展に私も参加しています。

北部九州の中堅作家10名を集めた展覧会で、他の参加作家は、一ノ宮佳邦、弥永隆広、ナカシンイチ、中山大輔、成田鐘哲、樋口英資、広橋勲、宮崎大治郎、森内和久の諸子。

期間中に天神にお出かけの方は、会場に、是非足をお運びください。

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