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和田絵画教室

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南健吾展

1107:和田千秋 (2011年05月17日 (火) 22時37分)

元3号倉庫メンバー・南くんの個展(於:九州日仏学館、6月11日迄、日月祝休)。

せっかく各作品にテーマがあるのだから(こういう作家は貴重です)、もうちょっと自分の体験に引き付けて、物語性を付け加えると説得的だったと思いますが、、、。

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青木繁展

1106:和田千秋 (2011年05月01日 (日) 23時21分)

没後100年の記念展で、39年ぶりの大回顧展だとか。先日「青木繁展」(於:石橋美術館、15日迄)に行ってきました。

だれでも10代後半ぐらいに、麻疹にかかるように好きになる画家がいるものです。ルノワールやクリムト、青木繁などその代表ですが、その後、現代美術なぞに目覚めると、だんだん彼らから離れていきます。私もそんな感じでしたが、50歳も過ぎると、また彼らを見直すようになりました。

ルノワールの最晩年の、生の牛肉を思わせるような裸婦はすごいし、クリムトの風景画なども、格調高くていいですね。そして今回の青木繁展も、いい絵が沢山ありました。小品の風景や簡単なスケッチも上手いのですが、やはりなんといっても「海の幸」が最高です。22、3歳の青年が描いたとは思えないような傑作ですが、逆に青年にしか描けないような絵でもあります。多少のデッサンの狂いや、塗り残しなどを気にしないで、一気に完成させたところがあって、偶然が重なって(何かが降りてきて?)出来た、奇跡的な絵なのでしょう。こんな絵ができると、その後の画家人生は苦労するかも。二度とこんな絵は出来ない訳ですから、、、、しかし私も、こんな絵が描きたい、、、と、青木の苦労も知らないで思ったのでした。

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first decade展

1105:和田千秋 (2011年04月11日 (月) 22時16分)

10年続いた3号倉庫の、いよいよ最後の展覧会です(17日迄)。遠くて不便な3号倉庫でしたが、もう通わなくてすむと思うと、ほっとする半面、寂しいものがあります。

作品については、観ていないのでなんとも言えませんが、力の入った展示であることは確かです。立派なカタログも出来ていますし、最後の花道を飾る意味でも、入場者が多いといいですね。

最終日の17日(日)には、文字通り最後のクロージングパーティーをやるそうです(18時〜)。

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田中彰展

1104:和田千秋 (2011年04月07日 (木) 23時02分)

千葉在住の作家。昨年、小川幸一さんと2人展でしたが、今回は個展です(於:とわーる、10日迄)。

絵画作品で、新表現主義のように見えます。50代後半にお見受けしましたから(作家の方、在廊でした)、世代的にはピッタリです。なかに、3.11の震災後に、東京の街角を描いた作品等がありました。

考えてみれば表現主義自体は、熊谷守一の「陽の死んだ日」等、画家の感情が爆発した時に取られるスタイルです。3.11以後に取られるスタイルとしては、もう一度表現主義が復活する可能性も出てきたと思います。

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「ハンブルク浮世絵コレクション展」

1103:和田千秋 (2011年03月30日 (水) 23時01分)

以前、評論家の鶴見俊輔が、民衆の生活を描いた浮世絵は、欧米の美術館の中にあっても、欧米の名だたる巨匠に負けない強さを持っていると語っていました。そのときは、本当だろうか?と半信半疑でしたが、この「ハンブルク浮世絵コレクション展」(於:福岡市美、5月8日迄)を観て、本当だったと実感することができました。画集で観るのとは違い、やっぱり本物はすごかったです。

そもそもこのように、二百点もの浮世絵を一堂に鑑賞する機会が、地方では少ないのです。たまに東京の国博に行っても、2、30点並べているのがせいぜいです。良質の浮世絵を二百点も観ると、さすがに圧倒されます。

私の好きな、春信や国芳らの名品もありますが、今回の展覧会は、絵下絵や摺物といった希少品も充実していて、浮世絵師たちの技量には、心底驚かされます。うーん、まいった!

ところで、このチケットの半券には、常設の入場券も付いています。2階の常設では、私の絵も5点ほど飾られていますから、ついでに足をお運びください(5月15日迄)。

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南健吾展

1102:和田千秋 (2011年03月22日 (火) 22時44分)

10年続いた3号倉庫も、あと2つの展覧会で終わり。あと何回通えるかな、、、。

さて、「南健吾展」(4月3日迄)。今回のテーマは「関心」とか。他者に無関心な人が多い世の中を問題にしています。東日本の災害に、西日本の我々がどう支援していくか。タイムリーなテーマでしょう。作品も絵画と立体によるインスタレーションで、かなりの力作でした。欲を言えば、もっと自分の問題に引きつけて欲しかったかな? その方がもっと説得的だったでしょう。

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アール・ブリュットin FUKUOKA

1101:和田千秋 (2011年03月20日 (日) 22時46分)

2つめは、福岡アジア美術館で開催中の「アール・ブリュット展」(4月10日迄)。

障碍のある作家たちの展覧会。昨年、パリで開催された「アール・ブリュット・ジャポネ展」に出品した作家たちによる凱旋里帰り展です。

以前は、彼らの作品はあくまでアウトサイダーで、なかなか現代美術の枠組みには入れてもらえませんでした。それは、彼らの作品が批評不能と言われてきたからです。作品の評価は、あくまで歴史主義、文脈主義で、美術史を考慮しない彼らの作品は、批評家にとっても批評しにくいものだったからです。

しかし、彼らの作品はやっぱり凄い。そこでこう考えたらどうでしょう。文脈主義の美術にも、たった一つ例外があります。それは「表現主義」で、オリジナリティを尊重する美術史に3回も現れています。「ドイツ表現主義」「抽象表現主義」「新表現主義」と。それは「表現主義」が、たんに頭のなかだけで作られたスタイルではなく、作家が止むにやまれず取るスタイルだからです。作家は、表現主義様式によって、その時々の感動や感情を表現します。

彼らアール・ブリュットの作家たちの表現も、「障碍の表現主義」として、美術史に位置付けられないでしょうか。誰か若い研究者が、そういう評論を書いてくれないかなあ。

さて3つめは、アジア美術館と同じリバレインの地下にある、ギャラリー「アートリエ」で開催中の「Life map」展(27日迄)。こちらは、福岡の障碍のある方々の美術グループ、「工房まる」や「ピースプラント」などの合同展。

パリに出品した「アール・ブリュット」の作家たちにも負けていません。福岡の作家たちなので、我々も絶対応援していきたいですね。こちらもお勧めの展覧会です。是非!

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宮崎静夫展

1100:和田千秋 (2011年03月20日 (日) 22時04分)

大震災が起きて、美術どころではないのも確かですが、いずれ立ち直っていく被災者に敬意を払いつつ、何か物理的支援をしていくことが必要でしょう。被災しなかった我々も、一所懸命に人生を送りたいものです。そんな、懸命さが伝わる展覧会を3つ。

まずは、村岡屋ギャラリーで本日迄だった「宮崎静夫展」。寡聞にして知らない作家でしたが、御年82歳の、熊本在住の方です。

自らが体験された、満蒙開拓団や、シベリア体験を絵にされています。というと、香月泰男や浜田知明が浮かびますが、彼らが現実の体験を様式的に描いていたのに対し、宮崎さんの絵はよりリアルです。そのためより戦争の悲しみが感じられます。

香月や浜田は、様式的ゆえに評価されてきましたが(当時、ストレートな表現は、作家としてのスタイルがまだ完成されていないとされていました)、より困難な現実にさらされている現代では、ストレートでリアルな宮崎さんのスタイルの方が、今日的なのではないかと感じました。早く紹介できなかったのが残念ですが、とてもいい展覧会でした。

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志賀理江子写真展

1099:和田千秋 (2011年02月21日 (月) 22時15分)

寡聞にして知らない写真家でしたが、なんでも木村伊兵衛賞を取っているとか。写真界では時の人なのでしょう。最近の若い写真家の作品は分かりやすくていいです。

80年代に、写真を使う美術家(写真家?)の中で、コンストラクティッド・フォトグラフィという傾向が流行りました。自然の風景や出来事を撮るのではなくて、あらかじめ作為的にインスタレーションした物や、空間を撮った作品です。ポストモダンや、ニューウェーブと言われた時代に、ぴったりの表現でした。

今回の志賀さんの写真もそれらにちょっと似ています。しかしより物語性が強調されていたり、本形式にして文学性を纏わせたり、障碍者を撮って社会性を挿んだりと、より今日的表現になっているのは確かです。

本屋さんでカメラ雑誌を見るにつけ、なんでこんな写真がいいのかと訝るあなた! 最近の写真は美術寄り?で、コンセプトがはっきりしているので分かりやすいですよ。ああ、ありがたい(於:アルティアム、3月11日迄)。

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阿部守展

1098:和田千秋 (2011年02月06日 (日) 23時00分)

福岡を代表する現代美術家の一人である、阿部守さんの展覧会が開催中です(於:ギャラリー尾形、20日迄、月曜休廊)。

阿部さんといえば、鉄によるインスタレーション。今回も、大木の切り株や、五右衛門風呂?のようにも見える、ナラティブなインスタレーションが展示されていました。

鉄による小品も、一見鉄の塊のオブジェですが、振るとかすかに音のする、何かデュシャンの、「秘められた音のする」というオブジェを思わせるような、面白い作品もあって楽しめました。鉄という素材の、いろんな表情が味わえる展覧会です。

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